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【認知症1200万人時代の到来】
〜新規参入事例から新たな成長産業を読み解く〜
10月16日(木)
株式会社日本総合研究所
リサーチ・コンサルティング部門
高齢社会イノベーショングループ シニアマネジャー
高橋 光進(たかはし みつのぶ) 氏
かつては認知症というと、医療や福祉の文脈で語られることが多かったものの、人口構造の変化に伴い、今後は企業の本業を通じた課題解決がより重要な役割を果たすことになると考えられます。認知症の人の2050年時点での消費支出額(=購買力)は17兆円規模まで拡大する見込みであり、社会のあらゆる領域、とりわけビジネスにとっても、無視できない存在になってきています。本講演では、認知症の人を「顧客」、そして、認知症の人の日々の生活を支える製品・サービスを「成長産業」と捉え直し、企業がどのようにこの新たな成長産業と向き合うべきかを、生活実態・市場規模・製品開発の視点から読み解いていきます。
1.認知症1200万人時代の到来
2.認知症の人の生活を支える製品等の市場性
3.民間企業等における最新の取り組み事例
4.経営戦略としての認知症への取組
5.質疑応答/名刺交換
牛乳石鹸共進社株式会社 新規事業室
室長
江越 亮一(えごし りょういち) 氏
固形石けん「カウブランド赤箱・青箱」など身体洗浄料の製造販売を行っている当社が2020年に新規事業室を新設。
お風呂に入れない方でも簡単に洗髪出来る当社初の家電のポータブルデバイス&シャンプーセット『SUSUGU』を4年の歳月をかけて開発しました。認知症の方の中には入浴という行為そのものが大変だったり、入浴自体を拒否されたりする場合があります。そういった方の解決策の糸口となることを目指して、当事者の方や介護施設のスタッフの方にご使用いただきながら改善点や新たなニーズを探索しています。
1.私達が新規事業に取組む理由
2.課題から生まれた取組
3.仮説からターゲット検証
4.共創プロジェクトの発足
5.質疑応答/名刺交換
株式会社コスモテック 代表取締役社長
高見澤 友伸(たかみざわ とものぶ) 氏
工業用粘着テープなど機能性フィルムの開発、製造を行うBtoB企業である当社が、初めてコンシューマー市場に向け発売した“身につけるメモ帳「wemo」”は、100万本を超えるヒットとなり、日本のみならず海外でも販売されています。wemoは認知症当事者にとっても便利なツールとして愛用されておりますが、「当事者参画型開発」に参加し、ユーザーニーズを直接把握することで、さらなる改良を目指しています。
1.新市場参入
2.外部連携
3.海外展開
4.当事者参画型開発
5.質疑応答/名刺交換
福岡県北九州市出身。大阪大学法学部国際公共政策学科卒業後、株式会社日本総合研究所入社。
シニア・介護分野において、官公庁向けの政策提言、調査研究、民間企業向けコンサルティング業務に従事。
近年は、認知症、ケアマネジメント、介護人材に関する調査研究に注力。
2002年牛乳乳石鹸共進社に入社。営業を経験した後に2020年に新規事業室を立上げる。
入浴ヘルスケア事業や省水で洗髪の清潔を提供する事業を推進中。
東京都国立市生まれ。京都大学大学院理学研究科数理解析専攻を修了後、日本アイ・ビー・エム、フューチャーシステムコンサルティング(現フューチャーアーキテクト)を経て、コスモテックに入社。2006年より現職。