SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

■会場受講 ■ライブ配信 ■アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【日本の基幹産業「自動車」の地殻変動が始まる】

加速する世界的EVシフトの最新動向

-米テスラを筆頭とする日・米・中・欧の勢力争い
-車載バッテリー、自動運転の技術開発
-天然資源を巡るリスクと環境破壊

No.
S22419
会 場
会場受講はございません

開催日
2022年 8月29日(月) 14:00~16:00 終了済
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受講料
1名につき 33,900円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,500円(税込)
備 考
※本セミナーは会場受講なしに変更となりました(8.22更新)

事前に、セミナー講師へのご期待、ご要望、ご質問をお受けしております。
可能な限り講義に盛り込んでいただきますので
お申込フォームの質問欄を是非ご活用ください。


■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを開催前日までに
   お送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後を目安にVimeoにて配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信のご用意ができ次第、
   視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。

※会場又はライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合は
 追加料金11,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「
アーカイブ配信追加受講希望」と記入ください。

会場受講以外の受講方法について詳しくはこちらをご確認下さい。

8月29日(月) 終了済

加速する世界的EVシフトの最新動向

株式会社KDDI総合研究所 リサーチフェロー
小林 雅一(こばやし まさかず) 氏

14:00~16:00

電気自動車(EV)が海外で爆発的な普及期に入った。世界のEV(プラグインハイブリッド車を含む)販売台数は2021年に約680万台に達し、年間の新車販売台数8100万台の約8.4パーセントを占めた。2019年頃から毎年ほぼ倍増のペースで推移している。
これまでのところEVがよく売れているのは、購入補助金など政府の手厚い支援策がある中国やEUなど一部の国や地域に偏っている。それ以外の国々、なかんずく日本ではEV市場がほとんど育っていないばかりか、日本の自動車メーカーもEVの世界シェアでは下位に甘んじている。またEVに搭載されるバッテリーや自動運転技術でも、日本企業の存在感は薄れている。中国や米国のメーカーがEVシフトで一発逆転を狙う中、日本の基幹産業「自動車」の未来に暗雲が立ち込めている。
これら企業間の国際競争に加えて、EVシフトにはリチウムやコバルトなど天然資源を巡る国際競争という側面もある。ここでは欧米や日本を抑えて、中国が一部の資源産出国での採掘権の確保などで圧倒的な強さを見せている。しかし過剰採掘に伴う新たな環境破壊や労働者の健康被害等の懸念も呼んでいる。
本講義では、予想以上のペースで進む世界的EVシフトの中で日本メーカーの立ち位置を率直に検証すると同時に、車載バッテリーや自動運転の技術開発、さらには天然資源を巡る地政学的リスクや環境への影響など広範囲に渡って紹介していく。

1.世界EV市場の動向
 ・中国とEU、米国だけで世界の9割以上を占める歪な市場構造、その背景

2.EVシフトが形作る世界自動車産業の新勢力図
 ・米テスラを筆頭にドイツ勢、日本勢、米国勢、中国勢
 ・伝統的メーカーVS新興メーカー
 ・ソニー、アップルなど異業種参入、等

3.バッテリー開発の動向
 ・LFP電池、リチウム硫黄電池、全固体電池、等

4.天然資源を巡る国際競争と新たな環境破壊の危険性
 ・コバルト産出国コンゴにおける米中の利権争い
 ・国内資源の温存から活用に舵を切る米国
 ・新たな手法DLE(直接リチウム抽出法)、等

5.自動運転技術の現状
 ・EVシフトと自動運転、AI(人工知能)の関係
 ・自動車は「走るコンピュータ」に

6.質疑応答/名刺交換

※<脚注>:講演当日の内容は、取材結果と最新動向により異なる可能性があります

小林 雅一(こばやし まさかず) 氏
東京大学・理学部物理学科卒、同大学院理学研究科修士課程修了。東芝、日経BPなどを経て現職(専門:ICTやバイオなど先端技術の動向調査)、情報セキュリティ大学院大学・客員准教授。著書に「ゼロからわかる量子コンピュータ」(講談社現代新書、2022年)「ブレインテックの衝撃--脳×テクノロジーの最前線」(祥伝社新書、2021年)「スパコン富岳後の日本 科学技術立国は復活できるか」(中公新書ラクレ、2021年)「AIの衝撃 人工知能は人類の敵か」(講談社現代新書、2015年)「ゲノム編集とは何か DNAのメス『クリスパー』の衝撃」(講談社現代新書、2016年)など多数。