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【量子計算が“感性”と“環境”を変える】
〜金融・化学を超えて、“匂い”から“農業”まで広がる新たな応用領域〜
12月 3日(水)
株式会社NTTデータグループ
Innovation技術部 イノベーションセンタ 主任
磯部 太吾(いそべ だいご) 氏
量子コンピュータは、量子力学に基づく新たな計算機構として注目を集めており、従来の古典コンピュータでは扱いが難しかった複雑かつ大規模な問題に対して革新的な解法をもたらしつつあります。
本講演では、まず量子コンピュータの基盤技術と現状を概観し、これまで注目されてきた金融・化学分野の応用事例を整理したうえで、匂いの再構成、気象予測、デジタル農業など新たな応用領域における可能性を概説いたします。
量子コンピュータが単なる計算技術の延長にとどまらず、知覚や環境、人間の感性といった多様な領域へ拡がりを見せつつあることをご実感いただければ幸いです。
1.量子コンピュータの基礎
-ゲート型とアニーリング型の違い、主要ハードウェア方式-
2.量子コンピュータの現状
-市場動向と期待、NISQからFTQCへの進化-
3.従来の応用分野① 金融
-ポートフォリオ最適化、デリバティブ・プライシング-
4.従来の応用分野② 化学
-分子振動解析、材料科学-
5.新たな応用分野① 匂い再構成
-弊社と香味醗酵様の協業事例-
6.新たな応用分野② その他
-気象予測、デジタル農業、量子×AI-
7.質疑応答/名刺交換
慶應義塾大学大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻修士課程修了。2023年、NTTデータグループ 技術革新統括本部 Innovation技術部に入社。量子コンピュータ、数理最適化、マテリアルズ・インフォマティクスなどの先進技術の研究開発に従事。生産工程最適化の案件開発、国内技術コンテストの運営、各講演・記事執筆等を担当している。