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【IEAレポート「Electricity Market Design」から読み解く】
〜対応が迫られる“過少投資問題”と事業制度面の対応〜

3月12日(木)
東京電力ホールディングス株式会社 経営技術戦略研究所
経営戦略調査室 チーフエコノミスト
戸田 直樹(とだ なおき) 氏
1990年代以降、世界的に進展した電力システム改革は、活発な市場競争を通じて、設備の運用・投資の両面で効率化・最適化を期待したものであったが、DX/GXの進展に伴い電力需要の想定される局面になったことで、世界的に過少投資の問題が顕在化している。
IEAが昨年公開したレポート"Electricity Market Design"は、世界各国の改革の状況に関する包括的なレビューであり、過少投資問題が世界各国共通の問題であることを示している。
本講演では、IEAのレポートなどを参考に、過少投資問題の現状と考えられる事業制度面の対応について、解説する。
1.電力システム改革の背景と過少投資問題
(1)電力システム改革が行われた背景
(2)過少投資問題はなぜ起こるか
2.IEA "Electricity Market Design"について
(1)電気の時代が来た(World Energy Outlook 2025)
(2)電力市場の構成要素 短期市場、中長期市場、補完的メカニズム
(3)各国共通の課題 長期市場の流動性不足(Tenor Gap)
(4)IEAによる政策提言
3.澤昭裕氏没後10年にあたり、氏の論考を振り返る
(1)先見の明があった送電線開放モデルの限界の指摘
(2)澤氏の提案「小売りサービス多様化モデル」
4.Tenor Gap 問題の考えられるソリューション
(1)ハイブリッド市場
(2)公的マーケットメーカー 等
5.日本の電力システムの展望
(1)重点課題はファイナンス確保
(2)小売電気事業者の供給力確保義務
(3)電気事業から見たGXETS
6.質疑応答/名刺交換

1985年 東京大学工学部卒業後、東京電力(現東京電力ホールディングス)入社。2009年より2年間 電力中央研究所社会経済研究所派遣(上席研究員)。2015年 同社経営技術戦略研究所経営戦略調査室長。
2016年より現職。
【最近の著作】 (いずれも共著)
エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ(2017年 日本経済新聞社)
公益事業の変容 持続可能性を超えて(2020年 関西学院大学出版会)
カーボンニュートラル実行戦略 電化・水素・アンモニア(2021年 エネルギーフォーラム社)
未来のための電力自由化史(2021年 日本電気協会新聞部)
エネルギー産業2030への戦略-Utility3.0を実装する(2021年 日経BP社)
