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【GAFAM・Anthropicの思想と、その先にある選択肢】
〜自律分散協調型社会への転換と企業運営モデルの変革〜

10月20日(火)
株式会社NTTデータ経営研究所
執行役員/マネージングディレクター
ビジネストランスフォーメーションユニット長
松岡 良和(まつおか よしかず) 氏
生成AIの急速な進展は、企業経営や国家間競争を大きく変える一方、サプライチェーンやエネルギー・食料供給の混乱が示すように、「最適化」が必ずしも持続的な社会の安定につながらない現実も浮き彫りにしている。
一方、ウェストファリア体制、ウィーン体制、ビスマルク外交、冷戦構造など、人類が築いてきた世界秩序は、誰もが満足する最適解ではなく、多様な主体が一定の不満を抱えながらも受け入れた「均衡」の上に成り立ってきた。歴史から学ぶべきことは、「均衡の妙」こそが持続可能な秩序を支えてきたという事実である。
本講演では、「最適化」と「均衡」の本質的な違いを歴史とAIの両面から考察するとともに、GAFAMやAnthropicに代表されるAI企業の設計思想にも触れながら、AI時代に求められる新たな秩序設計を展望する。その上で、自律分散協調メカニズムを新たな社会設計原理として提示し、自律分散協調型社会への転換と企業運営モデルの変革について、実際の企業支援事例も交えながら考察する。そして、AI時代に求められるStrategos(戦略指導者)の役割を展望する。
序章 AI時代に、なぜ「秩序設計」が問われるのか
・AI技術の急速な進展と社会構造の変化
・「最適化社会」という発想の限界
・世界秩序を揺るがす新たな不確実性
・AI時代に求められる秩序設計という視点
第1章 人類はいかに秩序を築いてきたのか
・ウェストファリア体制による主権国家秩序
・ウィーン体制による勢力均衡
・ビスマルク外交による均衡設計
・冷戦構造による抑止と安定
・世界秩序に共通する均衡原理
第2章 「均衡の妙」が秩序を生み出す
・Balance of Powerの本質
・誰も満足しない秩序という安定構造
・最適解と持続可能解の相違
・ビスマルクとキッシンジャーに学ぶ均衡設計思想
第3章 AIは秩序設計をどう変えるのか
・AIによる最適化技術の進展
・最適化社会が抱える構造的限界
・GAFAMが目指すプラットフォーム秩序・Anthropicが示す設計思想の多様化
・AI時代における秩序設計競争
第4章 AI時代の新たな均衡設計
・部分最適と全体最適の再考
・「部分最適の総和」という新たな可能性
・AIによる調整コストの劇的低減
・自律分散協調メカニズムによる均衡形成
第5章 自律分散協調型社会への転換
・国家運営・外交モデルの再設計
・市場メカニズムの進化
・企業運営モデルの変革
・自律分散協調型組織への進化
・企業変革事例から見る実践アプローチ
第6章 AI時代のStrategos(戦略指導者)
・AI時代における秩序設計者の役割
・均衡設計とリーダーシップ
・日本が世界へ提示すべき新たな社会設計思想
・「最適化」から「均衡設計」へのパラダイムシフト
【質疑応答/名刺交換】

大学卒業後、国内最大手システムインテグレーターにて、新規事業開発、営業・技術支援業務に従事。外資系コンサルティング会社のアーサー・ディ・リトルに参画し、通信・IT・メディア・ エレクトロニクス分野の日本代表を務め、2012年より現職。専門領域は、事業戦略立案、新規事業・サービス開発支援、イノベーションマネジメント、M&A・アライアンスの実現支援 等。自身が描く独自の世界観と各界企業とのリレーションを最大限に活かし、新しいビジネスモデルの実現を目的とした異業種間コラボレーションを積極的に推進。戦略研究学会会員
