SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

■ライブ配信 ■アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)

2022年4月施行「外来機能報告制度」による
病院への様々な影響と対策

〜抜本的な見直しを迫られているなか病院は何をすべきか〜

No.
S22072
会 場
会場受講はございません

開催日
2022年 1月27日(木) 09:00~12:20 終了済
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受講料
1名につき 33,200円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,500円(税込)
備 考
■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを
   開催前日までにお送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後を目安にVimeoにて配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信のご用意ができ次第、
   視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。

※ライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合は
 追加料金11,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「
アーカイブ配信追加受講希望」と記入ください。

会場受講以外の受講方法について詳しくはこちらをご確認下さい。

1月27日(木) 終了済

Ⅰ.外来機能報告等に関する取りまとめと今後の展望

九州大学 名誉教授
外来機能報告等に関するワーキンググループ 座長
尾形 裕也(おがたひろや) 氏

09:00~10:00

2020年5月に成立した医療法改正によって、外来医療の機能の明確化・連携が打ち出された。具体的には、医療資源を重点的に活用する外来等について報告を求める外来機能報告制度が創設され、2022年4月から始動することになっている。その内容については、昨年末、外来機能報告等に関するWGの報告が取りまとめられている。
本講義では、同報告を紹介するとともに、外来医療の今後について展望することとしたい。

1.問題の経緯
2.外来定額負担の対象病院の拡大
3.外来機能報告等に関するワーキンググループの報告
4.かかりつけ医機能の強化
5.今後の展望

Ⅱ.外来機能報告制度がもたらす病院外来のあり方

一般社団法人 日本医療法人協会 会長
社会医療法人協和会 加納総合病院 理事長
加納 繁照(かのう しげあき) 氏

10:10~11:10

2022年度から、外来機能報告等が施行されることで、200床以上の一般病床を有する病院は、定額負担の徴収対象になる。これには、国の定める基準において医療資源を重点的に活用する外来に指定され、意向の有無を確認した上で、地域における協議の場で議論され公表されることになる。これらにより、病院は外来診療のあり方について抜本的な考え方の見直しを迫られ、地域においては必要な医療を担うことができなくなる可能性がでてきた。差し迫った新たな制度の創設がもたらす、様々な影響について詳しく解説する。

1.日本の医療提供体制
2.外来機能報告制度等の施行の背景
3.病院の外来機能と経営に与える影響
4.地域医療に与える影響

Ⅲ.地域における外来機能の明確化と連携

公益社団法人全国自治体病院協議会 会長
砂川市立病院 名誉院長
小熊 豊(おぐま ゆたか) 氏

11:20~12:20

医療の専門分化が進展し、外来でも患者の大病院志向がみられている。勤務医の働き方改革、効率的医療体制の構築を目指して、外来機能の明確化、連携強化等に関する協議が行われているが、医療資源の乏しい地方では医療施設すら限定され、紹介・逆紹介、在宅医療の推進も容易ではない。中核病院での高額の選定療養費徴収は、大きな混乱と経済的弱者に対する医療難民の誘発が危惧される。圏域内での医療の在り方に対する十分な協議、住民の理解が欠かせない。

1.医療資源・医療提供体制
2.人口減と高齢化
3.地域医療構想と調整会議
4.外来機能報告制度と外来医療の機能の明確化・連携
5.医療資源を重点的に活用する外来、地域医療支援病院
6.かかりつけ医機能
7.選定療養費
8.住民への周知と理解

尾形 裕也(おがたひろや) 氏
東京大学工学部(都市工学科)、経済学部卒。
1978年 厚生省入省。1981年 OECD事務局(在パリ)出向。
1983年より厚生省の各課を経て、1989年 在ジュネーヴ国際機関日本政府代表部一等書記官。
1992年 厚生省大臣官房国際課課長補佐。
1993年より千葉市環境衛生局長、厚生省健康政策局看護職員確保対策官、国家公務員共済組合連合会病院部長、国立社会保障・人口問題研究所 社会保障応用分析研究部長、九州大学大学院医学研究院教授、東京大学政策ビジョン研究センター 健康経営研究ユニット 特任教授を歴任。
2013年より九州大学名誉教授。
【主要著書】
『病院経営戦略論』(日本医療企画2010)、
『志なき医療者は去れ:岩永勝義、病院経営を語る 第2版』(MASブレーン2017)、
『日本の医療政策と地域医療システム』(日本医療企画、2018)、
『看護管理者のための医療経営学:第3版』(日本看護協会出版会、2021)ほか多数。
加納 繁照(かのう しげあき) 氏
1980年 順天堂大学医学部卒。京都大学医学部附属病院、神戸海星病院に勤務。
1985年 大阪赤十字病院、翌年 大阪大学医学部附属病院に勤務。
1990年 医学博士号(大阪大学)、特定医療法人協和会 副理事長(1999年6月〜理事長)。
1992年 社会福祉法人大協会 副理事長(1999年6月〜理事長)、加納総合病院 院長を兼務(〜2020年3月)
2009年 社会医療法人協和会 理事長。
【主要役職】
(一社)日本医療法人協会 会長
(一社)大阪府医療法人協会 会長
(一社)日本社会医療法人協議会 副会長
(一社)大阪府私立病院協会 副会長
(公社)全日本病院協会 常任理事
(一社)大阪府病院協会 常任理事
大阪府病院厚生年金基金 理事
大阪府私立病院協同組合 副理事長
(公財)日本医療機能評価機構 理事
(一財)医療関連サービス振興会 理事
(一社)日本医療経営実践協会 理事
小熊 豊(おぐま ゆたか) 氏
1975年 北海道大学医学部医学科医学専門課程、北海道大学医学部附属病院第一内科勤務、砂川市立病院勤務
1976年 北海道大学医学部附属病院第一内科勤務
1979年 国立札幌病院北海道がんセンター勤務、札幌市北保健所医師・北海道大学医学部研究生
1984年 北海道大学医学部内科学第一講座助手
1987年 富山医科薬科大学附属病院検査部助手、助教授
1989年 富山医科薬科大学臨床検査医学講座助教授、帯広厚生病院第4内科医長・主任医長
1991年 砂川市立病院内科部長
1996年 砂川市立病院院長
2014年 砂川市病院事業管理者
2018年より現職。同年 公益社団法人全国自治体病院協議会会長就任