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【「回収・再利用・再資源化」をどう事業化するか】
〜市場構造のボトルネックと循環モデル確立への打開策〜

11月17日(火)
株式会社日本総合研究所 創発戦略センター
インキュベーションプロデューサー
籾山 嵩(もみやま たかし) 氏
資源安全保障や新規市場創出の観点からEV電池のサーキュラーエコノミー形成への期待が高まる中、事業化に向けた議論は「将来予測・計画」から「現場の実装」へと移行し始めています。しかし、国内では中古EVの海外流出や使用済み電池の回収・輸送コストの高騰、電池状態のブラックボックス化による残価設定の難しさなど、既存モデルの限界と多様なボトルネックが見えてきています。
本講演では、これまでの技術実証から市場形成、さらにEV電池の“大量排出前夜”に至る市場構造の変化を振り返り、市場構造の根本的な課題を整理します。その上で、輸送コストを抑え、資源を国内に保持するための「地域モデル確立」の効果や、情報の非対称性を解消してリユース・再資源化・残価担保を劇的に加速させる電池診断技術の可能性と課題について概説します。
1.EV電池のサーキュラーエコノミーとは
(1)サーキュラーエコノミーの定義
(2)EV電池のサーキュラーエコノミーの全体像
2.市場構造の変化とボトルネックの再定義
(1)国内外の政策・市場動向
(2)実装フェーズへの移行に伴う市場構造の課題の変化
(3)循環形成に向けて解決すべきボトルネック
3.従来型循環モデルの構造的限界と地域における循環モデル確立への期待
(1)一元集中・全国一律モデルが抱える構造的限界
(2)地域における循環モデル確立への期待
4.循環利用を加速させる電池診断技術の役割とユーザー視点での課題
(1)電池診断技術の革新的な発展と課題
(2)情報の非対称性の解消による市場形成の加速
(3)診断データが創出するエコシステムと新市場
5.わが国におけるEV電池のサーキュラーエコノミー拡大に向けた提言
6.質疑応答/名刺交換


京都大学工学部地球工学科卒業、京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻修士課程修了、愛媛大学大学院生物環境保全学専攻博士課程修了。2013年に新日鐵住金株式会社(現・日本製鉄株式会社)に入社、主に建設分野における鋼材の利用技術に関する研究開発、知財開発等に従事。2023年に株式会社日本総合研究所に入社。「BACE(Battery Circular Ecosystem)コンソーシアム」「EV電池スマートユース協議会」の運営や、EV電池の資源循環に関するコンサルティング等、EV電池の循環利用に関する様々な活動に取り組んでいる。
