SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

■会場受講 ■ライブ配信 ■アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)

マテリアル革新力強化戦略と令和4年度概算要求について

No.
S21544
会 場
AP虎ノ門
東京都港区西新橋1-6-15
NS虎ノ門ビル
開催日
2021年12月10日(金) 13:00~15:30 終了済
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受講料
1名につき 27,500円(税込)
備 考
■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLをお送り致しますので、
   開催日時にZoomにご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後に配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信のご用意が
   でき次第、視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。

※会場又はライブ配信受講者様は、追加料金11,000円(税込)で
 アーカイブ配信を承ります。
主 催
公益財団法人 原総合知的通信システム基金

会場受講以外の受講方法について詳しくはこちらをご確認下さい。

12月10日(金) 終了済

Ⅰ.マテリアル革新力強化戦略と素材産業課の研究開発事業 <会場講演>

経済産業省 製造産業局 素材産業課 
課長補佐
稲垣 彰彦(いながき あきひこ) 氏

13:00~14:00

我が国の機能性化学産業は、顧客とすり合わせを行い新たな付加価値を創造する、という一連のサイクルを通じて顧客とともに大きく発展してきた。一方で近年、製品サイクルの短期化や新興国メーカの参入等により、市場におけるシェアの低下と素材自体のコモディティ化が加速している。このような状況を受け政府は、我が国の競争力維持・強化のため、マテリアル革新力強化戦略を策定した。本講演では素材産業を取り巻く現状と課題、戦略概要とともに、素材産業課の取組として、データ科学を用いた「プロセスインフォマティクス」技術確立事業、次世代電池材料の開発及び製品化における課題解決に向けた事業、セルロースナノファイバーの革新製造プロセス及び用途開発事業について概説する。

1.マテリアル革新力強化戦略について
2.先端計算科学等を活用した新規機能性材料合成・製造プロセス開発事業
3.省エネ型電子デバイス材料の評価技術の開発事業
4.炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー関連技術開発事業
5.質疑応答/名刺交換

Ⅱ.車載用全固体LIB開発の最前線 <リモート講演>

国立研究開発法人産業技術総合研究所 
エネルギー・環境領域 電池技術研究部門 
総括研究主幹
小林 弘典(こばやし ひろのり) 氏

14:10~14:30

近年、電気自動車の電源として全固体LIBが注目を集めており、国内外で活発に研究開発が実施されている。国内では、硫化物系全固体LIBの早期実用化に資するため2018年にNEDOのSOLiD-EVプロジェクトが技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター(LIBTEC)を拠点として開始された。本講演では、全固体LIBの最近の研究開発動向並びにSOLiD-EVプロジェクトについて解説する。

1.電動車両を取り巻く最近の状況
2.全固体LIBの概要
3.硫化物系全固体LIBの特徴と課題
4.SOLiD-EVプロジェクトの御紹介
5.まとめ
6.質疑応答

Ⅲ.ナノセルロースを次のステップへ <リモート講演>

国立研究開発法人産業技術総合研究所 機能化学研究部門 
セルロース材料グループ 研究グループ長
遠藤 貴士(えんどう たかし) 氏

14:40~15:00

ナノセルロースは、様々な高い物性から次世代素材として注目され、自動車から家電、日用品まで応用が進められている。しかし、ナノセルロースは超微細な有機物であり、機能を発揮させた材料開発では、様々な側面からのアプローチが重要である。産総研では、ナノセルロースを「作る」-「知る」-「使う」のサイクルで、強度のみを視点としない「五感に響く技術開発」をコンセプトとした技術開発をテーマとしている。

1.ナノセルロースの特長と応用分野
2.ナノセルロースの製造方法
3.ナノセルロースの樹脂・ゴム複合材料化技術
4.機能材料へのナノセルロースの応用
5.食品分野へのナノセルロースの応用
6.産総研における産学官連携の取り組み「なのセルロース工房」の紹介
7.質疑応答

Ⅳ.マテリアルズ・インフォマティクス(MI)から
  プロセス・インフォマティクス(PI)へ <リモート講演>

国立研究開発法人産業技術総合研究所 材料・化学領域 
研究戦略部 研究企画室長
山口 有朋(やまぐち ありとも) 氏

15:10~15:30

計算科学および情報科学的手法を活用し、従来では年月のかかる材料開発の高速化やコストの低減を可能とする研究開発として、データ駆動型材料開発が進められています。従来、所望の新材料を効率的に探索するマテリアルズ・インフォマティクス(MI)が行われていますが、いままでサイエンスとして扱われていなかったプロセス過程についてデータを取得・解析し、製品化までの試行錯誤や摺り合わせを簡略化するための取組としてプロセス・インフォマティクス(PI)の取り組みを紹介します。

1.マテリアルズ・インフォマティクス(MI)について
2.プロセス・インフォマティクス(PI)について
3.材料設計プラットフォーム(コンソーシアム活動)
4.マテリアル・プロセスイノベーション(MPI)プラットフォームの紹介
5.機能性化学品の連続精密生産技術の開発(フロー合成技術)
6.質疑応答

稲垣 彰彦(いながき あきひこ) 氏
2011年 特許庁入庁(特許審査第二部(現 審査第二部)一般機械)
2018年 特許庁 審査第二部 運輸 審査官
2020年 現職
小林 弘典(こばやし ひろのり) 氏
1996年 神戸大学自然科学研究課博士課程修了 博士(理学) 大阪工業技術研究所入所、2008年 新エネルギー・産業技術総合開発機構燃料電池・水素技術開発部 主任研究員、2010年 産業技術総合研究所ユビキタスエネルギー研究部門 主任研究員、2015年 現職。
アドバンストバッテリー技術研究会 幹事長/電池技術委員会 役員/電気化学会関西支部 常任幹事/電気化学会普及委員会 委員/NEDO技術委員/国際二次電池展 セミナー企画委員他
【最近の研究分野】リチウムイオン二次電池の性能評価手法の技術開発及び全固体型リチウムイオン二次電池の研究
         開発
遠藤 貴士(えんどう たかし) 氏
1986年 広島大学理学部化学科卒業、1992年 広島大学大学院理学研究科博士課程修了 博士(理学)、同年 通商産業省工業技術院四国工業技術試験所入所、2001年 組織改革により独立行政法人産業技術研究所 主任研究員、2005年 同所 バイオマス研究センター 研究チーム長、2012年 同所 バイオマスリファイナリー研究センター 研究チーム長、2015年 現職。
広島大学大学院工学研究院客員教授/同志社大学客員教授
【研究テーマ】セルロース等バイオマスの微粒子化技術/木質バイオマス系プラスチック複合材料化技術/
バイオエタノール製造のための酵素糖化前処理技術/セルロースナノファイバー製造・利活用技術
【受賞歴】2000年 科学技術庁第59回注目発明選定/2001年 セルロース学会奨励賞/
     2014年 セルロース学会賞
山口 有朋(やまぐち ありとも) 氏
1996年 東京大学理学部化学科卒業、2001年 東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了、同年 東京理科大学 助手、2005年 カリフォルニア大学バークレー校 博士研究員、2007年 産業技術総合研究所 研究員、2014年 同所 研究チーム長、2017年 経済産業省 製造産業局 素材産業課 研究開発専門職、2018年 産業技術総合研究所 化学プロセス研究部門 研究グループ長、2021年 現職。
【受賞歴】2018年 トーキン財団奨励賞/2016年 新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞/
     2013年 石油学会奨励賞/2012年 新化学技術研究奨励賞