世界のAIデータセンター用冷却技術・材料 最新業界レポート
■ポイント■
・DLC・液浸冷却・ハイブリッド冷却方式の業界分析!2030年までの市場を予測!
・単相・二相浸漬冷却システムの特徴、採用する企業、その背景、業界をリサーチ!
・鉱物油が、冷却液として採用ケースが増える理由とは?参入企業の戦略を分析!
・3MのPFAS製造の撤退発表後の各社のフッ素不使用・含有量の少ない戦略とは?
・バイオベースの冷却剤、シリコーンオイルの特徴、及び、企業・業界をリサーチ!
・チラー、冷却塔、熱交換器、CDUなどの冷却機器の業界分析、各社製品の特徴!
・コンテナ型データセンターの長所・短所、AI開発の現場に支持されている背景!
■概要■
データセンター冷却業界では、生成AIの台頭により、AIモデルは高い計算能力を必要とするため、データセンターはより多くの熱を発生し、効率的な冷却システムに対する需要が高まっている。
強制空冷による冷却性能は10kW/ラック程度で、一般的なCPUサーバーにも対応されている。他方で、近年需要の高まるAIデータセンターで使用されるGPUサーバーの消費電力量は1サーバーあたり、10kW以上となるため、強制空冷をもってしても対応できない。それゆえに、近年、国内外で液冷化が進み、それに合わせたデータセンターのファシリティ設計が進展している。
新たな冷却方式としては、冷却液をサーバーに直接送り込み、コールドプレートで冷却する、「Direct Liquid Cooling(DLC)方式」が普及している。特に大手ハイテク企業やクラウドサービスプロバイダーが運営するデータセンターでは、高密度に配置されたサーバーの熱負荷を管理するために、DLC方式の採用が増加している。
また、「液浸冷却方式」は、長期的に熱管理への有力な対処方法として注目される。費用対効果の高い冷却剤(単相液浸液など)や、チップメーカーとの協力による冷却ソリューションのカスタマイズが盛んに行われている。PUEは1.05まで低下し、従来の空冷と比べ、放熱効率は3倍以上向上する。AIスーパーコンピューティングなどの高密度環境で増加していく。
短・中期的には、従来の空冷式と液浸冷却を両方使用する「ハイブリッド冷却方式」での導入が増加していくであろう。
ただ、従来のインフラを利用する必要があるため、すぐにはコスト削減にはつながらないのが課題として残る。
本レポートでは、AIデータセンター用途での冷却技術・材料に焦点を合わせ、業界、及び市場動向を分析した。今後の展開を見据えたうえでの次(株)世代ビジネスにつながるレポートになっている。
【第Ⅰ編 冷却システム】
<1>AIデータセンター用冷却システム
1.概要
2.空冷の種類と特徴
3.液体冷却の種類と特徴
4.冷却方式の比較
5.高性能サーバーの冷却
・概要
・サーバーのフォームファクタの種類と特徴
6.消費電力
・概要
・電力使用効率(PUE)
・データセンターのコスト構造
・データセンターの消費電力を抑える3つの方法
7.空冷・液冷の市場予測
<2>強制空冷
1.概要
2.業界分析
3.企業動向
STULZ
Ziehl-Abegg
Boyd
SUNON
東洋熱工業
E-SCAT
<3>リアドア空調
1.概要
2.リアドア空調方式の種類
3.業界分析
4.企業動向
Motivair
NTTファシリティーズ
IDCフロンティア
日東工業
NTTデータ
新晃工業
新日本空調
Motivair
【第Ⅱ編 液体冷却】
<1>Direct Liquid Cooling(DLC)・コールドプレート
1.概要
2.DLCサーバーの冷却方式の特徴
3.コールドプレートの特徴
4.業界分析
5.企業動向
Supermicro
Compal Electronics
ZutaCore
Equinix
三菱重工業
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)
三菱重工業、NTTコミュニケーションズ、NECネッツエスアイ
ソフトバンク
Digital Realty
Rittal
LiquidStack
NEC
Hewlett Packard Enterprise(HPE)
ASUS
Valeo
SUNON
Carrier Global Corporation
Motivair
Dell
Asetek
Coherent
JetCool
NVIDIA
DuPont de Nemours
キヤノンITソリューションズ
<2>液浸冷却
1.概要
2.液浸冷却の長所・短所
3.液浸冷却の種類
4.GRC「ElectroSafe Fluid Partner Program」
5.業界分析
6.国内動向
7.企業動向
Submer
Stellium Data Center
Intel
Green Revolution Cooling(GRC)、Intel
Green Revolution Cooling(GRC)
Iceotope、Meta
Midas Immersion Cooling
富士通
NTTデータ
篠原電機
Alibaba
Quantum Mesh
LiquidStack
KDDI、三菱重工業、NECネッツエスアイ
ZYRQ
Microsoft
日本ケミコン
Kelvion、Rosseau
北浜キャピタルパートナーズ
Ablecom Technology
TDK
日本板硝子、白山
<3>液浸冷却液
1.概要
2.鉱物油(石油系炭化水素)
・概要
・業界分析
・企業動向
Exxon Mobil
Exxon Mobil、Intel
Shell
ENEOS
出光興産
Lubrizol
Castrol
LiquidCool Solutions
Arteco
HF Sinclair
HD Hyundai Oilbank
TotalEnergies Fluids
Amer technology
SK Enmove(旧SK Lubricants)
3.フッ素系不活性液体
・概要
・フッ素系不活性液体の性質と種類
・業界分析
・企業動向
3M
Solvay
Chemours
Navin Fluorine International
ダイキン工業
Zhejiang Noah Fluorochemical
Honeywell
4.バイオベースの冷却剤
・概要
・業界分析
・企業動向
TotalEnergies Fluids
Arteco
Cargill
Perstorp
ALLESSA
FUCHS Petrolub
5.シリコーンオイル
・概要
・シリコーンオイルの特性
・業界分析
・企業動向
Dow
<4>ハイブリッド冷却システム
1.概要
2.業界分析
3.企業動向
三菱重工業
富士通
ゲットワークス
Schneider Electric
インターネットイニシアティブ(IIJ)
大林組
Colt Technology Services(Colt DCS)
【第Ⅲ編 機器・装置】
<1>チラー(冷却水循環装置)
1.概要
2.チラーと冷却塔の違い
3.水冷・空冷式
4.チラーの構造
5.循環液
・概要
・水系循環液(循環水)の種類と特徴
・低温用熱媒体の循環液の種類と特徴
6.業界分析
7.企業動向
SMARDT
三菱電機
ダイキンアプライドシステムズ
ダイキン工業
LG Electronics
オリオン機械
8.ターボ冷凍機
・概要
・冷凍機とチラーの違い
・企業動向
三菱重工サーマルシステムズ(MTH)
Trane
Johnson Controls
Carrier
荏原製作所
<2>冷却塔
1.概要
2.冷却塔の方式
3.冷却塔の各部の名称と機能
4.充填材
・概要
・充填剤が汚れる要因
・充填剤の汚れによる発生する問題
5.スライムコントロール剤による対策法
・概要
・スライムコントロール剤製品
6.業界分析
7.企業動向
Evapco
日本ビー・エー・シー
Baltimore Aircoil Company(BAC)
荏原冷熱システム
大和太洋
空研工業
<3>熱交換器
1.概要
2.熱交換器(構造別)の長所・短所
・空冷式熱交換器(エアフィンクーラー)
・ファンコイルユニット(FCU)
・ブレージングプレート熱交換器
・ガスケットプレート熱交換器
・シェル&チューブ熱交換器
・投げ込み(浸漬)式熱交換器
・ジャケットタンク式熱交換器
3.業界分析
4.企業動向
Infosys Technologies
Alfa Laval
SWEP
住友精密工業
Kelvion
Kaori
MDI
<4>CDU(Coolant Distribution Unit)
1.概要
2.CDUのコンポーネントと求められる要件
3.CDUの種類
4.業界分析
5.企業動向
Boyd
Vertiv
CoolIT Systems(CoolIT)
ニデック
三桜工業
<5>CFD(数値流体力学)
1.概要
2.CFD技術の特徴
3.環境モニタリングの重要性
4.業界分析
5.企業動向
Cadence Design Systems
Siemens
Boyd
高砂熱学工業
新菱冷熱工業
大成建設
NTTデータ
【第Ⅳ編 国・企業・製品の動向分析】
<1>各国の動向
1.米国
・概要
・COOLERCHIPS
-ARPA-Eとは
-主要分野
-参画する企業、導入する技術・製品
・企業動向
Amazon Web Services(AWS)
Schneider Electric
Crusoe Energy
三菱重工業
Energy Abundance
2.欧州
・概要
・環境対策の動向
-PFAS規制
-冷却水の消費
-データセンターの廃熱利用
3.中国
・概要
・東方データ、西方コンピューティング構想
・「海南陵水商用海底データセンター」プロジェクト
・企業動向
Alibaba
Schneider Electric
Vertiv
Danfoss
<2>ビジネス戦略
Boyd
Auras
MiTAC
NTTファシリティーズ
Stulz
nVent
Infineon
CoolIT Systems
Johnson Controls
Phononic
Frore Systems
Schneider Electric
ST Telemedia Global Data Centres (STT GDC)
TMGcore
Modine
Delta Electronics
Vertiv
Nortek Air Solutions
Microsoft
Sugon(曙光)
Engineered Fluids
Arteco
LG Electronics
LG U+
Samsung C&T
Samsung Electronics
Selectel
SK Telecom (SKT)
Giga Computing
Aligned Data Centers
Carrier Global Corporation
Guntner
Valeo
ニデック
Lenovo
GIGABYTE
住友精密工業
エクストリーム-D
MCJ
櫻工業
IDCフロンティア
SCSK
Google
Park Place Technologies
KDDI
富士通
Dell
DataVolt
Cデジタル・リアルティ
アット東京
DC ASIA
Digital Edge
Cloud&Heat Technologies
<3>コンテナ型データセンター
1.概要
2.コンテナ型データセンターの長所・短所
3.業界分析
4.企業動向
Delta Electronics
Schneider Electric
ゲットワークス
KDDI、三菱重工業、NECネッツエスアイ
富士電機
インターネットイニシアティブ(IIJ)
Vertiv
NTTデータ
ミライト・ワン
さくらインターネット
日立システムズ
ピクセルカンパニーズ
オプテージ
MCデジタル・リアルティ