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6G時代の新・業界地図〜投資・ビジネスの視点で読み解く、インフラ投資・事業再編・収益化の勝ち筋〜

8月25日(火)
アクセンチュア(株)
インダストリー&エンタープライズ本部
通信・メディアプラクティス日本統括
マネジング・ディレクター
堀口 雄哉(ほりぐち ゆうや) 氏
アクセンチュア(株)
インダストリー&エンタープライズ本部
デジタルコアストラテジー シニア・マネージャー
米重 護(よねしげ まもる) 氏
本講演は、6Gを投資・事業戦略の視点から通信業界の次の構図を読み解くものである。
2030年前後の商用化に向け標準化が本格化する一方、現場には『5Gと同じ轍を踏みかねない』との警戒も強い。生成AIの需要拡大、NTN(衛星通信)の商用化、データ主権、電力・供給制約など、2020年には織り込めなかった環境変化を起点に、インフラ投資・事業再編・シェアリング・収益化の論点を整理する。
エンタープライズの需要と通信インフラをつなぐ立場から、通信事業者が取るべき投資判断と次の一手の材料を示す。
1.なぜ今、6Gを語り直すのか-「5Gでやりきれなかったこと」からの出発
ARPUの停滞、エンタープライズ向けスライシングの立ち上がり遅延、投資回収前の6G移行-5Gの教訓を整理する。
需要を楽観した無条件の設備拡張から、ROIを見極めた投資規律と効率化へ。技術カタログの更新ではなく、
「足りなかった条件が今どう変わったか」という順で6Gを捉え直す。
2.6G時代を変える6つの環境変化-鍵は技術単体ではなく「外部環境」
生成AI・エージェンティックAIによるトラフィックとコンピュート需要の質的変化、電力・エネルギー制約、半導体・GPU供給の
地政学化、通信と安全保障の直結、データ主権・ソブリンへの要請、NTN(衛星通信)の商用化。これらは独立ではなく、
絡み合って通信事業のゲームを変えている。
3.インフラ投資と事業者再編-「同業統合」から「異業種連携」へ
CapExの中身が「通信インフラ単体」から「通信+コンピュート+電源」の複合インフラへシフトする。欧州の条件付き統合
(Orange×MasMovi、Vodafone×Three)と、日本独自の連合型(NTT・KDDI・富士通・NEC・楽天モバイルのAPN
(All-Photonics Network)共同提案)を対比し、再編の新潮流を読む。
4.NTNと地上網の融合-「地理的独占」という前提が揺らぐ
スマホ直接通信(D2D:既存スマートフォンに衛星から直接つながる通信)の4類型と、周波数・MNO連携をめぐる主導権争い。
衛星上で信号を再生し基地局機能(gNB)を搭載するregenerative payloadが変える役割分担。MNOが保持すべき領域
(ID・課金・運用信頼性・セキュリティ・規制対応)と、SNO(衛星事業者)との競合・補完の構図を整理する。
5.インフラシェアリングと新収益-「土管の上」をAIが書き換える
シェアリングは「RANのコスト削減」から「AI時代のエッジ・電源・計算容量の共通基盤」へ拡張する。Network-as-a-Service for AI、
Open Gateway/network APIの動向、AI-RANの収益モデル。Physical AI(介護・自動運転・工場制御)が6Gの諸元と具体的に
結びつく可能性を示す。
6.主権とエコシステム-日本の「勝ち筋」をどう設計するか
日本のキャリアの選択肢は「提携」「自前・国家連携」「機能分業」の三択。米国の大規模コンステレーションに単独対抗せず、
提携を軸に国家・国際連携で主権を確保するハイブリッドが現実解となる。IRIS2・GAIA-Xに見るソブリンの潮流と、信頼される
インフラ運用主体としての日本のポジショニングを論じる。
7.質疑応答


アクセンチュア インダストリー&エンタープライズ本部にて、通信・メディア業界の日本統括を務めるマネジング・ディレクター。国内通信事業者を中心に、経営戦略・5G戦略・ネットワーク変革・全社DX変革・新規事業開発を多数支援してきた。近年は、生成AIが通信業界にもたらすインパクトを分析し、通信オペレーティングモデルのリーン化に向けた支援に加え、巨額化するAIインフラ投資の収益化に向けたAIサービス事業やソブリンクラウド戦略の立案など、業界変革プロジェクトを直接手掛けている。

通信事業者にてサービス企画・立ち上げに従事した後、2017年にアクセンチュア入社。通信・建設・道路・自動車・不動産といった社会インフラ領域を基幹に、5G、IoT、デジタルツイン等を活用したDX戦略・新規事業構想を多数支援。近年は、Agentic AIが企業の抜本的改革の大前提になるとの確信のもと、本領域のビジネス創出をリード。PoV策定と外部発信を担うほか、「AI駆動開発戦略」や「マーケティング領域 Agentic AI戦略」など、業界変革プロジェクトを直接手掛けている。
