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【消費者専門調査会による規制強化の検討、拡大する不正被害と消費者問題を踏まえて】
〜5年先のキャッシュレス戦略を見極める〜
12月 3日(水)
山本国際コンサルタンツ代表/
明治学院大学法学部講師
山本 正行(やまもと まさゆき) 氏
キャッシュレス社会の進展が加速するなかで、「知っているようで実はよくわからない」仕組みや制度の背景を正しく理解することが、ますます重要になっています。
本講演では、Visa・Mastercard・JCBなど国際ブランドのクレジット・デビット・プリペイドの構造、加盟店手数料やIRF(インターチェンジ手数料)などの仕組み、決済ネットワークの現状など、国際カードにまつわる情報に加え、QR・バーコード決済の制度分類など、一般的な情報源では得られないキャッシュレスの裏側をわかりやすく紐解きます。
さらに、スマホ決済やBNPL(後払い)、通信系プラットフォームなど新たなステークホルダーの台頭、タッチ決済乗車券やデジタル給与払いの動向、消費者専門調査会による規制強化に向けた議論の内容など、最新のトピックも整理して解説します。
「なぜこうなっているのか」「今後どこへ向かうのか」という疑問に答え、日々のニュースや制度改正の背景を理解する手がかりを提供します。キャッシュレスを支えるしくみを俯瞰し、これからの方向性を探るための実践的な講義です。
1.国際カードブランドのしくみ
(1)Visa/Mastercard/JCBなどのしくみ(クレジット・デビット・プリペイド)
(2)海外と国内の違い
(3)ブランドデビット・プリペイド
2.国際カードのビジネスモデルとシステム
(1)手数料構造(加盟店手数料、IRF:Interchange Reimbursement Feeなど)
(2)クレジットカード会社取引の赤字化
(3)決済ネットワーク(国際ブランド、CAFIS、CARDNETなど)
3.新しいキャッシュレス決済のしくみ
(1)スマホ決済(コード決済/タッチ決済)
(2)プラットフォームによる決済
(3)通信系プラットフォーム
(4)BNPL
4.注目すべき動き
(1)不正被害額が最大化
(2)公正取引委員会のVisa調査の内容と今後
(3)キャッシュレス決済に関する消費者専門調査会の検討のゆくへ
(4)タッチ決済乗車券の普及
(5)デジタル給与払い
(6)銀行・クレジットカード会社連携プラットフォーム
(7)地域通貨
(8)ステーブルコイン
5.日本のキャッシュレス決済の今後
(1)キャッシュレス決済ビジネス総括
(2)国内金融機関やクレジットカード会社の今後
●上記以外に講義または配布資料に含まれる予定のキーワード(解説せず資料のみとなるものも含む)
PayPay/LINE Pay/d払い/au Pay/楽天ペイ/Apple Pay/Google Pay/決済代行会社(PSP)/iTunesギフト/Google Playギフト/コンビニ後払い/キャッシュ/バンドルカード、など
インテル、決済ブランド会社のマスターカード、ビザを経て、2005年に独立。現在は山本国際コンサルタンツ合同会社代表、株式会社アリアドネ・インターナショナル・コンサルティング代表取締役、関東学院大学経営学部講師、など。決済サービスの専門家で、企業の決済関連事業のアドバイザリーなどを務める。行政の役も多く、国民生活センターなどと連携し、電子決済が絡む消費者問題の解決も支援。著書:「カード決済業務の全て」(きんざい)、「キャッシュレス決済最前線」(キャッシュレス決済研究会)など多数。