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病院経営を支える「入院患者獲得戦略」〜入院依頼増加と入院決定率向上で患者数を倍増させた実践〜

8月28日(金)
医療法人恒昭会 藍野病院
地域医療連携センター長
梅本 豊(うめもと ゆたか) 氏
人口減少や医療需要の変化により、病院経営は「患者を待つ時代」から「患者を獲得する時代」へと大きく転換している。本講演では、地域医療連携センターを中核とし、「入院依頼の増加」と「入院決定率の向上」という2つの視点から、入院患者獲得の仕組みを構築した実践を紹介する。データベース化によるニーズ把握、戦略的な渉外活動、院内会議体の構築を通じて、入院患者数を増加させたプロセスを具体的に提示し、地域医療連携部門が病院経営に果たす役割と再現可能な戦略について考察する。
1.医療環境の変化と入院患者減少の構造
(1)社会的背景(人口減少と外来・入院患者の減少)
(2)病院概要
2.入院経路の分析と経営課題
(3)入院経路の分析
(4)後送病院が抱える構造的課題と当院の取り組み
3.入院依頼を増加させる集患戦略
(5)地域医療連携センターの病院経営における役割
(6)集患
①業務のデータベース化
②渉外戦略の構築
③戦略的な渉外活動の実践
4.入院患者獲得に向けた院内課題の把握
(7)入院患者獲得
①院内の問題点の把握
5.入院決定率を向上させる仕組みづくりと成果
②入院受入判定会議・病床管理会議の構築
③入院決定率向上の成果
6.地域医療連携部門の将来像と病院経営における役割
(8)地域医療連携部門の目ざすべき姿
7.質疑応答

2003年医療法人恒昭会藍野病院に入職。2012年中央診療部放射線科科長に就任し、医療用画像管理システム(PACS)の導入・運用を主導。2014年には予防医療センター室長を兼務し、健診システムの構築を推進。
2016年より地域医療連携センターにて地域医療推進に従事し、急性期・回復期・慢性期医療機関との連携強化および入退院支援体制の構築に取り組む。顔の見える関係構築を軸とした渉外活動により入院依頼件数の増加を実現し、2018年医療経営士学会北海道支部長賞を受賞。2019年にはフレイル患者を対象とした外来受診送迎サービスを構築し、医療経営に関する研究助成を受ける。2020年に地域医療連携センター長に就任。
コロナ禍における地域包括ケアシステム構築の取り組みが医療経営白書に掲載。2022年には地域医療連携システム「ここりんく」を企業と共同開発し、入院依頼のデータ分析に基づく集患戦略、戦略的渉外活動、院内会議体の構築を推進。入院決定率の向上と入院患者数の増加を実現し、病院経営の安定化に寄与した。これらの実践が評価され、2024年日本医療経営実践賞優秀賞を受賞。現在に至る。
