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【室内機器、移動中給電、水中まで対応】
〜国内外の光無線給電システムの最新動向〜
3月14日(火) 終了済
東京工業大学 科学技術創成研究院
未来産業技術研究所
准教授
宮本 智之(みやもと ともゆき) 氏
通信に続き給電も無線化が強く望まれ始めた。光無線給電は、他の無線給電に比べて小型で長距離給電可能、電磁波ノイズがないという特徴を持つ。このため、体内機器、IoT端末、家電などから、EV、ドローン、ロボットなどの移動体の移動中給電も期待される。移動中給電はバッテリー搭載を大きく低減できる。また、水中応用なども有望である。
本方式はレーザ光源と太陽電池により構成可能なため実現性は高いが、研究開発は始まったばかりといえる。この光無線給電の優位性と課題、国内外の光無線給電システムの検討状況などの最新動向を解説する。
1.無線通信と無線給電
(1)通信は無線化が進展
(2)給電の現状
2.無線給電技術の概況
(1)無線給電の種類と特徴
(2)無線給電方式の課題
3.光無線給電の基本
(1)光を用いる給電
(2)光ビームを用いる光無線給電
4.光無線給電の基本原理
(1)太陽光とレーザ光の違い
(2)光無線給電用太陽電池の特徴
(3)光無線給電用光源の特徴
(4)光無線給電の効率
5.光無線給電システムの構築と課題
(1)光無線給電システムの構成
(2)光無線給電の機能要素
(3)光無線給電の研究開発事例
(4)光無線給電の安全性
6.まとめ
7.質疑応答/名刺交換
1996年 東京工業大学 博士課程修了、博士(工学)学位取得
1996年 東京工業大学 助手、1998年 同講師
2000年 助教授(現在は准教授に職名変更)
2004年10月〜2006年9月 文部科学省学術調査官を兼務
博士学位研究から光デバイス、特に面発光半導体レーザの研究を進める。
2014年ころより光無線給電の研究を開始し、現在は本分野を中心に取り組み。