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【“若者のテレビ離れ”の意味とは】
〜NHKの“劣化”と民放の“五里霧中”〜
4月26日(金) 終了済
立教大学 社会学部長 教授
砂川 浩慶(すなかわ ひろよし) 氏
毎年度授業で「大学生のメディア接触調査」を実施している。オンエアのテレビ視聴は確かに減っているが、youtube、Tverの視聴を見ると過去映像も含めテレビとの接点はむしろ増加していると感じる。その意味を考えてみたい。意味不明の必須業務化、議論なきラジオの波削減、経営委員会を巡るバトル、管制値下げとNHKの“劣化”が進んでいる。公共放送の危機は日本全体の危機だ。一方、TVerが好調と言われる中、次のビジョンが出せず、“五里霧中”状態なのが、民放だ。
キー局とローカル局の今後の関係、ローカル民放の将来を考えて見る。
1.“若者のテレビ離れ”の意味とは 「大学生のメディア接触調査」から
2.NHKの“劣化”を考える
(1)視聴者メリットなしの「必須業務化」
(2)議論なきラジオの削減
(3)経営委員会は何のためにあるのか
(4)管制値下げと今後のNHK
3.“五里霧中”の民放を考える
(1)キー局の本業は何か
(2)ローカル局の苦悩とこれから
(3)「テレビ輝け」市民ネットワークが狙うもの
4.質疑応答/名刺交換
1963年 沖縄生まれ。1986年 早稲田大学教育学部卒。同年 (社)日本民間放送連盟に入り、放送制度、著作権、地上デジタル放送などを担当。2006年3月に退社し、同年4月から立教大学社会学部メディア社会学科准教授。2016年4月から教授、2023年4月から現職。主な研究テーマは、放送制度・産業論、コンテンツ流通論、ジャーナリズム論など。主な論考に、「放送法を読みとく」(2009.編著、商事法務)、「地上テレビ放送のデジタル化」(2007.『放送ハンドブック』日本民間放送連盟編)、「日本の放送制度」(2001.『放送制度の現代的展開』有斐閣)、「安倍官邸とテレビ」(2016.集英社新書)など。