ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【中国現地調査から見た現状】
〜日本企業のビジネスポイントを探る〜
10月12日(木) 終了済
株式会社Tech-T 代表取締役/埼玉工業大学 客員教授
(元トヨタ自動車/Samsung SDI) 博士(工学)
高原 忠良(たかはら ただよし) 氏
当社では継続的に次世代車の動向を調査・発信しています。この中でとりわけ目に付く状況は、BEVの急激な普及拡大です。2022年の世界販売台数の10%近くはBEVです。中国では約20%でその勢いは今年も継続しています。日本国内の状況や情報では。BEV急伸はニュースの中での出来事のようにも感じてしまいます。
さてその実情、実態はどうなのでしょうか?トヨタでの長年の経験から、現地現物、自分の目で見るという考え方が染みついています。そこで、もっともBEVが普及している中国現地に赴き調査してきました。ビザ取得が必要という障害はあるものの、ポストコロナ時代の往来が復活しています。上海を中心に、実際の走行車両の調査観察から普及現状を体感するとともに、ショールーム訪問や現地の方々へのインタビューから普及の背景や今後の方向性や課題を把握しました。特に新興BEV専業OEMを訪問しての詳細な意見交換は当社オリジナルの情報です。ポジティブな視点のサマリーとして紹介します。
中国BEV普及の勢いを参考として日本の各社のビジネスに生かす、あるいは、中国市場も自社のビジネス領域としてWin-Winの関係を築くための、ビジネス戦略上貴重なセミナーです。
1.世界主要地域のBEV販売状況
(1)2023年上期の販売状況と2022年実績の比較
(2)主なトピックス
2.BYDの日本販売戦略
(1)BYD概観
(2)日本進出の狙いと戦略
(3)BYD BEVの日本販売状況
3.現地調査
(1)上海街角調査 普及状況と目につくBEV
(2)BEVショールーム 新興OEM中心に調査
(3)BEV最新工場見学
(4)最上級ブランド車 試乗
4.詳細インタビュー
(1)ユーザや一般の声
魅力あるクルマ、ブランドイメージ、使い勝手
(2)BEV専業OEM開発部門
各部門責任者との意見交換
5.まとめ
(1)中国でBEVが普及する源泉
(2)BEV各社の特徴と戦略
(3)クルマではない、エンターテインメントかゲーム
(4)日本各社(OEM、部品メーカ、材料メーカなど)のビジネス参考点
6.質疑応答
※最新動向により内容の一部を変更する場合があります。
トヨタ自動車においては、バンパやインパネ、ガソリンタンクなどのプラスチック材料や成形加工の開発と量産化、さらにその評価のためのデジタル技術の構築と実務展開に従事しました。その後、韓国サムスン系の第一毛織(のちのSamsun SDI、現ロッテケミカル)では、エンジニアリングプラスチックの自動車用途開発を担当し、日本・中国・タイの自動車メーカと協業しました。2020年からは、株式会社Tech-Tにて今後の車載プラスチック動向の調査分析と情報発信に取り組んでいます。特に近年は各種EV・FCVに試乗の上でのコメントを発信しています。プラスチック成形加工学会、自動車技術会 会員。
経歴:新日本無線(現社名:日清紡マイクロデバイス);高融点金属・セラミックの研究。トヨタ自動車;樹脂部品生産&材料・加工技術・CAE開発。Samsung SDI;エンジニアリングプラスチック研究所(韓国本社)。大手自動車メーカ 研究所;次世代車要素技術開発。