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6G実現に向けた最新動向〜新たな伝送メディア(テラヘルツ・空間多重)の研究動向と国際標準化〜
3月 2日(火) 終了済
早稲田大学 理工学学術院 基幹理工学部
電気物理システム学科 教授 博士(工学)
川西 哲也(かわにし てつや) 氏
5Gのサービスがはじまったばかりであるが、すでにその先のBeyond 5Gや6Gに向けた議論が国内外で活発化しつつある。ハードウエア技術に着目すると、5Gではミリ波による高速伝送が大きな特徴であるといえる。6Gの仕様はまだ定まってはいないが、100Gbps級の超高速伝送を地球上どこでも提供するといった機能が想定され、これの実現にはミリ波よりもさらに高い周波数帯であるテラヘルツ帯の活用が期待されている。従来からネットワークを支えてきた光ファイバ、マイクロ波・ミリ波に加えて、テラヘルツをはじめとする様々な伝送媒体を最適に組み合わせていく必要がある。
本講演では、6Gで大きな役割が期待されているテラヘルツ帯による高速通信技術や空間多重化技術を駆使した新たな光ファイバ伝送技術に加えて、多種多様な伝送媒体を区別することなくシームレスに接続する技術の概要を解説する。また、我が国を含む各国の研究機関、公的機関における研究・開発の動向についても紹介したい。
1.通信システムの概要と課題
2.移動体通信システムにおける光と無線の役割
3.テラヘルツ通信研究開発動向
4.空間多重光通信システム研究動向
5.6Gが作る新たな社会
6.6G実現に向けたハードウエア技術への課題
7.国際標準化の動向
8.質疑応答/名刺交換
1992年 京都大学工学部電子工学科卒業/1994年 京都大学大学院工学研究科電子工学専攻修士課程修了/1994-1995年 松下電器産業(株)生産技術研究所勤務/1997年 京都大学大学院工学研究科電子通信工学専攻博士後期課程修了/1997-1998年 京都大学ベンチャービジネスラボラトリー特別研究員/1998-2015年 通信総合研究所(現国立研究開発法人 情報通信研究機構)勤務/2015年- 早稲田大学教授/総務省異能vationスーパーバイザー(2014-)/総務省情報通信審議会情報通信技術分科会陸上無線通信委員会気象レーダー作業班主任(2017-)/総務省情報通信審議会情報通信技術分科会ITU-R部会地上業務委員会陸上移動ワーキンググループ構成員(2016-)/総務省電波政策2020懇談会サービスワーキンググループワイヤレスビジネスタスクフォース構成員(2016)/経済産業省グローバル・ネットワーク協議会グローバルコーディネーター(2016-)/電子情報通信学会マイクロ波・ミリ波フォトニクス研究専門委員会委員長(2017-2018)/IEEE Photonics Society理事(2016-2019)/APT Wireless Group(AWG)固定無線タスクグループ議長(2013-)