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ブロックチェーン・暗号技術を用いた〜医療情報におけるブロックチェーン技術の動向と、国境を越えた医療データ共有の未来〜
8月 1日(木) 終了済
筑波大学 システム情報系 教授
面 和成(おもて かずまさ) 氏
ブロックチェーン・暗号技術は医療DXに関わる重要な技術であり、医療データ共有システムへの適用が期待されている。しかし、ブロックチェーン・暗号技術を用いた医療データ共有システムを考える際、技術の原理が捉えにくいという課題がある。
本講義では、ブロックチェーン・暗号技術について分かり易さを優先して解説し、技術の本質を直感的に理解できるように配慮している。その上で、ブロックチェーン・暗号技術を医療データ共有システムへ適用する可能性について議論し、安全な医療データ共有システムとはどういうものなのかについての理解を深める。
1.情報セキュリティの基本
(1)サイバー脅威
(2)セキュリティリスク
(3)セキュリティ対策の考え方
2.暗号技術の基本
(1)共通鍵暗号
(2)公開鍵暗号
(3)デジタル署名
(4)鍵共有
3.暗号技術の応用
(1)ユーザ認証
(2)公開鍵認証基盤(PKI)
(3)ブロックチェーン
(4)スマートコントラクト
(5)マイナンバーカード
4.ブロックチェーン・暗号技術を用いた安全な医療データ共有システムについて
(1)基本的な医療データ共有システム
(2)医療データの保有権移転
(3)医療データ共有におけるブロックチェーンの可能性
5.質疑応答/名刺交換
2002年 北陸先端科学技術大学院博士後期課程修了。同年、株式会社富士通研究所入社。
北陸先端科学技術大学院大学准教授、筑波大学准教授を経て、2022年より同大学教授。ブロックチェーンセキュリティに関する研究に従事。国際会議WISTP2019最優秀論文賞受賞。
著書に「入門 サイバーセキュリティ 理論と実験 〜暗号技術・ネットワークセキュリティ・ブロックチェーンからPython実験まで〜」など。