SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

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燃料アンモニア関連政策と実用化動向

〜水素エネルギー導入の方策〜

No.
S21141
会 場
紀尾井フォーラム
東京都千代田区紀尾井町4-1
ニューオータニガーデンコート1F
開催日
2021年 4月12日(月) 13:00~16:50 終了済
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受講料
1名につき 27,500円(税込)
備 考
■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご記入いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを開催前日までに
   お送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3営業日以降(収録動画配信のご用意ができ次第)に
   Vimeoにて配信致します。
<2>お申込時にご記入いただいたメールアドレスへ視聴用URLをお送り致します。
<3>動画の配信期間は公開日より2週間ですので、その間にご視聴ください。
   2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴可能です。
主 催
公益財団法人 原総合知的通信システム基金

会場受講以外の受講方法について詳しくはこちらをご確認下さい。

4月12日(月) 終了済

Ⅰ.なぜ、アンモニア(NH3)か?
-CO2フリー燃料、水素キャリアとしてのNH3の可能性-

内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
IoE社会のエネルギーシステム
(エネルギーマネジメント)
イノベーション戦略コーディネーター
塩沢 文朗(しおざわ ぶんろう) 氏

13:00~14:10

2020年10月末に、菅内閣総理大臣によって「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」旨の宣言が行われ、それをきっかけとして、脱炭素社会を構築するための具体的な方策として、電化の推進と水素エネルギーの導入の重要性が急速にクローズアップされるようになった。
講演では、まず、その理由と水素エネルギーに期待される役割を説明する。さらに、水素エネルギーの導入手段として、アンモニア(NH3)に対する期待が高まっているが、日本において何故NH3が特に注目されているのか、そして、NH3のさらなる可能性について説明したい。

1.カーボンニュートラルの実現方策:電化と水素エネルギー
2.大量の水素エネルギー導入の方策
3.なぜ、アンモニア(NH3)か?
 -CO2フリー燃料、水素キャリアとしてのNH3の可能性-
4.質疑応答/名刺交換

Ⅱ.我が国の燃料アンモニア導入・拡大に向けた取組について

経済産業省 資源エネルギー庁 資源・燃料部 政策課 
石油・LNG企画官
渡邉 雅士(わたなべ まさし) 氏

14:20~15:30

2020年10月に我が国は2050年にカーボンニュートラルを目指すことを宣言したことで、その実現に向けた方策の具体化が政府全体で進められる中、そして同時に次期エネルギー基本計画に向けた検討が総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会の場で進められる中、燃料アンモニアの利用拡大に向けた検討も加速化するべく、同月に「燃料アンモニア導入官民協議会」を設立した。同年12月の「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」に盛り込まれたことも踏まえ、同協議会の第3回会合(2021年2月)において「中間取りまとめ」を行ったところである。
本講演では、こうした燃料アンモニアにかかる政府の取組について概説する。

1.アンモニアの概要
2.アンモニアの現状と燃料アンモニアの導入・拡大における課題
3.2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略 -燃料アンモニア産業
4.燃料アンモニア導入官民協議会「中間取りまとめ」
5.質疑応答/名刺交換

Ⅲ.クリーン燃料アンモニアによる低炭素社会の実現

(一社)クリーン燃料アンモニア協会 代表理事 
東京ガス(株) アドバイザー
村木 茂(むらき しげる) 氏

15:40~16:50

大型の国際サプライチェーンが構築されているアンモニアは、水素キャリアとして最も現実的で早期に実現可能な選択肢であると同時に、発電、工業用、船舶用市場で直接燃焼利用が可能でCO2を発生しないという特長を有している。近年は日本が世界に先駆けてアンモニアの直接燃焼技術の開発を進めており、その多くが実証から実装の段階まで到達している。
こうしたことから、昨年12月に公表された政府のカーボンニュートラル実現に向けたグリーン成長戦略では、燃料アンモニアが重点分野の一つに位置づけられている。講演では、燃料アンモニアの実用化に向けた動向を紹介する。

1.燃料アンモニアに関するこれまでの動き
2.水素キャリアとしてのアンモニアの特長
3.アンモニア直接利用関連技術開発
4.燃料アンモニアの実装プランとロードマップ
5.クリーン燃料アンモニア協会の概要
6.質疑応答/名刺交換

塩沢 文朗(しおざわ ぶんろう) 氏
内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「IoE社会のエネルギーシステム(エネルギーマネジメント)」イノベーション戦略コーディネーター(2018年度〜現在)。元SIP 「エネルギーキャリア」サブ・プログラムディレクター(サブPD)(2014〜18年度)。1977年 横浜国立大学大学院工学研究科化学工学専攻修了、1984年 Stanford大学大学院コミュニケーション学部修了(M.A.)。1977年 通商産業省入省。2003年 経済産業省大臣官房審議官(産業技術担当)。2004年 内閣府大臣官房審議官(科学技術政策担当)。2006年 退官。2008年8月 住友化学入社、2009年 同社理事、2015年 同社主幹(現在)
渡邉 雅士(わたなべ まさし) 氏
2006年3月 京都大学大学院地球環境学舎卒業。2006年4月 経済産業省入省。2006年4月 資源エネルギー庁 原子力政策課。2007年9月 資源エネルギー庁 国際課 係長。2009年6月 内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)主査。2011年7月 通商政策局 中東アフリカ課 課長補佐。2012年9月 ロンドンスクールオブエコノミクス(LSE)留学。2014年6月 資源エネルギー庁 国際課 課長補佐。2016年8月 産業技術環境局 大学連携室 室長補佐。2017年6月 在イラン日本国大使館 一等書記官(経済班長)。2020年7月 資源エネルギー庁 資源・燃料部政策課 石油・LNG企画官。
村木 茂(むらき しげる) 氏
1972年 東京大学工学部卒業。同年東京ガス株式会社入社。1989年よりNew York事務所長として米国駐在後、2000年6月より原料部長。2002年4月に執行役員となり、2004年4月より常務執行役員 R&D本部長。その後、2007年4月より常務執行役員 エネルギーソリューション本部長に就任し2010年4月に代表取締役副社長執行役員、2014年4月に取締役副会長となり、2015年6月に常勤顧問、2017年にアドバイザー、現在に至る。
【所属団体・学会等】2011年〜2013年 日本エネルギー学会会長に就任。2014年4月〜2019年3月 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議において戦略的イノベーション創造プログラムの「エネルギーキャリア」課題のプログラムディレクターに就任。2016年5月から世界エネルギー会議のアジア太平洋地域副会長に就任。2019年7月から一般社団法人クリーン燃料アンモニア協会の代表理事に就任。