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【東京海洋大学/ネッツフォレスト陸上養殖】
〜環境制御技術と商用RAS・フランチャイズモデルによる仕組み化〜

3月10日(火)
東京海洋大学 学術研究院
海洋生物資源学部門 准教授
遠藤 雅人(えんどう まさと) 氏
陸上養殖とは陸地に魚介類の飼育施設を建設し、生産を行う養殖形態の一つである。安定した環境で魚介類の飼育を行うことができ、天然水域とは異なる環境を創出して高成長を促したり、繁殖を制御したりすることが可能である。また、陸上養殖の一部では飼育水をろ過しながら再利用する閉鎖循環式養殖システムもあり、用水量を大幅に削減できる。一方で排泄物質の蓄積を伴うことから、これらの物質を水耕栽培植物の肥料として用いることで環境に配慮した複合的な食料生産であるアクアポニックスへと発展を遂げている。今回は、陸上養殖とアクアポニックスの技術を解説するとともに現在の産業や研究動向についても紹介する。
1.陸上養殖とは?
2.陸上養殖と環境制御
3.閉鎖循環システムにおける魚介類飼育と水処理
4.陸上養殖の例
5.アクアポニックスの現状と新たな取り組み
6.質疑応答/名刺交換
ネッツフォレスト陸上養殖株式会社
フランチャイズ推進本部長 兼 企画本部長
高田 暁洋(たかだ あきひろ) 氏
世界的な水産物需要の拡大に対し、環境負荷や適地不足から従来の養殖は限界を迎えつつあります。本講演では、この課題を解決する「循環式陸上養殖(RAS)」の最新実例を紹介します。ネッツフォレスト陸上養殖が展開する商用規模の生産体制や、ICT・AIを活用したDXによる生産管理の自動化、さらには「天然水サーモン」のブランド化戦略を詳説。また、フランチャイズモデルを通じて、加工・販売・観光を組み合わせた「地域にぎわい創出」を実現する仕組みや、投資を抑えて参入可能なスモールスタートパッケージについても展望します。
1.水産資源の現状と陸上養殖の必要性
天然資源の限界と海面養殖の課題解決に向けたアプローチ
2.商用規模での陸上養殖事業の「実例」
循環式陸上養殖(RAS)の仕組みと商用規模で稼働する「富士・桂川ファクトリー」
3.養殖現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)
AIによる魚体サイズ自動測定やクラウド管理による生産性向上
4.フランチャイズモデルによる事業展開と強み
パートナーシップを通じたサプライチェーンの提供と特許技術の活用
5.陸上養殖を起点とした「地域にぎわい創出」モデル
加工・販売・飲食・観光の連携による地域内循環のデザイン
6.事業参入に向けたステップ:小型パッケージの活用
投資額を抑えたスモールスタートによる技術獲得と地方創生
7.質疑応答/名刺交換


東京水産大学水産学部資源育成学科を1998年に卒業後、東京水産大学大学院水産学研究科資源育成学専攻に進学し、2003年に博士(水産学)を取得した。その後、日本学術振興会特別研究員PDを経て、2004年に東京海洋大学海洋科学部助手に就任、2007年に同助教、その後、改組により学術研究院海洋生物資源学部門に所属、2019年より同准教授を務める。
・陸上養殖勉強会 実行委員
・一般社団法人アクアポニックス推進協会 理事

NECグループでネットワークエンジニアとして携帯電話のサービス開発などに従事した後、同グループの新規事業として陸上養殖に着目。NECネッツエスアイ株式会社と株式会社林養魚場の合弁会社としてネッツフォレスト陸上養殖の事業立ち上げに構想段階から参画 。ITのバックグラウンドを活かした事業設計や、フランチャイズモデルの構築・拡大をメインミッションとして推進している。
・MCPCシニアモバイルシステムコンサルタント
・情報処理安全確保支援士
