会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
車載AIエージェントの覇権争い〜Apple×Grok/Google×Geminiの再編と真の狙い〜

2月 6日(金)
名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授
野辺 継男(のべ つぐお) 氏
EVのゾーン型SDV化、クラウド連携、そして半導体の指数的進化を背景に、車載コンピュータは人間の認知能力を超える領域へと近づきつつある。
本講演では、生成AIがLLMからVLM、さらにVLAへ発展する中で、GrokやGeminiなどのエッジAIが車載コンピュートのフロント・エンドとして果たす役割を整理し、Apple CarPlay・Google Androidの戦略的変化を踏まえ、日本の自動車メーカーの戦略課題と今後の開発に対する考え方を提示する。
1.SDV・半導体・生成AIがもたらす地殻変動
(1)ゾーン型SDVとクラウド連携が必然となる構造変化
(2)車載コンピュートの指数成長とAI統合アーキテクチャ
(3)LLM→VLM→VLA進化が自動車開発に与える影響
2.車載AIエージェントの本質とフロントエンド化
(1)エッジAIが車載コンピュートの“フロントエンド”となる意味
(2)運転支援・自動運転の知覚 〜判断をAIで再構築する流れ
(3)車両制御・安全性向上を支えるリアルタイムAI統合
3.Apple×Grok/Google×Geminiの再編と自動車産業
(1)Grokの車載フロントエンド化とCarPlay連携強化の可能性
(2)GeminiとAndroid Auto/Automotiveの統合深化の方向性
(3)日本OEMの追従リスクと求められるデジタル基盤改革
4.日本メーカーに必要なSDV・AI統合戦略
(1)Zonal E/E刷新とAIエージェント実装に向けた優先施策
(2)クラウド連携・データ活用・OTAの戦略的位置づけ
(3)パートナー選定とエコシステム構築の再設計指針
5.質疑応答/名刺交換


NECにてPCやビデオストリーミング・TV会議等を開発し、退職後ソフトバンク子会社としてオンラインゲーム会社を設立。2004年から日産にてEVを中心にIoT化を推進し、2011年LEAFのIT/IoT化でGSMA Awardを受賞。2012年からインテルにてCASE全般を開発推進、2024年に退職。並行して2014年以降名古屋大学で自動運転の調査研究に従事、現在に至る。IEEE等で講演多数、政府委員歴任。2024年末、中国でSDVに関する書籍(共著)を出版。早大理工学部応用物理学科卒、ハーバート大学院(MBA Alumni、PIRP Fellow)
