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“単なるコスト削減”から”生存戦略”へ
〜人手不足・物価高の時代に持続可能な病院経営〜

7月17日(金)
国立療養所多磨全生園 経理部 会計第二課長
(国立研究開発法人国立がん研究センター 元調達課長)
斎藤 知二(さいとう ともじ) 氏
現在、医療機関を取り巻く経営環境は急速に悪化し、同時に労働市場では人材確保が極めて難しい状況が続いています。こうした構造的な変化の中で、これまでのように「コスト削減」を主目的とした委託契約モデルは限界を迎えつつあります。
本講義では、まず医療機関における委託業務の位置づけを改めて整理し、現行の委託モデルが抱えるリスクや課題を可視化します。そのうえで、医療安全と経営の両立を可能にする新しい委託戦略を提示します。
これからの委託業務は、もはや単なるアウトソーシングではありません。医療提供体制を構成する重要な要素として再設計すべき段階にあります。また、事業者側にも“サービス提供者”から“医療機関の持続可能性を支える戦略的パートナー”へと役割を進化させていただく必要があります。
そのために必要となる視点として、委託業務の評価方法、契約書のチェックポイント、委託先との関係構築、業務改善の仕組み化など、医療機関と関係事業者の双方が明日から実践できる具体的なノウハウを体系的に解説します。
さらに、医療機関の経営悪化は単なる収支の問題にとどまらず、医療の質や地域医療の安全にも直結するという観点から、委託契約の見直しを“組織変革のレバー”として捉え、組織として委託先とどのように協同し、持続可能な医療提供体制を構築していくべきかについて、皆様とともに考えていきます。
1.医療機関を取り巻く外部環境の変化
・経営環境の急速な悪化(収益構造の変化・人件費上昇・物価高騰)
・労働市場の逼迫
・「コスト削減型アウトソーシング」の限界
2.委託業務に共通するリスクと課題
・人材不足による品質低下・提供停止リスク
・個人の頑張りに依存したサービス提供の限界
・過剰サービス・過剰品質を求めるリスク
3.委託業務の再定義
・“重要インフラ”としての業務委託
・「単なる契約」から「戦略的パートナーシップ」へ
・委託先の人材確保力・教育力の評価
4.委託業務の課題と再設計(事例編)
・患者給食業務
・清掃、環境整備業務
・建物管理、設備保全
・院内物流(SPD)
・医事業務
5.まとめ:委託業務改革を“組織変革のレバー”へ
・コスト削減から医療機関の生存戦略へ
・協働関係による医療提供体制の強化
・委託先との「協働の場」創設
6.質疑応答/名刺交換


平成 3年 現 国立国際医療研究センター採用
平成 7年 同センター会計課補給係にて関東信越地域初のSPD導入を主導
平成11年 現NHO横浜医療センターへ係長昇任 〜以降現NHO病院の係長を経験〜
平成19年 現 国立がん研究センター中央病院補給係長へ異動
数々の契約行為を経験し、平成23年同センター一括調達型SPDの導入を主導。
同年 同センター監査室へ配置換え
平成24年 現 NHO栃木医療センター財務管理係長へ異動。同年、経営企画係長へ配置換え
平成28年 NHO久里浜医療センター業務班長へ昇任
平成31年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター調達企画室長へ昇任
令和 4年 国立研究開発法人国立がん研究センター調達課長へ昇任
