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CES2026に見るフィジカルAIの未来〜技術水準の現状と社会実装の可能性は?〜

3月 4日(水)
SOMPOインスティチュート・プラス株式会社 研究部
フューチャー・ビジョン領域 上級研究員
秦野 貫(はたの とおる) 氏
2026年1月に開催された世界最大のテック見本市「CES2026」では、AIとロボティクスが融合した「フィジカルAI」の展示が相次ぎました。特にヒューマノイドロボットは40種以上が登場し、本格的なフィジカルAI時代の到来を予感させました。ただ実際に会場を回ってみると、華々しいデモンストレーションの陰で技術的な限界や現場導入へのハードルも透けて見えます。
急拡大するフィジカルAIの最新動向と社会実装の「壁」について、現地視察から得たインサイトを共有します。
1.CES2026の概要と今年の潮流
(1)世界最大のテック見本市に見る技術トレンド
(2)生活空間へ浸透するAI(スマートグラス、スマートホーム等)
(3)生成AIから現実世界へ:「フィジカルAI」への関心シフト
2.会場にあふれるフィジカルAI
(1)ヒューマノイドが席捲:展示数が急増
(2)中国勢が存在感:完成品から供給網まで
(3)生活領域のフィジカルAIも:家庭内ロボや掃除機の高度化
3.展示に見る技術水準の現状
(1)デモの二極化:「演出型」と「実運用型」
(2)「演出型」:ダンス・格闘技に見る運動能力の到達点
(3)「実運用型」:家事・ピッキング作業で露呈した課題
4.社会実装に向けた「インフラ」の動向
(1)新会場「Foundry」の意味:展示より「事業化・実装」側から束ねる
(2)開発プラットフォームのパッケージ化とエッジAIの強化
(3)サプライチェーンの拡大:アクチュエーターやロボットハンド
(4)「賢い、動ける」に加え「作れる、直せる、増やせる」が充実
5.社会実装のハードルと可能性
(1)供給側の「できる」と現場の「任せられる」には段差
(2)「任せられる」ための「物差し」:サイクルタイム/エネルギー消費/保守コスト/産業基準
(3)「物差し」達成へ乗り越えるべきハードル
6.過去の教訓と今後の展望
(1)CESにおける日本企業のプレゼンス低下(フィジカルAI含む)
(2)過去の教訓(ASIMO等):技術的洗練と稼げる能力のギャップ
(3)フィジカルAI「作れる」は中米先行、日本は「任せられる」(安全・信頼、検証、運用)へ
(4)日本の得意な入り口から勝負:豊富な実装ノウハウと多種多様な現場でのデータ蓄積
7.質疑応答/名刺交換


2008年 日本経済新聞社入社。産業担当記者として、スタートアップ、電力・ガス、自動車、医薬・医療機器、精密機器、インターネットサービス、通信などの業界を取材。2023年にSOMPOインスティチュート・プラスに移り、テクノロジーを起点とした未来の社会・産業の調査研究に従事。
