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【中国自動車産業のピラミッド構造崩壊】
〜ICT企業が主導権を握る新たな事業構造とトヨタの中国戦略〜

10月16日(金)
株式会社Tech-T 代表取締役
(元トヨタ自動車/Samsung SDI) 博士(工学)
高原 忠良(たかはら ただよし) 氏
中国の自動車産業では、完成車メーカーを頂点とする従来型のピラミッド構造が変化しつつある。Huawei(華為)が主導するHIMA(Harmony Intelligent Mobility Alliance/鴻蒙智行)では、Huaweiが商品企画、ブランド訴求、販売・店舗運営、車載OS、自動運転、IVI、LiDAR関連機器まで広く関与し、完成車メーカーが製造を担う。講師は、既存OEMを束ね、その上位から事業全体を主導するHuaweiの立ち位置を「Tier-1(マイナス1)」と表現している。
本セミナーでは、2025年11月および2026年7月の中国現地調査をもとに、HIMAの事業モデル、販売チャネル、車種・車型の拡大を整理する。さらに、智界/Luxeed「V9」と尚界/Shangjie「Z7」の実車調査・試乗結果を紹介し、市街地におけるHuawei ADSの制御、運転者監視、車線変更、信号情報との連携などを具体的に報告する。
単なる中国NEVの車種紹介ではなく、ICT企業が設計・販売・顧客体験を主導することで、自動車産業の競争軸がどのように変わるのかを考察し、日本の自動車メーカー、部品・材料メーカー、ソフトウェア企業、販売・サービス事業者への示唆を提示する。同時に取材したトヨタ自動車のレクサス上海の情報も含めて、トヨタの中国戦略の現状にも言及する。
1.世界市場のおける中国車の位置づけ確認
(1)グローバル自動車市場のおけるシェア
(2)BEVにおける主導権
2.Huawei HIMAと「Tier-1(マイナス1)」
(1)ICT企業のBEV参入 小米(Xiaomi)とファーウェイ(Huawei)
(2)ファーウェイが仕掛けた自動車産業構造の大変革-HIMAの概要とHuaweiの役割、完成車メーカは下請けに
(3)ファーウェイとOEMの収益構造の推定
3.Huaweiの販売革命と顧客接点
(1)大型専門店とスマートフォン旗艦店におけるEV販売
(2)スマートフォンとEVの並列展示・販売
(3)ライブ配信・インフルエンサー活用
(4)ブランド戦略と価格帯構成の分析
4.HIMAの車種・車型戦略
(1)10車種から14車種へ、SUV・セダンから、スポーティへ
(2)全車種の歴史と特徴分析
5.トヨタ自動車の中国戦略概観 新工場・レクサス上海他
(1)現地ヒアリングから
(2)トヨタbZシリーズの現状から
6.日系企業への示唆
(1)現地の期待と日系らしい課題
(2)エンジン系部品にもチャンスあり
(3)現地情報の収集と分析にあたって
7.質疑応答

トヨタ自動車においては、バンパやインパネ、ガソリンタンクなどのプラスチック材料や成形加工の開発と量産化、さらにその評価のためのデジタル技術の構築と実務展開に従事しました。その後、韓国サムスン系の第一毛織(現ロッテ先端素材)では、エンジンプラスチックの自動車用途開発を担当し、日本・中国・タイの自動車メーカと協業しました。2020年からは、株式会社Tech-Tにて今後の車載プラスチック動向の調査分析と情報発信に取り組んでいます。特に近年は各種EV・FCVの試乗評価。中韓の現地調査などを元にオリジナルの視点でコメントを発信しています。プラスチック成形加工学会、自動車技術会 会員。
新日本無線株式会社(現社名:日清紡マイクロデバイス) 高融点金属・セラミックの研究。トヨタ自動車 樹脂部品生産&材料・加工技術・CAE開発。Samsung SDI(韓国本社) エンプラ研究所。大手自動車メーカ 研究所 次世代車要素技術開発。2017年〜2025年3月 埼玉工業大学 客員教授。2020年〜現職 株式会社Tech-T(ビジネスブランド名:技術オフィスTech-T)設立。
