会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【急速に変革し融合するデジタルインフラ】
〜ムーアの法則の終焉と、仮想化技術とフォトニクス技術の進展と将来展望〜
1月29日(月)
国立研究開発法人産業技術総合研究所
プラットフォームフォトニクス研究センター
研究センター長
並木 周(なみき しゅう) 氏
モバイルでは5Gから6Gへ、クラウドは生成AIや自動運転への対応が急速に進展ししており、データ量は益々増大の一途を辿っている。一方、ムーアの法則は終焉したもののこれを打破し将来に向けさらなる性能向上をもたらすものとして光電融合技術に注目が集まっている。
本セミナーでは、主にフォトニクスの観点から光電融合時代へと至る歴史的必然性について論説した後、要素技術であるシリコンフォトニクス、光電融合実装(コパッケージ)技術、さらに、仮想化・ディスアグリゲーション技術などについて言及し、光電融合技術がもたらすインパクトとその真相に迫る。
1.序論:歴史的転換期を迎えたフォトニクス産業
2.ポストムーアへの潮流と情報通信産業のゲームチェンジ
(1)ネットワークの仮想化とディスアグリゲーション
(2)コンピューティングの仮想化とディスアグリゲーション
3.光電融合技術の進展
(1)I/Oおよびスイッチにおけるボトルネック
(2)光電融合技術のインパクト
(3)北米における技術開発動向
4.産総研のフォトニクス研究に見る将来展望
(1)シリコンフォトニクスとは
(2)光電融合配線基板とコパッケージ
(3)光ネットワークの仮想化とコンピューティングとの融合
5.結論:光電融合時代到来の真相まとめ
6.質疑応答/名刺交換
1988年に早稲田大学・応物物理・修士課程修了後、2005年まで、古河電工にて、世界トップシェアを獲得した光アンプ用励起レーザの、主にパッケージング技術開発から量産立ち上げまで従事。1994年から3年間、MIT客員研究員として非線形ファイバ光学の研究に従事し、ファイバ型モード同期レーザの量子雑音を世界に先駆けて観測。帰国後、現在光通信網で広く使われているラマン増幅器の広帯域化手法を発明。2005年から現在まで産業技術総合研究所にて、超高速非線形光信号処理、シリコンフォトニクス、光ネットワーク技術の研究に従事。その間、光ネットワーク超低エネルギー化技術拠点「VICTORIES」拠点長および産総研コンソーシアム「光デバイス基盤技術イノベーション研究会(PHOENICS)」運営委員長などを歴任。現在、「次世代グリーンデータセンター用デバイス・システムに関する協議会」会長。これまでに、500件以上のジャーナル・国際会議論文を共著し、内国際会議では100件以上の招待講演を行う。信学会英文誌編集委員長、Optics Express Advisory Editor、OFC国際会議のGeneral Chairをはじめ数々の主要国際会議においてコミッティ等を歴任。第58回(令和2年度)電子情報通信学会業績賞受賞。OPTICA(旧OSA)およびIEEEフェロー。博士(理学)。