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事務長からはじめる病院経営〜事務長が動けば病院は変わる〜

1月16日(金)
事務長さぽーと株式会社 代表取締役社長
中小企業診断士、MBA
加藤 隆之(かとう たかゆき) 氏
医療現場では、いまだに「事務は補助的な存在」「医師の指示だけ聞いていればよい」という古い価値観が残る病院も少なくありません。しかし、実際に組織が混乱する場面を見れば、その中心にあるのは“仕組みの不備”であり、その仕組みを整えるのは事務長の役割です。事務長は、単なる管理職でも“なんでも屋”でもなく、病院全体の動線(ライン・情報・ルール)を整え、現場の詰まりを解消する「病院運営の要」です。そして、その第一歩は、組織図や指示命令系統、情報伝達の流れを“見える化”して把握することから始まります。本講演では、全国の医療法人を支援してきた現場経験と、『中小病院事務長塾』で扱ったケースをもとに、事務長がまず押さえるべき“組織運営の土台”を、以下の5つのケースを通して実践的に解説します。
ケース題材
・ラインが崩れた病院で何が起きるのか
・情報が伝わらず現場が迷走する理由
・就業規則が「守られない・運用されない」背景
・新人・中堅が育たない組織の落とし穴と相談力の育て方
・小さく始める生成AI導入と、現場でつまずくポイント
これらのケースを通じて、
「事務長が組織をどう読むのか」
「どこから手をつければ現場が動くのか」
「教育とDXをどう組織運営に接続するのか」
を体系的に整理します。
事務長が動けば、病院は必ず変わります。本講演が、現場を前に進めるための第一歩となれば幸いです。
1.事務長とは何か?役割の再定義
2.現場診断の第一歩:組織図・指示命令系統・情報の流れ
・ケース①: ライン崩壊:崩れたラインと見えない組織図
・ケース②: 情報混乱:院内情報伝達のあり方
・ケース③: ルールの形骸化:守り、育てる就業規則
3.事務長が担う人材育成の基本構造
・ケース④: 人材育成:相談力が育たない組織の落とし穴
4.現場を軽くするDX導入のステップ
・ケース⑤: 生成AI:小さく始めるDXと導入時のつまずき
5.明日からのアクション
6.質疑応答


病院向け専門コンサルティング会社にて全国の急性期病院での経営改善に従事。その後、専門病院の立ち上げを行う医療法人に事務長として参画、院内運営体制の確立、病院ブランドの育成に貢献。
M&A仲介会社(日本M&Aセンター上席研究員)を経て起業。
現在は、病院・企業の経営支援の傍ら、アクティブに活躍する病院事務職の育成を目指して各種勉強会の企画・講演・執筆活動など行っている。
著書に「事例でまなぶ病院経営 中小病院事務長塾」などがある。
