SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

■ライブ配信 ■アーカイブ配信(開催日の3日以降)
【米国エネルギー革命2050シリーズ第9回】

テスラのエネルギービジネス最新動向

No.
S21069
会 場
会場受講はございません

開催日
2021年 2月10日(水) 10:00~12:30 終了済
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受講料
1名につき 38,500円(税込)
備 考
<関連セミナー>
【第8回】 セミナーオンデマンド
バイデン政権が目指すクリーンエネルギー革命
https://www.ssk21.co.jp/O0000103.php?gpage=21068

【第10回】 3月4日開催
米国で進む「広域自律型マイクログリッド」
https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?gpage=21070

<関連レポート>
米国のマイクログリッドの動向 2021年
https://www.ssk21.co.jp/R0000103.php?gpage=07V0003

◇本セミナーは、米国からのライブセミナーです◇

■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご記入いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを開催前日までに
   お送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

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<1>開催日より3営業日以降(収録動画配信のご用意ができ次第)に
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<2>お申込時にご記入いただいたメールアドレスへ視聴用URLをお送り致します。
<3>動画の配信期間は公開日より2週間ですので、その間にご視聴ください。

会場受講以外の受講方法について詳しくはこちらをご確認下さい。

2月10日(水) 終了済

テスラのエネルギービジネス最新動向

クリーンエネルギー研究所 代表
阪口 幸雄(さかぐち ゆきお) 氏

10:00~12:30

数年前には「いつ潰れるのか?」と心配されたテスラも、2020年に時価総額でトヨタを抜いて自動車業界で1位となった。過剰評価の声もあるが、中国でのModel 3とModel Yの売り上げが急拡大しており、しばらく勢いが止まらないであろう。
テスラの特徴は、EVメーカーに留まらずに、定置型エネルギー貯蔵装置、太陽光発電施設、マイクログリッド等のシナジー効果のある分野への積極進出と、自前で垂直統合を目指すところにある。
これらのビジネスモデルは「諸刃の剣」的なところはあるが、今のところはイーロンマスクはうまく乗り切っている。
米国の状況を考えると、2021年1月に誕生する民主党政権のもとで、「脱炭素」が軌道に戻ってくる。バイデン政権の目玉政策であるクリーンエネルギーへの大幅転換に伴い、2035年までの発電セクターにおける脱炭素化と、2050年のパリ協定遵守に向かってあらゆるセクターでの脱炭素化(化石燃料使用の停止)への方向転換が現実味を帯びてきた。
欧州、中国、日本でも「エネルギーの大転換」が始まろうとしているが、これらは産業革命以来の大転換であり、あらゆるジャンルで今までのやり方が通用しなくなり、発電部門、運輸部門、鉱工業部門、商業部門、住宅部門全てで化石燃料が使えなくなるインパクトは大きい。これらは確実にテスラの追い風となる。また、急速なインフラの変転は、新たな危機も生みそれらへの対処も急務であるが、テスラはうまくこの流れに乗っているように見える。
テスラのビジネスを考えるとき、これらの錯綜する政治的・ビジネス的・技術的側面を多方面から見なければ見誤ることになる。
日本ではわかりづらいこれらの動きを正しく認識することは、「周回遅れ」と言われる日本にとって非常に大事である。
米国(シリコンバレー)に30年以上居住し、これらの流れをつぶさに見てきた講師が実施した「7回シリーズ」は幸い多くの方に参加いただいたが、「第8回:バイデン政権が目指すクリーンエネルギー革命」に続いて、「第9回:テスラの最新の動向(テスラのエネルギービジネスはどこに行く)」という最新のトピックスを追加でお送りする。

1.テスラ社の業績は?
 (1)2020年の業績を振り返る
 (2)テスラ社内でのエネルギービジネスの位置付け
2.エネルギー貯蔵関連ビジネス
 (1)売り上げが拡大するエネルギー貯蔵関連ビジネス
 (2)MegaPackの出荷が始まる
 (3)カリフォルニア州で設置工事が始まった巨大なエネルギー貯蔵施設
 (4)「水素」は遙か彼方へ
3.バッテリー自社製造にいよいよ乗り出す
 (1)バッテリーデイの発表を読み解く
 (2)フォームファクターを4680へ
 (3)タブレス構造は成功するか
 (4)2030年に必要なバッテリーセルをどうやって調達するか
 (5)ギガファクトリーの動向
 (6)超高速充電可能なセルは
4.サーマルマネージメントシステム
 (1)モデルYで実現した革新的なサーマルマネージメントシステム
 (2)テスラ提出特許を読み解く
 (3)高性能フィルタリングシステム(HEPA FilterとBioweapon Defense Mode)
 (4)脱炭素でガス暖房が使えなくなる
 (5)ヒートポンプ式冷暖房はアメリカで主流となるか
 (6)テスラは今年家庭むけHVACへ進出するのか?
 (7)M&Aを通じて家庭のエネルギーマネージメントへ進出か?
5.マイクログリッドへの進出
 (1)商工業顧客むけのマイクログリッドではすでに120件の実績
 (2)次は広域地域自律型マイクログリッドへ
 (3)2020年8月のコンペでの提案内容 
6.太陽光発電のコモディティー化を乗り越えられるか
 (1)難航する「ソーラールーフ」だが
7.質疑応答

※プログラムは最新状況に応じて変更する場合があります

阪口 幸雄(さかぐち ゆきお) 氏
シリコンバレー在住の著名コンサルタント。米国のクリーンエネルギーと、日本のビジネスへの影響にフォーカスしたコンサルタント会社の代表をつとめる。シリコンバレーを中心に、エネルギー問題の定点観測を長期間行い、今後の動向と日本企業の対応についてのきわめて明解なビジョンを持つ。専門分野は、エネルギー貯蔵、発送電分離、デマンドレスポンス、分散電源、太陽光発電、水素発電、電気自動車、等。
日本の大手エネルギー企業、日本政府機関、大学等のアドバイザーを多数務める。
シリコンバレーに30年以上在住。日立(日本と米国)にて17年間最先端の半導体の開発に携わったあと、そのビジネス経験や物性の知識を活用すべくエネルギー分野に。
ホームページhttp://www.technology4terra.org
「日経エネルギーNext」に「シリコンバレー発、電力Biz」を連載中
https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/112900154/113000002/
※近著:【「脱炭素化」はとまらない! -カリフォルニアとハワイの場合-】
https://www.amazon.co.jp/dp/4425985214