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【世界のAI特需が生むビジネス機会】
〜世界の事例から学ぶ発電・送電・電力供給の最新動向〜

1月27日(火)
株式会社インフラコモンズ 代表取締役
今泉 大輔(いまいずみ だいすけ) 氏
AIデータセンターの急拡大は、従来の電力インフラ設計を根底から変えつつあります。本講演では、米国・韓国・中東など世界で進むAIデータセンターの最新動向を、発電・送電・電気設備の視点から体系的に解説します。
4〜5GW級専用発電を備えた巨大キャンパス、広域送電網改修を伴う政府主導モデル、ガス・再エネ・淡水化を統合した中東の国家インフラ一体型構想など、最前線の事例を詳細に分析。さらに、GPU集中稼働に伴う系統容量逼迫、冷却・蓄電・配電設備の高度化、発電所跡地活用といった実務課題を整理し、日本企業が参入し得る領域・政策的示唆を提示します。
AIデータセンター時代の電力インフラ戦略を捉える必見の講演です。
1.イントロダクション
●AIデータセンター需要が電力インフラに与えるインパクト
・世界のAIファクトリー建設ブーム(米国・韓国・中東・欧州)
・GPU集中稼働が引き起こす「電力供給・送電網ボトルネック」
●AIデータセンター×電力インフラの基本構造
・発電(再エネ/ガス/専用発電)
・送電(専用線・変電所・系統容量)
・電気設備(冷却・蓄電・バックアップ)
2.事例ベースで学ぶ:グローバルAIデータセンターの最新動向
(1)米国:OpenAI/SoftBank/Crusoe「Stargate 4.5GW」モデル
・巨大AIデータセンターを支える 4.5GW専用発電タービン
・発電所隣接・専用送電線・専用変電所の“Power-First”設計
・日本企業が入り得る領域:ガスタービン周辺設備、送電・変電、冷却・蓄電設備
(2)韓国:政府主導の「AIファクトリー+広域電力網改修」
・全羅南道の3GW級AIデータセンター構想
・系統制約の克服に向けた広域送電網強化/高密度冷却/蓄電併設
・日本へ示唆:老朽送電網更新・再エネ併用モデルへの応用可能性
(3)中東/UAE:G42主導「Stargate UAE(5GW級)」
・ガス+太陽光+海水淡水化+冷却設備を統合した“メガキャンパス設計”
・国家インフラ(発電・送電・水)とAIデータセンターの完全統合モデル
・EPC・重電・電線メーカーの国際展開機会
(4)発電所隣接型モデル(米国・英国)
・廃止した石炭火力跡地/既存変電所隣接地にAIデータセンターを直建設
・送電距離短縮・専用線・バックアップ設備の合理性
・日本国内での「発電所跡地再活用」への示唆
(5)その他のソブリンAI事例
・サウジNEOM(Zero-Emission発電×AIインフラ)
3.事例から読み解く:発電・送電・電気設備のポイント
(1)発電:電源の“確保競争”が始まっている
・専用発電(天然ガス・再エネ・SMR)
・PPA(電力購入契約)と電源前払いモデル
(2)送電:系統容量・変電所・専用線がボトルネック化
・AIデータセンターが“送電網の空きを奪い合う”現象
・HVDC/系統連系・再エネ連系の重要性
(3)電気設備:冷却・蓄電・配電の高度化
・液浸冷却・廃熱回収・蓄電池併設
・高密度GPUラック対応の配電盤・ケーブル・電設工事
4.質疑応答

インフラコモンズ代表。リサーチ歴30年。米シスコシステムズのコンサルティング部門で7年間、金融・流通・電力・自動車業界の経営層向けレポートを担当。その後、ネットベンチャーを創業するなど、テクノロジーと経営の両面で実務経験を積む。
近年はロボティクスと自動運転、そしてNVIDIAが提唱する「フィジカルAI」を重点テーマにリサーチを展開。北米・中国・欧州の先端ロボット企業などについて、ChatGPT + Deep ResearchやGemini Pro + Deep ResearchなどAIの能力をフルに活かす新しいタイプの調査手法を考案し、毎週数多くの調査結果を公開している。
著書に『電力供給が一番わかる』『再生可能エネルギーが一番わかる』(技術評論社)。
20年以上にわたり執筆を続ける業務ブログ「ITmediaオルタナティブブログ」では、「経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI/ADAS業界日報」を運用。https://blogs.itmedia.co.jp/serial/
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