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プラスチックケミカルリサイクルの技術と産業化〜世界および国内の動向と今後〜

1月27日(火)
(株)旭リサーチセンター シニアリサーチャー
府川 伊三郎(ふかわ いさぶろう) 氏
世界は資源循環と温室効果ガス(CO2)削減の切り札として、プラスチックリサイクルに本格的に取り組んでいる。これまでのメカニカルリサイクル(マテリアルリサイクル:MR)に加えて、ケミカルリサイクルが(CR)注目され、特に混合廃プラ(PE/PP/PS)の熱分解法の活発な技術開発と工業化が同時に進められている。CR技術の基礎と最近の状況について説明する。また、リサイクル事業を取り巻く環境、特にリサイクル推進に有効な再生材含有量規制(容器包装、自動車(ELV)、家電、繊維)などのプラスチック規則の動向について説明する。
1.プラスチックリサイクルを推進するための各種規則
(1)EUプラスチック戦略とこれまでに発表されたプラスチック規則
(2)EUのプラスチック法規制の最近の動きと日本への影響
(3)日本の法規制の動き
2.世界のプラスチックリサイクルの状況
(1)世界の廃プラスチックのリサイクルの状況
(2)ケミカルリサイクル(CR)とメカニカルリサイクル(MR)の比較
(3)各種CR(ガス化法など)
3.混合廃プラ(PE/PP/PS)の熱分解法CR
(1)世界の生産能力と建設計画
(2)熱分解法の基礎、プロセス、技術課題
(3)熱分解油メーカー主要12社の米国特許によるプロセスの推定
4.PETとポリエステル繊維のリサイクル
(1)PET(ペット)ボトルのリサイクル(MRとCR)
(2)ポリエステル繊維の「繊維to繊維」CRリサイクル
(3)重縮合ポリマーのCR
5.ポリスチレンとアクリル樹脂のCR
6.PPの溶媒精製法
7.質疑応答


博士(工学)、日本化学会フェロー、高分子学会フェロー。
東京大学理学部化学科修士課程修了後、旭化成に入社、取締役中央技術研究所、MMA事業部長、富士支社社長などを経て、福井工業大学経営情報学科教授。2013年より、現在の旭リサーチセンターに勤務。
