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混乱のモバイルビジネス展望2023
〜KDDI大規模通信障害などに見るデジタル社会のスマホの行方/
5Gスタンドアロンの本格化と5G-Advancedへの進化〜
12月12日(月) 終了済
株式会社野村総合研究所
パートナー(テレコム・メディア担当)
北 俊一(きた しゅんいち) 氏
改正電気通信事業法(完全分離等)が2019年10月1日に施行されてから3年が経過した。2020年は楽天モバイル参入、5Gサービス開始、“官邸”値下げなど、モバイル業界「激動」の年、2021年はそれらに市場が対応した「激変」の年だったとすれば、2022年は転売ヤーの跋扈、ドコモショップの大量閉店、KDDIの大規模通信障害など、「混乱」の一年であると同時に、デジタル社会のインフラとしてのスマートフォンの重要性が再認識された一年でもあった。
本講演では、「混乱」のモバイル業界の2022年の振り返りと、2023年に向けた展望をお話しする。
1.2022年にモバイル業界で何が起こったのか?
2.端末単体(白ロム)値引き競争と転売ヤーの跋扈
3.代理店“冬の時代”と販売代理店の在り方
4.事業法第27条の3等(完全分離等)の見直しの行方
5.KDDIの大規模通信障害の影響と事業者間ローミングの行方
6.楽天モバイルへのプラチナバンド割当の行方
7.周波数オークションの行方
8.5Gの現状とポスト5G/Byond5Gへの期待
9.2023年に向けた展望
10.質疑応答/名刺交換
エリクソン・ジャパン株式会社
チーフ・テクノロジー・オフィサー
藤岡 雅宣(ふじおか まさのぶ) 氏
5Gは世界220以上の事業者で商用化され、日本でも 2020年3月の商用化以降、加入者が着実に増加している。初期のノン・スタンドアロンからスタンドアロン構成への進化も進み、ネットワークスライシングやエッジコンピューティングが本格化する方向である。速度・遅延や信頼性の保障などの機能により、製造ロボットやドローンの制御などミッションクリティカルなユースケース、衛星を利用する5Gアクセスなども視野に入りつつある。5G-AdvancedとしてXRへのネットワーク最適化やAI/ML機能導入など高度化の検討も進む。
本講演では、進化する5Gネットワーク機能の全体像と期待されるユースケースについてまとめる。
1.世界の5G の最新動向
2.スタンドアロン構成の本格化
3.ミッションクリティカル機能の実現
4.衛星を利用する5Gアクセス
5.ドローンにおける5Gの利用
6.工場、プラントでの5Gのユースケース
7.5G-Advancedへの進化
8.質疑応答/名刺交換
1990年(株)野村総合研究所入社。以来、一貫してICT関連領域における調査・コンサルティング業務に従事。専門は、競争戦略、事業戦略、マーケティング戦略、DX戦略策定支援。現在、総務省情報通信審議会専門委員。電話網移行円滑化委員会、電気通信市場検証会議競争ルールに関する検証WG、消費者保護ルールの在り方に関する検討会、ICTサービス安心・安全研究会消費者保護ルール実施状況のモニタリング定期会合、デジタル変革時代の電波政策懇談会、非常における事業者間ローミング等に関する検討会、放送を巡る諸課題に関する検討会等委員。
1998年 エリクソン・ジャパン入社、IMT2000プロダクト・マネージメント部長や事業開発本部長として新規事業の開拓、新技術分野に関わる研究開発を総括。2005年からチーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)。前職はKDD(現KDDI)で、研究所においてISDN、インテリジェント・ネットワーク等ネットワーク技術の研究、本社で新規サービス用システムの開発を担当。著書に「5G教科書」「いちばんやさしい5Gの教本」など。大阪大学工学博士。