SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

■ライブ配信 ■アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
2050カーボンニュートラル目標に向け

見直される電力システム改革と安定供給

No.
S22587
会 場
会場受講はございません

開催日
2022年11月16日(水) 10:00~12:00 終了済
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受講料
1名につき 33,700円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,500円(税込)
備 考
事前に、セミナー講師へのご期待、ご要望、ご質問をお受けしております。
可能な限り講義に盛り込んでいただきますので
お申込フォームの質問欄を是非ご活用ください。


■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを開催前日までに
   お送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後を目安にVimeoにて配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信のご用意ができ次第、
   視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。

※ライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合は
 追加料金11,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「
アーカイブ配信追加受講希望」と記入ください。

会場受講以外の受講方法について詳しくはこちらをご確認下さい。

11月16日(水) 終了済

見直される電力システム改革と安定供給

東京電力ホールディングス株式会社 経営技術戦略研究所
経営戦略調査室チーフエコノミスト
戸田 直樹(とだ なおき) 氏

10:00~12:00

1990年代以降、世界的に進展した電力システム改革は、発電分野の規模の経済性の消滅を前提に同分野における活発な市場競争を期待したものであった。しかし、このシステムでは必然的に電源への投資が過小になり、それが国内外での電力不足として顕在化している。他方、2050年カーボンニュートラル目標を踏まえ、非化石エネルギーによる電力の供給力を大量に確保するための電力市場システムの見直しが求められている。
本講演では、現在の電力市場システムで投資が過小となる理由と、将来のシステム見直しの方向性について解説する。

1.これまでの電力システム改革は適切だったか
 (1)改めて 電力システム改革で留意すべきこと
 (2)送電線開放モデルとは 採用された背景
 (3)震災後の日本の電力システム改革は何を目指したか

2.昨今の電力需給ひっ迫の含意
 (1)ミッシングマネー問題はなぜ発生するか
 (2)送電線開放モデルを補完するサブシステム
 (3)震災後の日本の電力システム改革は何を目指したか
 (4)海外における電力システム改革見直しの動き

3.澤昭裕の10年前の論考を振り返る
 (1)送電線開放モデルを批判
 (2)澤の3つの条件と日本の現状

4.2050年カーボンニュートラル目標のインパクト
 (1)需要の電化×発電の脱炭素化+間接電化=脱炭素化
 (2)需要の電化は進むか
 (3)非化石エネルギーの確保は追いつくか

5.カーボンニュートラルに向かうための電力安定供給システム
 (1)澤モデルとその実装例
 (2)長期脱炭素電源オークションへの期待

6.質疑応答

戸田 直樹(とだ なおき) 氏
1985年 東京大学工学部卒業後、東京電力(現東京電力ホールディングス)入社。
2009年より2年間 電力中央研究所社会経済研究所派遣(上席研究員)。
2015年 同社経営技術戦略研究所経営戦略調査室長。
2016年より現職。
最近の著作(いずれも共著)
エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ(2017年 日本経済新聞社)
公益事業の変容 持続可能性を超えて(2020年 関西学院大学出版会)
カーボンニュートラル実行戦略 電化・水素・アンモニア(2021年 エネルギーフォーラム社)
未来のための電力自由化史(近刊 日本電気協会新聞部)
エネルギー産業2030への戦略ーUtility3.0を実装する(近刊 日経BP社)