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【kWh供給力確保義務時代のヘッジ戦略】
〜エクスポージャー管理・EaRから30分コマ別JEPX価格予測まで〜

11月 5日(木)
Smart Energy Consulting株式会社 代表取締役
椎橋 航一郎(しいはし こういちろう) 氏
小売電気事業者に3年度前・1年度前の一定割合の供給力(kWh)確保を求める制度の導入に向けた検討が進み、2026年7月成立の改正電気事業法では中長期取引市場の整備も盛り込まれた。「どれだけ・いつ・いくらで」ヘッジするかを定量的に判断できるリスク管理体制の構築は、今や経営の最重要課題である。
本講演では、電力会社・新電力の経営実務とコンサルティング経験をもとに、エクスポージャーの可視化、感応度分析・EaR、リスク許容量に基づく電源配分ルールの設計、その前提となる市場価格予測の考え方と実装方法を、実例を交えて解説する。
1.電力小売事業を取り巻く市場環境と制度変更
(1)JEPX価格の変動構造(燃料・需給・再エネ・予備率)
(2)kWh供給力確保義務の導入と改正電気事業法(中長期取引市場)の概要
(3)中長期取引市場など市場設計の今後の見通し
2.小売電気事業者が直面する市場リスクの全体像
(1)価格リスク・数量リスク・形状(プロファイル)リスク
(2)固定価格販売と市場連動調達のミスマッチ
(3)過去の価格高騰局面から得られる教訓
3.リスク管理体制の構築:ガバナンスと組織
(1)リスク管理方針とリスクアペタイトの設定
(2)フロント/ミドル/バックの役割分担と経営への報告
(3)リスクリミット・アラーム・エスカレーションの設計
4.市場リスクの定量化と意思決定への活用
(1)エクスポージャー(オープンポジション)の可視化
(2)感応度分析とモンテカルロ法によるVaR/EaR
(3)リスク許容量に基づく電源配分ルール・ヘッジ比率・販売価格への反映
5.電力市場価格予測の考え方と実装
(1)短期予測(数か月〜2年・30分コマ別)と長期予測の違い
(2)ファンダメンタルズモデルと統計モデルの使い分け
(3)確率分布・シナリオとしての価格見通しの活用法
6.実務への導入ステップ
(1)Excelで始めるリスク管理・価格予測の実装例(デモ)
(2)小さく始めて高度化する導入ロードマップ
7.質疑応答/名刺交換


東京電力にて電気料金の原価算定、料金規制に関する規制当局との折衝に従事。丸紅に移り海外発電・小売事業のアセットマネジメント業務に携わった後、丸紅新電力の立上げを主導、経営企画部長、取締役事業本部長を歴任。丸紅ソーラートレーディング代表取締役社長、三峰川電力取締役も務める。IDI、デロイト、EY(Power & Utilityコンサルティングリーダー)、アクセンチュア・ストラテジー(エネルギープラクティス日本統括 マネージング・ディレクター)を経て、2025年8月にSmart Energy Consultingを設立。電力トレーディング、小売戦略、再エネ・蓄電池、VPP/DR、リスク管理、電力価格予測モデル構築を中心にコンサルティングを行う。
