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【国際競争で勝ち抜くための戦略】
〜社会実装と標準化に向けた日本の選択肢〜
11月25日(火)
株式会社NTTデータ経営研究所
ビジネストランスフォーメーションユニット
マネージャー
須藤 哲史(すどう さとし) 氏
先進技術の登場は、新たな競争ルールを生み出し、従来的な商習慣やビジネスモデルの革新をもたらします。量子技術においても、米中欧が巨額投資を集中させ国家戦略として位置付ける中、技術開発競争が激化しています。しかし注目すべきは、単なる性能競争ではなく、量子技術が現実世界で真の価値を発揮するために必要な社会実装基盤の構築フェーズに移行しつつある点です。
これまでの情報処理技術革新やインターネットの登場が新しい価値を創造してきた歴史を振り返ると、技術の優劣よりも「現場での実装のしやすさ」「さまざまな現実解への柔軟な適応力」「ユーザー目線の利用容易性」が普及の鍵となってきました。量子技術においても、基礎研究段階から量産化・社会実装段階への転換期を迎える中、日本の通信インフラの強みを活かした差別化戦略が求められています。
本講義では、量子技術で勝つための戦略について、量子技術の特性および実現性の分析からはじめ、通信キャリアにおける役割、国際競争を見据えた差別化について触れながら、技術そのものの優劣ではなく、量産化に向けた実装技術と社会基盤構築にフォーカスし、日本が取るべき戦略的アプローチを体系的に構築し、過去の技術覇権史から学ぶデファクトスタンダード化の法則と、量子時代を見据えた実践的戦略論を提示します
1.量子技術研究の現在地
2.日本の量子戦略転換論:量子ネットワークへの特化
3.量子ネットワークの標準化に向けた鍵
4.戦略実現に向けたアクション
5.実現に向けた課題と解決策
6.質疑応答/名刺交換
大学卒業後、大手不動産デベロッパーにて、分譲マンションにおける事業計画の策定及び計画推進業務に従事。その後外資系コンサルティング会社のアクセンチュアにてERPシステムを中心とした業務改革プロジェクトに多数参画し、2024年に現職。専門領域は、新規ビジネス創出、デジタル戦略、業務改革におけるコンサルティング、インダストリーとしては製造、通信、不動産、小売など幅広い業界に知見があり、特にアカウンティング、ファイナンス分野において実績を有する。