SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

xEVパワートレインの構造・部品・材料技術

商品No.
R07S0047
出版月
2025年11月
価格

印刷タイプ 71,500円 (税込)

ページ数
A4判 259ページ
発行<調査・編集>S&T出版(株)
備 考
申込フォーム
お問合せ
レポート内容
■概要■
自動車の電動化に最適化、特化が進むパワートレイン。
その要求特性、課題と対策技術について基礎から最新動向まで、企業、大学の第一人者が解説。
-CONTENTS-
<1>xEV駆動モータの高性能化と新構造モータの技術展望
1.xEV用モータの基礎と高性能化
 ・はじめに
 ・xEV用モータの基礎
  -モータの基本
  -xEVに使われるモータ
  -xEV用モータの損失
  -xEV用モータの効率マップ
  -モータの冷却
 ・xEV用モータの高性能化
  -高出力化
  -高速化
  -高電圧化
 ・おわりに
2.自動車駆動用巻線界磁モータ
 ・背景
 ・巻線界磁モータについて
  -構造と駆動システム
  -特徴
 ・PMモータとの性能比較
  -検討仕様
  -電流最適化
  -各動作領域の特徴
  -効率
  -限界出力カーブ
 ・巻線界磁モータの性能改善
  -高BS材について
  -巻線界磁モータへの適用
 ・まとめ
3.アキシャルギャップモータの基礎と高性能化
 ・緒言
 ・AGMの基礎と扁平構造での優位性
 ・低コスト化と高性能化を両立する駆動用AGM
 ・インバータ駆動下におけるAGMの優位性
 ・駆動用AGMの高出力密度化の検討
 ・結言
4.SynRM,SRMの基礎と高性能化
 ・はじめに
 ・シンクロナスリラクタンスモータの基本
  -SynRMの基本構造
  -トルクの発生原理
  -駆動原理に基づいた制御
  -SynRMの研究動向
 ・スイッチドリラクタンスモータの基本
  -SRMの種類と基本構造
  -トルクの発生原理
  -SRMにおける高効率駆動
 ・おわりに
5.高温超伝導誘導同期モータの基礎と応用現状、将来展望
 ・はじめに
 ・ 高温超伝導体の特性
  -熱力学的特性
  -電流輸送特性
 ・高温超伝導誘導同期モータの原理
  -構造
  -駆動原理
  -特長
 ・高温超伝導誘導同期モータの応用現状
  -液化水素サブマージポンプ
  -航空機用駆動システム
 ・まとめと今後の展望
6.磁気ギアードモータの基礎と高性能化
 ・はじめに
 ・磁気ギアードモータの動作原理
 ・磁気ギアードモータの最大トルクの向上
  -磁気ギアードモータのトルクの分析法
  -磁束密度成分と最大伝達トルク
  -磁束密度の43次成分に起因する伝達トルク
  -周方向磁束とトルクの向き
 ・磁気ギアードモータの駆動系への適用
7.可変磁束モータの基礎と高性能化
 ・はじめに
 ・可変磁束モータの原理
  -可変磁束モータの用途
  -可変磁束モータの原理
 ・磁性コンポジットを回転子に挿入した可変磁束モータ
  -基本構造
  -磁性コンポジット
  -動作原理
  -可変磁束特性
  -高効率領域拡大効果
 ・遠心力を利用した可変磁束モータの研究
  -磁歪材を挿入した可変磁束モータ
  -磁歪材を圧入した可変磁束モータ
  -永久磁石自転構造を利用した可変磁束モータ
 ・あとがき
8.極数切替型モータの基礎と多相化による高性能化
 ・はじめに
 ・極数切替技術の基本概念と2重3相巻線を用いた方法
 ・4重3相巻線を用いた極数切替型モータ
  -極数切替方法と提案モータの効果
  -試作機を用いた検証結果
  -極数切替駆動に関する検証
 ・結び
9.スロットレスモータの基礎と高性能化
 ・はじめに
 ・SL-PMSMの概要
  -構造と特徴
  -用途
 ・SL-PMSMの課題と研究動向
  -課題
  -研究動向
 ・SL-PMSMの設計例
  -空心コイルの最適化設計
  -試作SL-PMSMの実機試験
 ・おわりに
10.コアレスモータの基礎と高性能化
 ・はじめに
 ・コアレスモータの基礎と課題
  -磁気回路と磁束鎖交数
  -トルクと逆起電力
 ・コアレスモータの課題
 ・高出力密度コアレスモータ
  -ハルバッハ界磁
  -デュアルハルバッハとシングルハルバッハ
  -直線配列と円形配列
  -ハルバッハ界磁と磁束鎖交数
  -振動とトルクリップル
 ・ハルバッハ界磁形同期電動機
 ・まとめ

<2>xEV用モータのステータ、ロータと巻線技術
1.電動車駆動モータにおける加工技術
 ・はじめに
 ・モータの構成
 ・モータ構成要素の加工技術
  -各要素の加工と組立技術
  -ロータコア、ステータコアの加工方法
  -ロータシャフトの加工技術
  -ステータの銅角線の加工と組付け技術
  -磁石の製法
 ・まとめ
2.モータコア性能向上と加工技術
 ・はじめに
 ・モータ小型化とその課題
 ・鉄損の分類とその理論式
 ・塑性ひずみ及び残留応力に伴う鉄損影響
 ・低鉄損化に向けた打抜き加工技術
 ・次世代モータコアに向けた材料動向と加工動向
 ・今後の展望
3.分布巻、集中巻の特徴とxEVモータの高性能化技術
 ・はじめに
 ・分布巻と集中巻の特徴
  -巻線構造
  -構造的特徴
  -電磁気特徴
  -製造方法の特徴
  -分布巻と集中巻の特徴のまとめ
 ・xEVモータの高性能化技術
  -分布巻モータの高性能化技術
  -集中巻モータの高性能化技術
 ・おわりに
4.アルミアスターコイルの発明とアスターモータの技術
 ・はじめに
 ・アスターコイルの発明
  -占積率の最大化
  -アスターコイルの特性
  -アルミニウムコイル
 ・アスターモータの開発
  -高出力密度
  -防塵防水性
 ・xEV用モータへの適用
5.xEVモータ用巻線における絶縁の技術動向
 ・はじめに
 ・平角線を用いたEV用ヘアピンステータ
 ・高性能モータ巻線の開発
  -厚膜平角巻線
  -低誘電率平角巻線
  -耐サージ巻線
 ・部分放電特性と絶縁性能評価
  -部分放電開始電圧
  -PDフリー設計のための巻線のPDIV予測
 ・厚膜平角線のRPDIV計測の実例
 ・まとめ
6.xEVモータ向け平角巻線における絶縁皮膜の低誘電率化
 ・緒言
 ・巻線の部分放電
  -巻線に発生するインバータサージ電圧
  -部分放電による巻線皮膜の劣化
 ・平角巻線における絶縁皮膜の開発
  -ベース樹脂の開発
  -ポリイミドの低誘電率化
 ・気泡巻線の開発
  -気泡巻線の皮膜設計
  -気泡の巻線の絶縁性
 ・結言
7.電気絶縁システムとマグネットワイヤ等関連材料の試験・評価
 ・電気絶縁システムEISの歴史
 ・電気絶縁システムEISの評価
 ・マグネットワイヤ、電気絶縁ワニスの評価
 ・まとめ:電気絶縁システムの信頼性

<3>xEVの変速機・減速機、歯車、軸受とシール技術
1.電動車用変速機のトライボロジーとその評価
 ・はじめに
 ・トライボロジーの基礎メカニズム
  -潤滑メカニズム
  -摩擦のメカニズム
  -摩耗メカニズム
 ・電動車用変速機におけるトライボロジーの課題
  -高速回転化
  -潤滑油の低粘度化
  -特殊な潤滑環境
 ・トライボロジー特性のラボ評価試験
  -ラボ評価試験の目的とカテゴリー
  -ピッチング評価試験
  -電食に関する評価試験
 ・おわりに
2.EV高回転モータ用トラクションドライブの技術動向
 ・はじめに
 ・高速高回転でのトラクション特性
  -高回転トラクション/歯車試験機
  -トラクション係数の測定結果
  -伝達効率(動力損失)の測定結果
 ・高回転遊星ローラ減速機の概説
  -遊星スケルトン
  -押付け機構
 ・高回転遊星ローラ減速機の伝達効率
  -試験ユニットの設計
  -伝達効率の測定および計算検討
 ・おわりに
3.EV用トランスミッションに求められる歯車の生産技術と品質保証
 ・はじめに
 ・エンジン車とEVのパワートレインの違い
 ・高速回転と低粘度潤滑油の課題
 ・ギヤノイズの課題
 ・ギヤノイズとは
 ・歯面修整の必要性
 ・歯車の製造工程
 ・歯研とは
 ・ポリッシュ歯研とその効果
 ・ギヤノイズの予測・検査技術
 ・片歯面かみあい試験
 ・歯車精度測定と誤差解析によるギヤノイズ予測技術
 ・インライン検査の注意点
 ・まとめ
 ・あとがき
4.xEV用転がり軸受の技術動向
 ・xEV用転がり軸受の高速化対応技術
 ・xEV用転がり軸受の電食対策
 ・大学における電食研究の取り組み
 ・セラミック球業界の動向
5.xEV用耐電食軸受
 ・まえがき
 ・軸受の電食について
 ・xEVにおける電気負荷について
  -複数の軸受電流モード
  -コモンモード電流
  -循環電流
 ・軸受における耐電食技術について
  -絶縁ソリューション
  -導電ソリューション
 ・あとがき
6.トランスミッション・モーター向けクリープレス軸受
 ・はじめに
 ・軸受の外輪クリープの種類
 ・進行波型クリープのメカニズム
 ・クリープレス軸受の構造
  -クリープ停止のメカニズム
  -性能評価
 ・おわりに
7.自動車電動化に向けたPM(粉末冶金)ギヤ技術
 ・はじめに
 ・粉末冶金法の発展
 ・ヘガネス社のPMギヤプロジェクト
  -スマートカーでの評価
  -欧州コンソーシアムでの評価
 ・PMギヤが採用されない理由
 ・PMギヤへの新技術および他分野技術の適用
  -高密度化・高強度化
  -グリーンマシニング
  -焼結・熱処理技術
 ・まとめ
8.xEVのモータ用オイルシールの技術動向
 ・はじめに
 ・オイルシールの構造と働き
 ・オイルシールの低摩擦化技術
  -リップ小断面化による摩擦力低減
  -リップ表面粗さによる流体潤滑膜厚制御
  -低摩擦コーティング:TFコート
  -低粘度油への対応
 ・高速回転用オイルシール
 ・導電性オイルシール
 ・おわりに
9.xEVのモータ用メカニカルシールの技術動向
 ・はじめに
 ・低摩擦損失と高密封性を両立する表面テクスチャメカニカルシール
 ・軸水冷方式モータ用メカニカルシール
 ・低沸点冷媒冷却方式モータ用メカニカルシール
 ・減速機用メカニカルシール
 ・おわりに

<4>xEVの潤滑油とグリース技術
1.xEV駆動ユニットにおける潤滑油技術開発
 ・背景
 ・オイル開発の狙い
 ・低粘度化の手法とうれしさ
  -低粘度化の手法
  -低粘度化のうれしさ(燃費効果)
  -低粘度化のうれしさ(モータ冷却性)
 ・低粘度化の課題
 ・低粘度化の対策
  -添加剤改良のコンセプト
  -耐焼き付き性の確保
  -耐疲労性の確保
  -オイル絶縁性の確保
 ・まとめと今後
2.xEVにおけるグリースの要求特性と技術動向
 ・はじめに
 ・ハブユニット軸受用グリースの要求特性と技術動向
 ・等速ジョイント(CVJ)用グリースの要求特性と技術動向
 ・電動パワーステアリング(EPS)用グリースの要求特性と技術動向
 ・おわりに
3.潤滑油用PFASフリー消泡剤の開発動向
 ・はじめに
 ・自動車用潤滑油を取り巻く環境の変化
  -自動車用潤滑油のトレンド
  -泡立ちの原理
  -消泡の原理
  -e-Axle用潤滑油の泡立ち原因
  -PFAS規制
 ・消泡剤の最新技術
  -DICの新規PFASフリー消泡剤
  -せん断安定性の高いDIC PFASフリー消泡剤
 ・まとめ
申込フォーム
お問合せ