会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
防衛産業の新傾向と展望〜防衛費増額時代の軍事×経済の在り方〜

2月 4日(水)
防衛省 防衛研究所 主任研究官
小野 圭司(おの けいし) 氏
防衛産業は車両・艦艇・航空機・火砲・弾薬など重厚長大型の製造業が中心でした。しかし近年、世界の国防支出は増加し、産業構造は宇宙・サイバー・電磁波領域へ拡張しています。日本も戦後の制約下で形成された歴史と現状が新局面を迎え、ITや宇宙関連のスタートアップが台頭し、大企業中心の枠組みを揺さぶっています。
ただし組織の硬直や意思決定の遅れといった課題は残り、『失敗の本質』が指摘する弱点も克服されていません。本講演では世界的動向と日本の課題を踏まえ、防衛産業の新しい傾向と展望を可能性と限界の両面から考えます。
1.世界の国防支出/防衛産業
2.防衛産業の世界的潮流(西側・中露)
3.日本の防衛産業/過去と現在
4.スタートアップ企業の台頭
5.『失敗の本質』が問いかけるもの
6.質疑応答/名刺交換


1988年3月 京都大学経済学部卒業、住友銀行(88〜96年)を経て、97年1月に防衛庁防衛研究所に入所。社会・経済研究室長などを経て、2020年4月より現職。この間、青山学院大学大学院修士課程、ロンドン大学大学院(SOAS)修士課程修了。専門は戦争・軍事の経済学、戦争経済思想。戦略研究学会 常任理事兼副会長。
著作に『太平洋戦争と銀行』(講談社現代新書、2025年)、『防衛産業の地政学』(かんき出版、2025年)、『戦争と経済』(日本経済新聞出版、2024年)など。
