SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

■会場受講 ■ライブ配信 ■アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)

国内で始まるCBDC実験と海外の動向、実装実験

〜米国、中国、欧州等の各国最新事例と日本の課題〜

No.
S21185
会 場
紀尾井フォーラム
東京都千代田区紀尾井町4-1
ニューオータニガーデンコート1F
開催日
2021年 5月24日(月) 14:00~16:00 終了済
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受講料
1名につき 33,440円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,500円(税込)
備 考
■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLを
   お送り致しますので、開催日時にZoomにご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より2〜5日以降に配信致します。
<2>お申込時にご記入いただいたメールアドレスへ収録動画配信のご用意ができ次第、
   視聴用URLをお送り致します。
<3>動画の公開期間は公開日より2週間となります。

会場受講以外の受講方法について詳しくはこちらをご確認下さい。

5月24日(月) 終了済

国内で始まるCBDC実験と海外の動向

公益財団法人国際金融情報センター シニアアドバイザー
メディアコンサルタント
山崎 秀夫(やまざきひでお) 氏

14:00~16:00

日本銀行は2021年春、一般型CBDCを標的に中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験を開始する方針である。これは第一弾であり基本機能の確認レベルのものと言われている。一方バハマやカンボジアのような一部の新興国では既にCBDCが発行されている。また先進国のスウェーデンや世界第二の経済国中国でも実装実験が始まっている。英国ではイングランド銀行がCBDCのデイスカッションペーパーを総裁名で発表している。しかし先進事例を見る限り、民間サービスとの競合関係もあり、CBDCの発行は出来てもその普及はそれほど簡単ではないようだ。本講演は日本銀行の実証実験を見据えて、様々なモデルの比較と共に中国人民銀行が発行するe-CNYなどCBDC普及上の課題について説明する。

1.競合サービスが待ち受ける一般型CBDC普及上の課題
 (1)CBDC発行に進む中銀、否定的な中銀
 (2)国民国家がもたらした中銀紙幣統一時代との相違
 (3)民間サービスとの競争課題

2.日本銀行のCBDC実験概要
 (1)日本銀行の取り組み方針と実証実験ステップ
 (2)基本となる決済システムの二層構造と間接型の発行
 (3)口座型かトークン型か

3.英国イングランド銀行の口座型CBDC
 (1)総裁名で出されたデイスカッションペーパー
 (2)銀行預金の縮小を招くリスク
 (3)別の狙いはオープンバンキングの推進か

4.中国のCBDC実験の現状
 (1)官民合成のSCBDCに近い実現モデル
 (2)アリペイ、ウイーチャットペイとの競合関係
 (3)普及策は官進民退戦略の採用か

5.スウエーデンのCBDC実験
 (1)CBDCのモデル説明
 (2)実証実験の現状
 (3)銀行業界の不満への対処

6.米国FRBの「CBDC発行条件としての5原則」
 (1)5原則の内容
 (2)フェイスブック・デイエムは対応できるか
 (3)米国民間デジタル通貨の検討

7.CBDC否定派中央銀行の戦略
 (1)デンマーク
 (2)大口CBDCだけに特化したスイス、豪州
 (3)キャッシュレスの中心は銀行預金と言う見方

8.大口(ホールセール)CBDCの動向
 (1)「m?CBDCブリッジ」プロジェクト
 (2)サウジアラビアとアラブ首長国連邦の共同実験
 (3)スイス銀行のDvP

9.各国の事例と動き
 (1)韓国、台湾
 (2)バハマ、東カリブ、ジャマイカ
 (3)欧州中央銀行など

10.質疑応答/名刺交換

山崎 秀夫(やまざきひでお) 氏
東京大学経済学部卒。1986年 野村総合研究所入社
【専門領域】 情報戦略論、情報組織論、情報分析論、ナレッジマネジメント、ネットコミュニティ論、ソーシャルメディアマーケティング論、ソーシャルネットワーキング研究。
【主な著書】 「ナレッジ経営」(野村総研出版、日本ナレッジマネジメント学会研究奨励賞)、「ソーシャル・ネットワーク・マーケティング」(ソフトバンク出版)、「SNSマーケティング入門」(インプレスR&D)、「ネット広告がテレビCMを超える日」(マイコミ新書)、「スマートテレビで何ができるか」(翔泳社)、「スティーブ・ジョブズがデザインしていた未来」(ペンネーム川北蒼、法令出版社)