SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)

EV電池材料を巡る世界の主要各社の競争戦略

〜特許情報から炙り出す技術開発の潮流〜

No.
S25476
会 場
会場受講はございません

開催日
2025年10月 1日(水) 09:30~11:30
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受講料
1名につき 34,100円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,500円(税込)
備 考
事前に、セミナー講師へのご期待、ご要望、ご質問をお受けしております。
可能な限り講義に盛り込んでいただきますので
お申込フォームの質問欄を是非ご活用ください。


■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを開催前日までに
   お送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後を目安にVimeoにて配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信のご用意ができ次第、
   視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。

※ライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合は
 追加料金11,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「
アーカイブ配信追加受講希望」と記入ください。
※複数名でお申込の際は、アーカイブ配信追加受講者様の各ご芳名を備考欄に
 追記をお願い致します。

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パンフレット よくあるご質問

10月 1日(水)

EV電池材料を巡る世界の主要各社の競争戦略

株式会社知財ランドスケープ 代表取締役社長 CEO
弁理士 AIPE認定 シニア知的財産アナリスト
山内 明(やまうち あきら) 氏

09:30~11:30

EVの最大市場たる中国では、ボリュームゾーンの本格普及に向けてインフラとしての充電システムが発展しているところ、近年、急速充電システムの普及機運が高まり、10分間でフル充電できる超急速レートを意味する6Cの実現に向けた電池開発と専用インフラ整備が着々と進んでいる。急速充電についてはTeslaがスーパーチャージャーと称して主要国で展開しており、特に整備が進んだ米国では他社がTeslaと提携してインフラを共有する動きも活発である。すなわち、もはや急速充電は、主要国向けでは電池メーカおよびEVメーカにとって必須の新競争軸となっている。
そこで本講座では、EVの新競争軸としての急速充電を巡る主要プレイヤの技術開発動向を炙り出して紹介することとし、具体的には、[1]急速充電を目的とした特許出願情報分析から浮かび上がるシリコン負極採用潮流に関するもの、[2]同目的を多数観点の技術の組合せにて果たそうとするもの、[3](トヨタ自動車などが大容量化/低コスト化とともに一挙解決を目論む)全固体電池によるもの、の3部構成で紹介したい。

1.シリコン負極による容量向上/急速充電の両立潮流
   特許出願件数最大の活物質コーティングならびに特許出願件数急増のナノテク
  (1)ナノ粒子化×微細孔:米ENEVATE
  (2)カーボンナノチューブ併用:韓国勢(LG ENRTGY SOLUTION、SAMSUNG SDI、SK ON)
  (3)2層構造×各層最適化:CATL、米GDI、韓国勢(大手3社ともカーボンナノチューブとの併用)
  (4)ナノ粒子化×カーボンとの複合材化:中国勢(EVE ENERGY/CALB等)、米国勢(SILA等)中心に最大派
  (5)コアシェル構造:中国勢の一部(SUNWODA等)
2.多観点発明(複数観点の技術の組合せ)に着目した補完分析
  (6)正極材向け導電助剤としての高分散子カーボンナノチューブの適用志向(CATL等)
  (7)正極材向けマンガンリッチ等によるコバルトフリー化との両立志向(SVOLT等)
  (8)負極材向けチタン酸リチウム+ニオブ混合酸化物の適用志向(ECHION、東芝)
3.全固体電池実現との両立志向
  (9)硫化物系全体:日韓米勢によるアルジロダイト型の優勢
  (10)硫化物系+活物質コーティングによる低抵抗化:パナソニック/トヨタ自動車の急接近
  (11)硫化物系+シリコン負極による大容量/急速充電化:トヨタ自動車/出光興産連合、SOLID POWER等
  (12)酸化物系全体:ガーネット型の優勢:SK ON、POLY PLUS、QUANTUMSCAPE
  (13)ハライド系全体:日本勢(パナソニック、住友化学) vs 中国勢(SVOLT、CATL)
4.質疑応答/名刺交換

山内 明(やまうち あきら) 氏
大学、大学院では機械制御工学を専攻し、大手メーカでの開発業務、大手特許事務所での特許出願権利化業務、商社系知財戦略ベンチャーやシンクタンクでの知財コンサルティングの業務に従事する。シンクタンク時代にIPランドスケープ実践に役立つ知財情報戦略を確立し、互教の精神で啓発活動と手法改良に努める。現在は、IPランドスケープ専業の(株)知財ランドスケープの代表を務めつつ、最新手法IPランドスケープ3.0実践によるビジネスコンサルティングに取り組んでいる。2019年にはJAPIO理事長賞(活用研究功労者)を受賞。近著:「EV未来予測 世界5社の開発戦略」(2024年、日経BP社)、「IPランドスケープによって炙り出すTeslaの真の強み」(仮称、出版準備中)
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