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【ヘルスケアDX・健康経営・PHRの標準化まで】
〜感性×科学、快眠が導くウェルビーイング〜
9月17日(水)
西川株式会社 日本睡眠科学研究所 所長
野々村 琢人(ののむら たくと) 氏
睡眠は国民的課題であり、ヘルスケア事業・DX推進などビジネス面と、企業や個人の健康向上の両面で、その技術や対策が日々進歩しています。本講演では睡眠の質がカラダにどのような影響を与えるかを概観し、そのソリューションとして、昼のオフィス環境から夜の寝室環境や寝具まで、睡眠の質を改善するスリープテックについてエビデンスを交えて紹介します。また、スリープテックと密接な関係の、健康経営、睡眠マネジメント、PHR(パーソナルヘルスレコード)標準化など最新情報もご紹介します。さらにドライバーと睡眠時無呼吸症候群、「内閣府骨太方針2025」と睡眠課題など、新規事業推進の事例や実施時の課題を含む、ヘルスケアDXの最新動向をご紹介します。
1.睡眠とは、その影響、パフォーマンスとの関係
・睡眠の難しさ
・睡眠は免疫・認知症・循環器にどう影響するか
・睡眠とプレゼンティズム(従業員視点)
2.よい睡眠のためのソリューションの24時間
・睡眠の量と質はどちら大切か
・若者の悩みとシニアの悩み
3.スリープテック技術(測定と対策)の最前線とエビデンス
・睡眠測定技術の最前線
・睡眠ソリューションの最前線
4.B2B睡眠市場(睡眠マネジメント、健康経営)
・企業の健康経営における睡眠
・ドライバーの最重要課題、「睡眠時無呼吸症候群」
5.ヘルスケアDXとしての睡眠
・PHR標準化の中の睡眠
・睡眠サービスのガイドライン(経産省、2団体)
6.質疑応答/名刺交換
積水ハウス株式会社 総合住宅研究所
環境技術研究開発グループ スペシャリスト
近藤 雅之(こんどう まさゆき) 氏
私たちは人生の約3分の1を眠って過ごし、その舞台となる寝室は、住まいの中で最も長く滞在する空間とも言えます。しかし「どこで、誰と眠るか」は、ライフステージや季節、暮らし方の変化によって常に移ろいます。
本講演では、積水ハウスが行ってきた調査データをもとに、「五感」や「快適性」、「住まいとの関係性」といった視点から、今の暮らしに合った寝室のあり方を読み解きます。
感性と科学の両面から眠りを見つめ、快眠環境を住まいの中でどう実現していくか、そのヒントをお話しします。
1.暮らしと眠りをつなぐ寝室のちから
・なぜ今、“寝室”が問われているのか
・人生で最も長く過ごす空間への新しい視点
2.住まいにおける眠りの位置づけ
・「どこで、誰と眠るか」が変わる暮らしの中で
・寝室の構成・使われ方の変化と文化的背景
3.眠りの質をとらえる感覚と観点
・「朝のすっきり感」「眠った感じ」はどう生まれるか
・主観と客観のバランスと、データとのつき合い方
4.「睡眠五感」で読み解く、心地よい寝室の設計
・視覚、聴覚、嗅覚、温熱感覚、触覚それぞれの工夫
5.季節とともに移ろう寝室のあり方
・夏と冬、それぞれの寝室設計の工夫
・気候風土や地域性(温暖地/寒冷地)とのつき合い方
6.ライフステージに寄り添う寝室のあり方
・乳幼児期、夫婦、シニアなど各段階での特徴とニーズ
・「理想の寝室」ではなく、「今に合った寝室」という考え方
7.質疑応答/名刺交換
理学修士、技術士(情報工学、総合技術監理)。
東芝入社後、ソフトウェア工学、IoT技術などの研究開発に従事。
2018年に西川(株)の研究所長に就任し、睡眠生理や寝具、SLEEP TECH®の研究開発を行う。
睡眠サービスガイドラインやPHRデータ(睡眠)標準化の策定にも従事。
睡眠研究とヘルスケアDXの専門家としてメディアやセミナーに多数出演。
早大グローバルSWエンジニアリング研究所招聘研究員。
情報処理学会・日本睡眠学会・産業衛生学会・日本技術士会(情報工学部会長)等に所属。
博士(理学)、一級建築士、インテリアコーディネーター。名古屋市出身。
京都大学工学部建築学科卒業後、1991年に積水ハウス入社。
入社後は住宅の性能技術開発に取り組み、住まいの安全性・快適性の向上に携わる。
その後、「子どもの生きる力を育む住まい」「親子近居」「健やかな住まいのあり方」など、暮らしの質や家族関係に寄り添う研究・提案に従事し、現在は「睡眠環境の研究開発」を推進。
生理的指標を活用して眠りを評価できる一級建築士として、「睡眠五感でとらえる寝室」の快適性や価値を探りながら、暮らしへの提案を行っている。
日本インテリア学会評議員。日本睡眠学会、日本建築学会などの会員。