SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)

進む米国電力システム改革と
日本の電力システム改革への影響

-カリフォルニア州では、あと7年で再エネ比率が60%に
-エネルギーと調整力の同時調達とフレキシブルリソースをどう活用するか
-日本の電力システム改革の手本になるのは

No.
S23475
会 場
SSK セミナールーム
東京都港区西新橋2-6-2
ザイマックス西新橋ビル4F
開催日
2023年 9月27日(水) 14:00~17:00 終了済
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受講料
1名につき 40,700円(税込・レポート代込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 33,000円(税込・レポート代込)
備 考
※プレミアム会員様はレポート代(7,700円)がかかります。

事前に、セミナー講師へのご期待、ご要望、ご質問をお受けしております。
可能な限り講義に盛り込んでいただきますので
お申込フォームの質問欄を是非ご活用ください。


■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを開催前日までに
   お送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後を目安にVimeoにて配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信のご用意ができ次第、
   視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。

※会場又はライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合は
 追加料金22,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「
アーカイブ配信追加受講希望」と記入ください。

会場受講以外の受講方法について詳しくはこちらをご確認下さい。

9月27日(水) 終了済

進む米国電力システム改革と
日本の電力システム改革への影響

クリーンエネルギー研究所 代表
阪口 幸雄(さかぐち ゆきお) 氏

14:00~17:00

米国の電力市場は、2000年の自由化後、すでに23年経過しているが、その地域や発電リソースや技術・政策に合わせて、変転・進化してきている。
地点ごとの価格シグナルである「ノーダル制」も定着し、発電側、小売側の指標となりつつあるし、エネルギーと調整力の同時調達(プール制)も、議論はあるがRUC(Residual unit commitment)と合わせて、ISO/RTOの有効なシステムとなっている。
こういう状況の中で、地域差はあるが、「再エネ発電比率」が急増しており、特にカリフォルニア州では、7年後の2030年に60%になると考えられている。現在の40%と、7年後の60%では、電力システム、特に調整力調達メカニズムは根本的に異なってくると考えられており、カリフォルニア州では、60%に耐えられる電力システムの構築が急ピッチで進んでいる。
これらの改革は、リソースの増強のみならず、再エネやバッテリーのモデリング手法の改善(ELCC : Effective Load Carrying Capability)、Flexible Ramping Productや周波数レスポンスの導入、価格シグナルの反映方法、デマンドレスポンスの再構築等、広範囲にわたる。
特に、火力発電とはその特性が大きく異なるバッテリーの活用方法、バッテリー事業者の収益性の確保、前日・当日市場への組み込み等は、利害関係者の意見も分かれるが、少しづつ前進しているように思われる。バッテリーは、限られたエネルギー貯蔵量(MWh)を如何に有効に使うかで、事業者の収益性や、ISO/RTOの調整力に関わってくる。
日本の電力システムは、自由化以降、欧州を真似したり、米国の東海岸(PJM)を真似したりと、つぎはぎ状態となっているように感じる。「容量市場」は、産みの苦しみ状態が続くが、容量市場を補完する「予備電源制度」の議論が本格化している。日本もやがては「ゾーン制」を経て「ノーダル制」に移行するとは思うが、簡単では無いと考える。また「プール制」への移行も議論されているが、よっぽどうまく進めないと、さらなる混乱に繋がりかねない。
米国(シリコンバレー)に37年居住し、エネルギー政策や再エネビジネスをつぶさに見てきた講師が、最新のアップデートを含めて、現在の米国の電力システムの全体像を俯瞰すると同時に、今後どのように進んでいくかを考え、エネルギー・電力インフラのあるべき姿と、どこでお金が回るかについて、解説する。

1.米国の電力市場
2.今後必要とされるリソース
3.需給調整市場の動向
4.再エネ発電比率急増に対処する電力システム改革
5.バッテリー関連
6.日本で議論されている電力市場改革
7.質疑応答/名刺交換

※プログラムは最新状況に応じて変更する場合があります

阪口 幸雄(さかぐち ゆきお) 氏
シリコンバレー在住の著名コンサルタント。米国のクリーンエネルギーと、日本のビジネスへの影響にフォーカスしたコンサルタント会社の代表をつとめる。シリコンバレーを中心に、エネルギー問題の定点観測を長期間行い、今後の動向と日本企業の対応についてのきわめて明解なビジョンを持つ。専門分野は、エネルギー貯蔵、発送電分離、デマンドレスポンス、分散電源、太陽光発電、水素発電、電気自動車、等。
日本の大手エネルギー企業、日本政府機関、大学等のアドバイザーを多数務める。
シリコンバレーに30年以上在住。日立(日本と米国)にて17年間最先端の半導体の開発に携わったあと、そのビジネス経験や物性の知識を活用すべくエネルギー分野に。
ホームページhttp://www.technology4terra.org
「日経エネルギーNext」に「シリコンバレー発、電力Biz」を連載中
https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/112900154/113000002/
※近著:【「脱炭素化」はとまらない!-カリフォルニアとハワイの場合-】
https://www.amazon.co.jp/dp/4425985214