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中国OEM、サプライヤー各社の〜脅威となる中国のEV・スマート化の急速な発展〜
4月 7日(金) 終了済
株式会社フォーイン 中国部部長 取締役
周 錦程(しゅう きんてい) 氏
中国では自動車の電動化と並行してスマート化・自動化も急速に進展しました。自動車市場が成熟するにつれて消費者のニーズが多様化し、快適性や利便性に対する消費者の目が肥えてきたため、続々と新しい機能がデジタルコックピットに集約されています。電動化の進展に伴いベンチャー企業が多く登場し、イノベーションが生まれ易い環境と、新技術を受け入れる中国の消費者層が相まって、デジタルコックピット市場は勢いを増して拡大を続けています。また、デジタルコックピットに関する世界の特許出願件数は中国が最多で、中国企業のデジタルコックピット関連動向は世界的に見ても注目されています。
近年のEV市場急拡大はデジタルコックピットの進化によって便利な機能が増えたことも影響しています。2022年末をもって現行のNEV購入補助金は終了するため、消費者のEV購入意欲の低下につながりかねないことから、今後EVの販売を左右するカギとしてのデジタルコックピットの重要性が一層増すことが予想されます。中国OEM各社は2022年8月開催のインドネシアモーターショーや同年10月開催のパリモーターショーでEVを多数出展するなど、EVを突破口として海外市場に積極的に進出しています。その効果でデジタルコックピット関連の技術・サプライヤーが本格的に海外展開する可能性も高まっています。日系OEMにとって、EV・スマート化分野における中国の発展は脅威となる一方、変革から示唆が得られる機会とも言えるでしょう。日中企業連携のチャンスも広がっています。
本講演ではADAS・自動運転を除いたデジタルコックピットのスマート化機能に焦点を合わせ、部品別に技術的トレンドを分析し、解説します。OEMメーカーに関するレポートでは中国系をメインに提携関係や実車搭載状況を詳報いたします。
1.潜在ニーズの巨大化で進む次世代デジタルコックピット開発の現状
2.部品別デジタルコックピット産業の技術的観点からの分析
3.中国OEMのデジタルコックピット搭載動向と提携関係
4.自動車部品メーカーの事業戦略と動向
5.質疑応答/名刺交換
2005年 名古屋大学修士卒 2005年株式会社フォーイン入社、2011年「FOURIN中国自動車調査月報」編集長。2018年 中国調査部部長、2020年取締役。「世界自動車産業の2035年電動化競争」、「中国における48Vシステムの進展状況」、「宏光MINI EVの低コストインパクト」、「中国電池交換・BaaS市場展望」、「BYD(比亜迪)ベンチマーク」等の編集を担当。