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洋上風力発電の国内外の事業動向と技術開発〜排他的経済水域(EEZ)への展開とコスト高での事業性〜
9月30日(火)
東京大学 名誉教授/世界風力エネルギー学会 副会長
荒川 忠一(あらかわ ちゅういち) 氏
風力発電の概要のあと、主要電源のひとつとなっている洋上風力発電の事業動向と技術開発の内外の最新情報を解説する。再エネ海域利用法に基づき、洋上風力発電の計画はラウンド3まで事業者が決定し、さらに膨大な排他的経済水域(EEZ)への展開と大きな進展を見せている。
一方、ウクライナ問題などに端を発した国際的な資材不足と価格高騰により、事業撤退の可能性を表明する事業者も現れている。風車メーカーが存在しない日本において、2050年のカーボンニュートラル政策に向けた洋上風力の健全な発展・普及に向けた議論を行う。
1.風力発電のはじめに
2.洋上風力発電の内外の現状
3.再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電のプロジェクト
4.洋上風力発電の技術と風車
5.洋上風力発電の案件形成と地域振興
6.カーボンニュートラルを目指す日本の洋上風力発電の進展
7.質疑応答/名刺交換
1951年4月 宮城県生まれ。1970年3月 宮城県古川高校 卒業、同年4月 東京大学入学。1974年3月 東京大学 工学部機械工学科 卒業。1980年3月 同 大学院博士課程修了 工学博士。1980年4月 東京大学 工学部 講師、翌年 助教授。1985年4月 ドイツ・カールスルーエ大学客員研究員(1986年8月まで)。1996年2月 同 大学院工学系研究科 教授。2000年4月 同 情報学環教授兼任(2006年まで)、総長補佐(2001年度)。2017年3月 定年により退職 東京大学名誉教授、現在に至る。2017年4月 名古屋大学大学院環境学研究科 客員教授(2019年3月まで)。2018年4月 京都大学大学院経済学研究科 特任教授(2023年3月まで)。
およそ50年、東京大学で教育、研究活動を行った。専門は機械工学、数値流体力学、メディア芸術。2000年より風力発電の研究を開始。2007年以来、世界風力エネルギー学会副会長。政府(経産省、環境省、内閣官房など)の政府委員を務める。海洋基本計画の委員会で、洋上風力のロードマップを提案。現在、再エネ海域利用法に基づく法定協議会などにおいて、洋上風力発電促進と地域振興に協力。