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6G時代の未来社会に向けた〜世界各機関のホワイトペーパーから読み解く〜
9月 7日(火) 終了済
(国研)情報通信研究機構 Beyond5G研究開発推進ユニット
Beyond5Gデザインイニシアティブ長
石津 健太郎(いしづ けんたろう) 氏
2030年代から利用が見込まれる第6世代移動通信システム(6G)やその先のシステムであるBeyond 5Gに向けて、世界各国では既に研究開発の方針検討や相互連携の模索が始まっている。Beyond 5Gや6Gは、単に通信の速度やリアルタイム性を向上させるものではなく、通信インフラの在り方を変えるものとなる。これまで常識とされてきた人間の限界を超えて、新たなアプリケーションやサービスを創造していくインフラになることが期待できる。そのためには、期待される未来社会像をまず描き、それに必要な機能や異分野技術とのかかわりを洗い出していくというアプローチが必要である。
NICTが2021年3月に公開したBeyond 5G/6Gホワイトペーパーでは、未来社会の例として、アバターを活用した働き方や月面都市での活動などを描き、テラヘルツ技術やAI技術などの要素技術の必要性をバックキャストして検討している。
本講演では、Beyond 5Gや6Gにより実現が期待されている未来社会からそのために必要な周辺技術まで、世界の各機関から公開されているホワイトペーパーを読み解きながら解説する。また、Beyond 5Gや6Gに関する国内外の取り組みや、5G以前のシステムの特徴なども紹介する。この分野に関して、広く情報を習得する機会としていただきたい。
1.6G時代の未来社会像
〜サイバー空間とフィジカル空間の融合が生み出す世界〜
2.Beyond 5G/6Gホワイトペーパーから読み解く未来社会と技術
3.6Gの考え方
〜3G、4G、5Gとの比較から〜
4.Beyond 5G/6Gを取り巻く世界の活動と関連機関
5.国際標準化の動向
6.質疑応答/名刺交換
2005年 大学院博士後期課程修了 博士(情報科学)。独立行政法人情報通信研究機構(現在、国立研究開発法人)入所。2015年 同 スマートワイヤレス研究室 研究マネージャー。2019年 同 経営企画部 企画戦略室 プランニングマネージャー。2021年 同 Beyond5G研究開発推進ユニット Beyond5Gデザインイニシアティブ長。
この間、コグニティブ無線、ホワイトスペース通信、第5世代移動通信システム(5G)などに関する研究開発に従事。国際規格の標準化活動や国際的な実証試験に取り組む。5Gに関しては、ローカル5Gにつながるシステムの自営利用に関する研究開発を主導。現在、同機構 Beyond5Gデザインイニシアティブ長として、Beyond 5G研究開発の戦略立案や情報発信を主導。電子情報通信学会スマート無線研究専門委員会 副委員長。