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非常時でも必要な医療を提供していくために
〜順天堂大学浦安病院の被災経験から組織のレジリエンスを高める世界基準のモデルケース〜
8月23日(金) 終了済
順天堂大学医学部附属浦安病院
院長補佐・救命救急センター長・救急診療科教授
岡本 健(おかもと けん) 氏
重要な社会インフラである医療機関には、万一被災しても、復旧に並行して診療を継続し、地域社会を守る使命があります。ところが、発災後の医療需要や早期復旧に必要な情報は刻々と変化し、災害による混乱もあって、最適な情報を収集・共有して迅速に施策することがなかなか困難な現状があります。また、大震災やパンデミックのように広範な地域に被害を与える災害では、当面は公的支援を期待できず、地域の医療機関の自助・共助により地域医療を支えなければなりません。
本講演では、これらの問題解決の糸口として、当院の被災経験から現在までの事業継続計画(BCP/M)の取り組みを紹介し、地域の医療機関におけるあり方を提案します。
1.東日本大震災による長期断水の経験
2.災害レジリエンスとは:従来の防災との違い
3.世界標準のBCP/Mの基本知識体系10項目
4.過去のBCP実施例:新型コロナ・パンデミック
5.現在の取り組み:医療デジタルレジリエンスの共同研究
6.質疑応答/名刺交換
1986年 大阪大学医学部卒業
1992年 大阪大学院医学研究科博士課程修了
1994年 防衛医科大学校病院 救急部 講師
1998年 米国ハーバード大学留学
2002年 宮崎大学 救急部 准教授
2008年 順天堂大学浦安病院 救急診療科 教授
2022年 順天堂大学浦安病院 救命救急センター長、院長補佐(現職)