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質の高い在宅医療の運営と実践ノウハウ-在宅医療の質=理念×システム×人財-

11月 9日(月)
医療法人ゆうの森 理事長
永井 康徳(ながい やすのり) 氏
介護保険が施行された2000年に、四国初の在宅医療専門クリニック「たんぽぽクリニック」を愛媛県松山市で開業しました。医師1人・看護師1人・事務員2人、患者ゼロからのスタートから26年、現在は常勤医9名・職員約100名の多職種チームで24時間365日の在宅医療を支え、当院で学んだ医師10名以上が全国各地で開業しています。本講演では「在宅医療の質=理念×システム×人財」という考えのもと、前半は在宅医療クリニックの運営ノウハウとして、ビジョンの策定から「4人1ユニット説」「24時間対応の5段階」「疲弊しないたんぽぽ方式」までを、開業支援の経験から導いた〈成功のための五ヶ条〉として具体的にお話しします。後半は在宅医療の実践として、Doingの医療とBeingの医療、死に向き合えばどんな状態でも家に帰れること、医療を最小限にする「引き算の医療」と最期まで食べる食支援(KANAUプロジェクト)、そして日々の対話を積み重ねる「毎日が人生会議」を、実例と映像を交えてご紹介します。あわせて2026年度診療報酬改定「在宅医療充実体制加算」の届出状況から見える地域格差と、2040年の多死社会に向けて質の高い在宅医療を全国に普及させるための取り組みについてもお話しします。
1.在宅医療クリニックの運営ノウハウ 〜成功する開業のための五ヶ条〜
(1)第一条 ビジョンの策定 〜単独か複数医師体制か・4人1ユニット説・300人ルール〜
(2)第二条 営業活動・認知活動 〜集患7つの鉄則と紹介元データの分析〜
(3)第三条 疲弊しないシステム「たんぽぽ方式」 〜24時間対応の5段階と当番連絡体制〜
(4)第四条 良い人材の確保 〜人が集まり、育つ組織の3つの鉄則〜
(5)第五条 理念と方針の統一 〜毎朝の全体ミーティングと行動規範〜
2.在宅医療の実践のノウハウ 〜究極のBeingの医療〜
(1)治すことより大切なことがあるのか? 〜DoingとBeingの医療〜
(2)初診で患者・家族との信頼関係を築く3つのポイント
(3)死に向き合えば、どんな状態でも家に帰れる 〜地域連携実現の3要素〜
(4)亡くなる前は絶食でいいですか? 〜引き算の医療と食支援・KANAUプロジェクト〜
(5)毎日が人生会議 〜治せなくても、できることがある〜
3.持続可能な在宅医療とこれからの展望
(1)2026年度診療報酬改定「在宅医療充実体制加算」の現状と地域格差
(2)社会に必要な医療を行っていれば、報酬は後からついてくる 〜ブレない経営〜
(3)全国の在宅医療の進化と普及に向けて 〜伴走型パートナーシップUNIZON〜
(4)2040年多死社会へ 〜在宅医療フロンティアプロジェクト2040〜
4.質疑応答


愛媛県松山市で在宅医療に特化した「たんぽぽクリニック」を2000年に開業し、患者中心の質の高い医療の提供を目指してきました。2010年には市町村合併の影響で廃止されたへき地国保診療所を民営化し、地域医療の再生に貢献。この取り組みが評価され、第1回日本サービス大賞地方創生大臣賞を受賞しました。
2016年には在宅療養支援病床「たんぽぽのおうち」を開設し、在宅医療の普及と質の向上に尽力しています。
『たんぽぽ先生の在宅報酬算定マニュアル』(日経BP社)など多くの書籍を執筆し、「全国在宅医療テスト」も主催しています。
2025年には桜十字グループへ参画し、在宅医療推進室室長へ就任。多職種チームによる患者本位のケアを推進するとともに、地域医療を支え、全国の在宅医療の普及・発展に努めています。
