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ソブリンAIを巡る新たな覇権競争と日本の勝ち筋〜米国の先行事例から読み解く、データ主権・AIインフラ防衛とハイブリッド・ソブリン戦略〜

9月28日(月)
株式会社インフラコモンズ 代表取締役
今泉 大輔(いまいずみ だいすけ) 氏
2026年現在、世界のIT支出を牽引する米国連邦政府のAI関連投資は1,000億ドルを突破し、概念実証(PoC)の段階から数千億ドル規模の本格的な調達・実装フェーズへと移行しています。この巨大な波の中心にあるのが、データ生成から廃棄に至るまで国家や組織が完全な統制権を握る「ソブリンAI(主権型AI)」です。
本セミナーでは、年間1,000億ドルを超える資金が投下される世界で最も巨大かつ規制の厳しい米国市場を先行事例として徹底解剖します。米国防総省(DoD)とAnthropicの対立が浮き彫りにした「倫理と国家安全保障の激突」、Palantirが牽引する新認証「FedRAMP 20x」の衝撃、そしてNVIDIAやOracle等のインフラ覇権争いなど、市場の根底を変革するダイナミズムを解説します。
さらに、米国市場の動向を踏まえ、海外ハイパースケーラーに依存する「デジタル小作人」からの脱却を目指す日本の現在地を分析します。RapidusやNTTグループ(IOWN APN)、国内メガDC事業者(さくらインターネット、ソフトバンク、KDDI)の動きを交えながら、日本の勝ち筋である「フィジカルAI」と、規制クリアと俊敏性を両立する「ハイブリッド・ソブリン戦略」の全貌に迫ります。激動のAI市場で生き残るための、次世代の事業戦略とインフラ防衛の指針を提供する必聴の120分です。
[セミナープログラム]
【第一部】米国の動向〜米国市場のソブリンAIを先行事例として理解する〜
1.序論:米国におけるAI支出の爆発的増加と「主権(Sovereignty)」の再定義
米国連邦政府による数千億ドル規模のAI投資の実態と、「ソブリンAI(主権型AI)」の概念がいかに市場構造を根底から
変革しつつあるかを解説。
2.第一軸:需要セクター別の動向
【2.1.国防・インテリジェンスセクター(DoD/IC)の深層分析】
DoD(米国防総省)やIC(情報機関)における天文学的なAI予算の増加と、それに伴う極端な市場の集中化メカニズムを解説。
【2.2.連邦政府・州政府・公的機関セクター】
OMB(行政管理予算局)の最新動向や、AIベンダーの参入障壁を破壊する「FedRAMP 20x」および「OSCAL」がもたらす
調達プロセスの激変を解説。
【2.3.高度規制産業セクター(重要インフラ・金融・医療)】
HIPAA、SEC/FINRAなどの厳格なデータガバナンス規制下における、オンプレミス型生成AI基盤やVPC環境構築への
回帰トレンドを解説。
3.第二軸:提供レイヤー別(ベンダーの存在領域レイヤー別)の動向
【3.1.ハードウェア・AIサーバー・半導体レイヤー】
「Root of Trust(信頼の基点)」の確立や「Confidential Computing(機密計算)」といった、シリコンレベルでのソブリン性
確保の最前線を解説。
【3.2.AIデータセンター・ハイパースケール・Neocloudインフラストラクチャレイヤー】
新興インフラ「Neocloud」の台頭、SCIF(機密施設)やAir-gapped環境への展開、SMR(小型モジュール炉)活用による
エネルギー主権確保の動向を解説。
【3.3.ソフトウェア・プラットフォーム・LLMモデルレイヤー】
●参入障壁を破壊する「FedStart」とプラットフォーマーの役割:Palantirの「FedStart」とAnthropicの「Claude」が示す、
インフラ認証プロセスのゲームチェンジを解説。
●データの分離保管とプライバシー保護(オープンモデルの重要性):Metaの「Llama」シリーズに代表されるオープンウェイト
モデルを活用した、データ分離と完全なローカル・ファインチューニング戦略を解説。
●倫理と主権の衝突(The Ethics vs. Sovereignty Clash):AnthropicとDoD(米国防総省)の契約打ち切り事件が示す、
「企業倫理と国家安全保障の激しい衝突」およびサプライチェーン・リスク指定の深層を解説。
●マルチベンダー戦略によるロックイン回避:DoDのプラットフォーム「GenAI.mil」に見る、マルチモデル・マルチベンダー戦略
による弾力的なアーキテクチャ構築とベンダーロックイン回避の全貌を解説。
【第二部】日本の動向〜米国市場の理解を踏まえ、日本市場の現状と課題を理解する〜
1.序論:日本市場の構造的課題
米国系ハイパースケーラーへの構造的依存(デジタル小作人)からの脱却を目指す、日本の経済安全保障戦略とソブリンAI構築の
現在地を解説。
2.第一軸:需要セクター別の動向
【2.1.防衛・安全保障セクター】
マルチモーダルデータの統合分析能力の確保と、有事の「運用主権」を担保する「防衛専用クラウド」構築の最前線を解説。
【2.2.政府・公共セクター】
デジタル庁主導の「ガバメントAI(源内)」の進展と、LGWAN(総合行政ネットワーク)に代表される独自の閉域網環境が
もたらす課題と展望を解説。
【2.3.重要インフラ・金融セクター】
FISC安全対策基準や3省2ガイドラインといった規制下での、独自暗号鍵管理(BYOK/HYOK)を活用したハイブリッド型
アーキテクチャの戦略を解説。
3.第二軸:提供レイヤー別(ベンダーの存在領域レイヤー別)の動向
【3.1.ハードウェア・AIサーバー市場】
NVIDIA依存からの脱却を図る、Rapidus等の次世代半導体国内製造基盤整備や国産プロセッサ開発の最前線を解説。
【3.2.AIデータセンター・インフラストラクチャ市場】
データセンターの電力系統逼迫問題に対する、「ワット・ビット連携」や超低遅延ネットワーク「IOWN APN」等のインフラ
分散戦略を解説。
【3.3.ソフトウェア・プラットフォーム・クラウド市場】
日本特有の勝ち筋である「フィジカルAI (Physical AI)」へのシフト、現実的な「ハイブリッド・ソブリン戦略」、そして市場
拡大を制約する高度AI人材不足への対応策を解説。
【質疑応答】

インフラコモンズ代表。リサーチ歴30年。米シスコシステムズのコンサルティング部門で7年間、金融・流通・電力・自動車業界の経営層向けレポートを担当。その後、ネットベンチャーを創業するなど、テクノロジーと経営の両面で実務経験を積む。
近年はロボティクスと自動運転、そしてNVIDIAが提唱する「フィジカルAI」を重点テーマにリサーチを展開。北米・中国・欧州の先端ロボット企業などについて、ChatGPT + Deep ResearchやGemini Pro + Deep ResearchなどAIの能力をフルに活かす新しいタイプの調査手法を考案し、毎週数多くの調査結果を公開している。
著書に『電力供給が一番わかる』『再生可能エネルギーが一番わかる』(技術評論社)。
20年以上にわたり執筆を続ける業務ブログ「ITmediaオルタナティブブログ」では、「経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI/ADAS業界日報」を運用。https://blogs.itmedia.co.jp/serial/
noteでは自動運転等の報告書を販売中。
【報告書/ケーススタディ】経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI 業界日報 by 今泉大輔
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