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【総務省/NICT】

2月18日(水)
総務省 国際戦略局 技術政策課 研究推進室
課長補佐
矢野 雄一郎(やの ゆういちろう) 氏
本講演では、量子技術がもたらす未来の変革について述べ、総務省が推進する量子通信技術とその価値を解説します。量子分野における政府戦略や研究開発の枠組みにも触れ、総務省における量子通信の研究開発への取り組みをご紹介します。また、量子暗号通信の社会実装についても言及し、国際動向やユースケース、さらには広域化・高度化に向けた取り組みも示します。
1.量子技術の基礎と総務省の役割
2.量子技術がもたらす未来と政府戦略
3.研究開発と量子セキュリティ拠点
4.量子技術の社会実装とユースケース
5.国際的な取り組みと今後の展望
6.質疑応答/名刺交換
(国研)情報通信研究機構 未来ICT研究所
量子ICT研究室 室長
加藤 豪(かとう ごう) 氏
量子計算機の実現によって危殆化が懸念される既存の暗号システムを代替する手段の一つとして期待される量子暗号について、その安全性の根拠を直観的に解説するとともに、量子暗号がもたらす具体的な価値や必要性を概観します。さらに、社会実装に向けた現在の技術状況や直面する課題を俯瞰し、今後の技術進展に関する長期的な展望を探ります。
1.量子暗号の安全性の由来
2.量子暗号装置の実現状況
3.量子暗号技術の現在の問題点と可能性
4.量子暗号の今後の技術発展の長期的な展望
5.質疑応答/名刺交換


2015年に首都大学東京(現 東京都立大学)にて博士(工学)を取得。日本学術振興会特別研究員を経たのちに、2016年から情報通信研究機構(NICT) 時空標準研究室で小型原子時計、セシウム原子泉一次周波数標準器、分散時刻同期アルゴリズム、時系生成アルゴリズム、準天頂衛星みちびきを利用した高精度時刻技術、有無線通信での高精度時刻同期、日本標準時の高精度時刻配信の研究開発に従事する。2025年に総務省 国際戦略局 技術政策課 研究推進室に移り、量子暗号通信や量子インターネットの研究開発推進を務める。

2004年 東京大学大学院理学系研究科にて博士(理学)を取得。以後、NTTコミュニケーション科学基礎研究所において量子情報理論の研究に従事。2022年に情報通信研究機構(NICT)へ移り、2023年より量子ICT研究室 室長を務める。量子暗号の安全性証明をはじめ、量子暗号を理論的に支える研究を行っている。
