SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

■会場受講 ■ライブ配信 ■アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)

AI技術社会実装の最先端と新たなトレンド

No.
S22420
会 場
SSK セミナールーム
東京都港区西新橋2-6-2
ザイマックス西新橋ビル4F
開催日
2022年 9月 9日(金) 13:00~15:50 終了済
詳しく見る
受講料
1名につき 27,500円(税込)
備 考
事前に、セミナー講師へのご期待、ご要望、ご質問をお受けしております。
可能な限り講義に盛り込んでいただきますので
お申込フォームの質問欄を是非ご活用ください。


■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを開催前日までに
   お送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後を目安にVimeoにて配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信のご用意ができ次第、
   視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。

※会場又はライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合は
 追加料金11,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「
アーカイブ配信追加受講希望」と記入ください。
主 催
公益財団法人 原総合知的通信システム基金

会場受講以外の受講方法について詳しくはこちらをご確認下さい。

9月 9日(金) 終了済

<第1部>AI社会実装の最前線・AI技術活用の取組事例と課題
Ⅰ.「NEDO 人工知能技術適用によるスマート社会の実現」プロジェクトのご紹介

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
プロジェクトマネージャー
加藤 宏明(かとう ひろあき) 氏

13:00~13:30

NEDOでは様々な社会課題解決のため、AI技術の社会実装を目指した研究開発を進めています。具体的にはこれまで研究開発、導入が進められてきたAIモジュールやデータ取得のためのセンサ開発、技術開発インフラを活用しながら、サイバー・フィジカル空間を結合した、スマートな社会を実現するための研究開発実証を行っています。
本プロジェクトで取り組むテーマ、社会実装に向けた実証実験の成果、AIが実装された社会の将来像や課題についてお話しします。

1.人工知能技術の社会実装を目指したプロジェクト
2.3つの重点分野「生産性」「健康、医療、介護」「空間の移動」の研究開発
3.社会実装に向けた取り組みと課題
4.質疑応答/名刺交換

Ⅱ.有機半導体センサネットワーク

東京大学 大学院新領域創成化学研究科 物質系専攻
工学部 応用化学科(兼担)教授 理学博士
竹谷 純一(たけや じゅんいち) 氏

13:30~14:00

有機半導体を用いて、高感度かつ超低コスト化が可能な、歪・振動・温度を検知する物理センサや、イオン濃度や肥料成分を検知する化学センサを開発し、同時に進めている有機半導体の集積回路を用いた低コスト無線デバイスと組み合わせた大量普及型センサを用いて、AIが主導するIoT社会を実現する取り組みの現状と計画を述べる。
すでに社会実装がはじまっている、歪・振動・温度を用いた薄型フィルム状センサを物流管理や製造管理に用いる取り組みとともに、超低コスト化学センサの導入によるインパクトを示して、市場導入に必要な戦略についても考察する。

1.AIが主導するIoT社会と大量の低コストセンサの必要性
2.有機半導体を用いた物理・化学センサの特徴と魅力
3.有機半導体を用いたセンサデバイスの開発と社会導入の現状
4.新技術開発と社会変革を共に進める重要性と戦略
5.質疑応答/名刺交換

Ⅲ.自動運転デジタルリスクアセスメントのためのセンサー信号系列の統合的理解

国立大学法人東海国立大学機構 機構長補佐
名古屋大学 副総長 博士(工学)
武田 一哉(たけだ かずや) 氏

14:00~14:30

イノベーションを起こす新技術には時として様々なリスクが伴う。毎年100万人近い事故死者が生まれる道路交通の自動化、すなわち「自動運転社会の実現」は、事故ゼロを目指しながら、その完成途上で新たなリスクを生む可能性がある。自動運転技術のコアとなるAI技術は時として機能を「ブラックボックス化(人間と共有することが困難な形で判断根拠を形成)」する問題がある。リスクを含む社会システムの設計においては、このことが時として大きな課題となる。
本講演では、自動運転に伴うリスクを言語化する技術を紹介するとともに、この技術を活用して、リスク査定のエキスパートが持つ経験的知識とデジタルデータで学修されたAIとを協調させる、デジタルリスクアセスメントシステムの開発状況を報告する。

1.自動運転社会はどのように実現されるのか
2.自動運転社会実現にはリスクを扱う技術が必要
3.リスクを言語化するAI技術
4.AIと人間とが協調してリスクを評価するシステムの開発
5.日米大学とベンチャーをコアとしたオープンで迅速な研究開発と社会実装
6.質疑応答/名刺交換

<第2部>AI予測調査からひも解く、AI活用における日本企業の現状・課題・展望

PwCコンサルティング合同会社 パートナー
PwC Japanグループ データアナリティクス/
AI Lab リーダー
藤川 琢哉(ふじかわ たくや) 氏

14:40~15:50

PwC Japanグループは本年5月に独自のAI予測調査の結果を発表いたしました。本調査によると、日本企業の半数以上がAIを導入済みと回答。これは米国企業の水準に匹敵し、AI活用で「日本が米国に追いついた」と言える状況です。
一方で、「内製化」や「ROI測定」など新たな課題も顕在化しています。そして、「IoT/ロボティクス/メタバースなどの他テクノロジーとの融合活用」や「社会レベルでのデータ流通」など新たなトレンドも起こっています。
本講演では、AI活用における日本企業の現状を分析・考察した上で、「AIガバナンス」を始めとする今後取り組むべき課題やアクションについて提言させていただきます。

1.AI予測調査概要、日本のAI導入状況
2.日本企業のAI活用に関する3つのトレンド
 (1)データ関連整備状況と課題となるROI測定能力、AIガバナンス
 (2)内製化の重要性と注力すべき分野
 (3)AI活用の新たなフェーズ

3.PwCの提言
4.PwCのご支援ソリューション
5.質疑応答/名刺交換

加藤 宏明(かとう ひろあき) 氏
1985年  芝浦工業大学 機械工学第二学科卒業、同年、富士通株式会社入社。金融機関向け機器、流通向けPOSスキャナ、システムプリンタ等の周辺機器開発を担当。後年、富士通フィールドイノベーターとして公共・文教分野の現場課題解決に取り組む。2020年12月 NEDO出向「人工技術適用によるスマート社会実現」プロジェクト担当、2022年1月よりプロジェクトマネージャー。
竹谷 純一(たけや じゅんいち) 氏
1989年3月 東京大学理学部物理学科 卒業。1991年3月 東京大学理学系研究科物理学専攻(物性研究所) 修士課程 修了。1991年4月-2006年3月 財団法人電力中央研究所 研究員、主任研究員。2001年1月 東京大学理学系研究科物理学専攻より学位 博士(理学)。2001年8月-2002年11月 スイス連邦工科大学(ETH)固体物理研究所 客員研究員。2005年3月-2006年3月 独立行政法人 理化学研究所 客員研究員。2005年10月-2006年3月 東北大学金属材料研究所 客員助教授。2006年4月-2010年3月 大阪大学理学研究科化学専攻 准教授。2010年4月-2013年3月 大阪大学産業科学研究所 教授。2013年4月- 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 教授。2012年2月- パイクリスタル株式会社 CTO。2015年6月- 株式会社オルガノサーキット CTO。
武田 一哉(たけだ かずや) 氏
1985年 名古屋大学大学院(工学修士)修了、同年KDD入社。国際電気通信研究所出向、研究所勤務などを経て、1995年 同社を退社し、名古屋大学工学研究科・助教授に着任。2003年 名古屋大学情報科学研究科・教授。以降、人間の行動をセンサー信号の組み合わせで観測し、それを数理的にモデル化する「行動信号処理」の分野で教育研究を続けており、研究対象として「音声・言語」「自動車運転」「HMI」「スポーツ」などに興味を持つ。名大発の自動運転ベンチャー(株)ティアフォー共同創業者。
藤川 琢哉(ふじかわ たくや) 氏
東京工業大学大学院でAIを専攻後、べリングポイント(現PwCコンサルティング合同会社)に入社。十数年にわたりデジタル領域のコンサルティング業務に従事。専門はデータアナリティクスをはじめ、サイバーセキュリティ、プライバシー、ITインフラストラクチャ、などデジタル領域で幅広い。デジタル先進企業のアカウントリードを8年経験しており、DXにおける先進的な取り組みや課題について知見が豊富。現在はPwC Japanグループを横断するデータアナリティクス/AIチームの責任者を務める傍ら、CDOを中心としたエグゼクティブに対しDXに関するアドバイスを提供中。