SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)

「GXリーグにおける排出量取引制度(GX-ETS)」
の詳細ルールとその評価、および将来展望

No.
S23233
会 場
会場受講はございません

開催日
2023年 4月20日(木) 14:30~16:30 終了済
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受講料
1名につき 33,300円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,500円(税込)
備 考
事前に、セミナー講師へのご期待、ご要望、ご質問をお受けしております。
可能な限り講義に盛り込んでいただきますので
お申込フォームの質問欄を是非ご活用ください。


■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを開催前日までに
   お送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後を目安にVimeoにて配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信のご用意ができ次第、
   視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。

※ライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合は
 追加料金11,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「
アーカイブ配信追加受講希望」と記入ください。

会場受講以外の受講方法について詳しくはこちらをご確認下さい。

4月20日(木) 終了済

京都大学大学院 経済学研究科 教授
諸富 徹(もろとみ とおる) 氏

14:30~16:30

いよいよ、2023年4月からGXにおける排出量取引制度(GX-ETS)がスタートする。企業は、当面は制度参加と目標設定を行えばよいが、実際にどのように行動すべきかは、制度の全体像や制度発展の将来展望を踏まえる必要がある。本講演ではまず、GXの意義を明らかにするとともに、制度開始を前にその詳細が明らかになったGX-ETSのルールを説明する。また、それらが参加企業に及ぼす影響を解説する。そして最後に、本制度の課題と将来展望について論じる。

1.はじめに〜日本におけるカーボンプライシング導入の経緯、およびGXの意義

2.GXにおけるカーボンプライシングの全体像
 (1)岸田首相によるCP具体案の指示
 (2)「成長志向型カーボンプライシング」の全体像

3.排出量取引制度(GX-ETS)の具体的な制度設計の解説
 (1)排出量取引制度とは何か〜GX-ETSの特徴
 (2)GX-ETSにおける制度設計の主要論点
   ①超過削減枠の創出要件
   ②直接排出と間接排出
   ③基準年の設定
   ④GX-ETSの段階的発展

4.GX-ETSの評価
 (1)GX-ETSの特徴とは何か〜EU ETSとの比較
 (2)自主参加型ETSの利点と欠点
 (3)かつての「排出量取引試行制度」の失敗から得られる教訓
 (4)GX-ETSは自主参加型ETSの欠点をどのように克服しようとしているのか、それは十分といえるか?

5.GX-ETSの将来像〜「段階的発展をめぐる論点」をめぐって

6.質疑応答

諸富 徹(もろとみ とおる) 氏
1998年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了、2010年3月より現職。2017年4月より京都大学大学院地球環境学堂教授を併任。環境経済学をベースに、カーボンプライシングや再生可能エネルギー政策、電力市場に関する研究を推進。京都大学大学院経済学研究科「再生可能エネルギー経済学講座」代表も務める。
主著に、『環境税の理論と実際』(有斐閣、2000年)、『脱炭素社会と排出量取引』(日本評論社、共編著、2007年)、『低炭素経済への道』(岩波新書、共著、2010年)、『脱炭素社会とポリシーミックス』(日本評論社、共編著、2010年)、『入門 地域付加価値創造分析』(日本評論社、編著、2019年)、『入門 再生可能エネルギーと電力システム』(日本評論社、編著、2019年)、など。環境省中央環境審議会「カーボンプライシングの活用に関する小委員会」など、国・自治体の政策形成にも多数参画。