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【新春特別セミナー第1弾:未来予測編】
〜生成AIと産業構造転換が描く次の10年〜
1月21日(水)
立命館大学ビジネススクール 教授
河瀬 誠(かわせ まこと) 氏
生成AIに象徴される「爆速進化するデジタル」は、今後は機械製造や自動車や化学などの製造業、流通や金融などのサービス業を、根本から変えていきます。まさに「デジタルによる産業構造の転換」、いわば新しい「産業革命」が起こっているのです。
10年後には、すべての産業、そして社会は、今とは相当異なった姿になるはずです。今ある仕事や業種が消える一方で、新たに大きな事業機会も登場します。この5年から15年で確実に来る、産業構造と社会の大転換。この変化の全体像を俯瞰的に理解し、自社の戦略を転換するための道筋を考えましょう。
本講座では、300頁近い密度の高い充実した資料を使って、技術の最先端と未来の姿を具体的かつ包括的に俯瞰し、「未来」を読み解いていきます。テクノロジーの進化が事業に及ぼす影響を理解・整理し、自社の戦略を新たに構想したいとお考えの、経営陣や経営企画部門の方が主な受講対象です。
【基本編】
1.すでに始まった「デジタルによる産業革命」
日本が停滞している間に、世界は「デジタルによる産業革命」を経て、工業社会から「知識社会」へとほぼ転換してしまいました。
これまでの工業社会での成功体験は 通用しません。今までの「常識」を捨て、新しい現実に向き合うことが、新たな未来を作る
鍵となります。
2.働き方と組織の未来:「業務」と「組織」が消える
工業社会では、肉体労働の多くが機械で置き換えられました。知識社会では、人間の知的労働がどんどん機械で置き換えられていきます。
そのとき人間は、どんな組織でどんな仕事をしているのでしょう。
(1)「業務」が消える
(2)部門や会社という「組織」が消える
【産業編】
3.モノづくりの未来:日本の強みが消える
デジタルによる産業転換に伴い、工業社会で日本の繁栄を支えたエレクトロニクス産業は、実質的に国内から消滅しました。
これからは、立体印刷やロボットという新たな技術を組み込んだ「デジタル統合生産」が、モノづくりを一変させます。
工業社会の王者・トヨタ生産システムから、知識社会では(いわば)「テスラ生産システム」への移行が進んでいくのです。
そして化学や素材産業にも、この変革の波が押し寄せます。
(1)デジタルで沈没した「電子立国日本」
(2)根本的に変える製造業: 「テスラ生産システム」
(3)デジタルが変える素材と化学産業
4.エネルギーの未来:無料となるエネルギー
産業の基盤であるエネルギーの主役は、化石燃料から自然エネルギーに交代しつつあります。そしてエネルギーが実質無料となる世界
が到来します。
(1)主役となる自然エネルギー
(2)エネルギー無料の世界がやってくる
5.自動車とモビリティの未来:自動車産業が消える
自動車産業にも、デジタルの津波が来ています。この変化が今ある自動車産業を破壊すると同時に、豊かなモビリティの世界を
生み出します。
(1)CASE:普及するEVと新しいクルマ:SDV
(2)MaaS:豊かなモビリティ社会がやってくる
6.建設と都市の未来:拡張する空間
コロナを契機にオフィスの姿は大きく変わりました。建設業の省人化進み、また都市も知能化していきます。
(1)住宅とオフィスの未来
(2)新しい都市交通と知能化する都市
【社会編】
7.人口動態が示す未来:巨大な市場が誕生する
未来をドライブする要因の一つが「人口動態」です。人口は急減する日本の一方で、世界にはまた新しい巨大な市場が誕生します。
(1)日本社会は人口の逆回転に耐えられるか
(2)アジアとアフリカに登場する巨大で豊かな市場
8.知識社会の本質:豊かな未来の基本構造
Z世代が主役になる知識社会の基本的な構造を解説します。
(1)「モノ」から「意味」に価値が移る
(2)産業の形は直線から「円形」へ
9.知識社会の成長産業:自己実現&超越産業
知識社会で成長する、マズローの高次の欲求段階を満たす「自己実現産業」と「自己超越産業」。その内容を紹介します。
(1)主役となった「自己実現産業」
(2)未来の成長産業とは「自己超越参照」
10.提言 未来を「妄想・構想・実装」せよ
デジタルは産業を破壊すると共に、新たな産業を創り出します。この変化に対応し、新しい事業を創造していくステップを示します。
詳細は、1月23日に開催する「未来実装編」で説明します。
11.質疑応答/名刺交換
東京大学工学部計数工学科卒業。ボストン大学経営大学院理学修士および経営学修士(MBA)修了。A.T.カーニーにて金融・通信業界のコンサルティングを担当後、ソフトバンク・グループにて新規事業開発を担当。コンサルティング会社ICMGを経て、現職。著書に、『未来創造ワークブック』、『経営戦略ワークブック』、『戦略思考コンプリートブック』、『新事業スタートブック』、『海外戦略ワークブック』(以上、日本実業出版社)、『戦略思考のすすめ』(講談社現代新書)、『マンガでやさしくわかる問題解決』(日本能率協会)、『知的資本経営入門』(生産性出版)などがある。