SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

世界のAIデータセンター用冷却技術・材料 最新業界レポート

商品No.
R06B0140
出版月
2025年 7月
価格

印刷+CD-R(PDF)タイプ 330,000円 (税込)
印刷タイプ 220,000円 (税込)

ページ数
A4判 218ページ
発行<調査・編集>(株)シーエムシー・リサーチ
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レポート内容
■ポイント■
 ・DLC・液浸冷却・ハイブリッド冷却方式の業界分析!2030年までの市場を予測!
 ・単相・二相浸漬冷却システムの特徴、採用する企業、その背景、業界をリサーチ!
 ・鉱物油が、冷却液として採用ケースが増える理由とは?参入企業の戦略を分析!
 ・3MのPFAS製造の撤退発表後の各社のフッ素不使用・含有量の少ない戦略とは?
 ・バイオベースの冷却剤、シリコーンオイルの特徴、及び、企業・業界をリサーチ!
 ・チラー、冷却塔、熱交換器、CDUなどの冷却機器の業界分析、各社製品の特徴!
 ・コンテナ型データセンターの長所・短所、AI開発の現場に支持されている背景!

■概要■
 データセンター冷却業界では、生成AIの台頭により、AIモデルは高い計算能力を必要とするため、データセンターはより多くの熱を発生し、効率的な冷却システムに対する需要が高まっている。
 強制空冷による冷却性能は10kW/ラック程度で、一般的なCPUサーバーにも対応されている。他方で、近年需要の高まるAIデータセンターで使用されるGPUサーバーの消費電力量は1サーバーあたり、10kW以上となるため、強制空冷をもってしても対応できない。それゆえに、近年、国内外で液冷化が進み、それに合わせたデータセンターのファシリティ設計が進展している。
 新たな冷却方式としては、冷却液をサーバーに直接送り込み、コールドプレートで冷却する、「Direct Liquid Cooling(DLC)方式」が普及している。特に大手ハイテク企業やクラウドサービスプロバイダーが運営するデータセンターでは、高密度に配置されたサーバーの熱負荷を管理するために、DLC方式の採用が増加している。
 また、「液浸冷却方式」は、長期的に熱管理への有力な対処方法として注目される。費用対効果の高い冷却剤(単相液浸液など)や、チップメーカーとの協力による冷却ソリューションのカスタマイズが盛んに行われている。PUEは1.05まで低下し、従来の空冷と比べ、放熱効率は3倍以上向上する。AIスーパーコンピューティングなどの高密度環境で増加していく。
 短・中期的には、従来の空冷式と液浸冷却を両方使用する「ハイブリッド冷却方式」での導入が増加していくであろう。
ただ、従来のインフラを利用する必要があるため、すぐにはコスト削減にはつながらないのが課題として残る。
 本レポートでは、AIデータセンター用途での冷却技術・材料に焦点を合わせ、業界、及び市場動向を分析した。今後の展開を見据えたうえでの次(株)世代ビジネスにつながるレポートになっている。
-CONTENTS-
【第Ⅰ編 冷却システム】
<1>AIデータセンター用冷却システム
1.概要
2.空冷の種類と特徴
3.液体冷却の種類と特徴
4.冷却方式の比較
5.高性能サーバーの冷却
 ・概要
 ・サーバーのフォームファクタの種類と特徴
6.消費電力
 ・概要
 ・電力使用効率(PUE)
 ・データセンターのコスト構造
 ・データセンターの消費電力を抑える3つの方法
7.空冷・液冷の市場予測

<2>強制空冷
1.概要
2.業界分析
3.企業動向
  STULZ
  Ziehl-Abegg
  Boyd
  SUNON
  東洋熱工業
  E-SCAT

<3>リアドア空調
1.概要
2.リアドア空調方式の種類
3.業界分析
4.企業動向
  Motivair
  NTTファシリティーズ
  IDCフロンティア
  日東工業
  NTTデータ
  新晃工業
  新日本空調
  Motivair

【第Ⅱ編 液体冷却】
<1>Direct Liquid Cooling(DLC)・コールドプレート
1.概要
2.DLCサーバーの冷却方式の特徴
3.コールドプレートの特徴
4.業界分析
5.企業動向
  Supermicro
  Compal Electronics
  ZutaCore
  Equinix
  三菱重工業
  NTTコミュニケーションズ(NTT Com)
  三菱重工業、NTTコミュニケーションズ、NECネッツエスアイ
  ソフトバンク
  Digital Realty
  Rittal
  LiquidStack
  NEC
  Hewlett Packard Enterprise(HPE)
  ASUS
  Valeo
  SUNON
  Carrier Global Corporation
  Motivair
  Dell
  Asetek
  Coherent
  JetCool
  NVIDIA
  DuPont de Nemours
  キヤノンITソリューションズ

<2>液浸冷却
1.概要
2.液浸冷却の長所・短所
3.液浸冷却の種類
4.GRC「ElectroSafe Fluid Partner Program」
5.業界分析
6.国内動向
7.企業動向
  Submer
  Stellium Data Center
  Intel
  Green Revolution Cooling(GRC)、Intel
  Green Revolution Cooling(GRC)
  Iceotope、Meta
  Midas Immersion Cooling
  富士通
  NTTデータ
  篠原電機
  Alibaba
  Quantum Mesh
  LiquidStack
  KDDI、三菱重工業、NECネッツエスアイ
  ZYRQ
  Microsoft
  日本ケミコン
  Kelvion、Rosseau
  北浜キャピタルパートナーズ
  Ablecom Technology
  TDK
  日本板硝子、白山

<3>液浸冷却液
1.概要
2.鉱物油(石油系炭化水素)
 ・概要
 ・業界分析
 ・企業動向
  Exxon Mobil
  Exxon Mobil、Intel
  Shell
  ENEOS
  出光興産
  Lubrizol
  Castrol
  LiquidCool Solutions
  Arteco
  HF Sinclair
  HD Hyundai Oilbank
  TotalEnergies Fluids
  Amer technology
  SK Enmove(旧SK Lubricants)
3.フッ素系不活性液体
 ・概要
 ・フッ素系不活性液体の性質と種類
 ・業界分析
 ・企業動向
  3M
  Solvay
  Chemours
  Navin Fluorine International
  ダイキン工業
  Zhejiang Noah Fluorochemical
  Honeywell
4.バイオベースの冷却剤
 ・概要
 ・業界分析
 ・企業動向
  TotalEnergies Fluids
  Arteco
  Cargill
  Perstorp
  ALLESSA
  FUCHS Petrolub
5.シリコーンオイル
 ・概要
 ・シリコーンオイルの特性
 ・業界分析
 ・企業動向
  Dow

<4>ハイブリッド冷却システム
1.概要
2.業界分析
3.企業動向
  三菱重工業
  富士通
  ゲットワークス
  Schneider Electric
  インターネットイニシアティブ(IIJ)
  大林組
  Colt Technology Services(Colt DCS)

【第Ⅲ編 機器・装置】
<1>チラー(冷却水循環装置)
1.概要
2.チラーと冷却塔の違い
3.水冷・空冷式
4.チラーの構造
5.循環液
 ・概要
 ・水系循環液(循環水)の種類と特徴
 ・低温用熱媒体の循環液の種類と特徴
6.業界分析
7.企業動向
  SMARDT
  三菱電機
  ダイキンアプライドシステムズ
  ダイキン工業
  LG Electronics
  オリオン機械
8.ターボ冷凍機
 ・概要
 ・冷凍機とチラーの違い
 ・企業動向
  三菱重工サーマルシステムズ(MTH)
  Trane
  Johnson Controls
  Carrier
  荏原製作所

<2>冷却塔
1.概要
2.冷却塔の方式
3.冷却塔の各部の名称と機能
4.充填材
 ・概要
 ・充填剤が汚れる要因
 ・充填剤の汚れによる発生する問題
5.スライムコントロール剤による対策法
 ・概要
 ・スライムコントロール剤製品
6.業界分析
7.企業動向
  Evapco
  日本ビー・エー・シー
  Baltimore Aircoil Company(BAC)
  荏原冷熱システム
  大和太洋
  空研工業

<3>熱交換器
1.概要
2.熱交換器(構造別)の長所・短所
 ・空冷式熱交換器(エアフィンクーラー)
 ・ファンコイルユニット(FCU)
 ・ブレージングプレート熱交換器
 ・ガスケットプレート熱交換器
 ・シェル&チューブ熱交換器
 ・投げ込み(浸漬)式熱交換器
 ・ジャケットタンク式熱交換器
3.業界分析
4.企業動向
  Infosys Technologies
  Alfa Laval
  SWEP
  住友精密工業
  Kelvion
  Kaori
  MDI

<4>CDU(Coolant Distribution Unit)
1.概要
2.CDUのコンポーネントと求められる要件
3.CDUの種類
4.業界分析
5.企業動向
  Boyd
  Vertiv
  CoolIT Systems(CoolIT)
  ニデック
  三桜工業

<5>CFD(数値流体力学)
1.概要
2.CFD技術の特徴
3.環境モニタリングの重要性
4.業界分析
5.企業動向
  Cadence Design Systems
  Siemens
  Boyd
  高砂熱学工業
  新菱冷熱工業
  大成建設
  NTTデータ

【第Ⅳ編 国・企業・製品の動向分析】
<1>各国の動向
1.米国
 ・概要
 ・COOLERCHIPS
  -ARPA-Eとは
  -主要分野
  -参画する企業、導入する技術・製品
 ・企業動向
  Amazon Web Services(AWS)
  Schneider Electric
  Crusoe Energy
  三菱重工業
  Energy Abundance
2.欧州
 ・概要
 ・環境対策の動向
  -PFAS規制
  -冷却水の消費
  -データセンターの廃熱利用
3.中国
 ・概要
 ・東方データ、西方コンピューティング構想
 ・「海南陵水商用海底データセンター」プロジェクト
 ・企業動向
  Alibaba
  Schneider Electric
  Vertiv
  Danfoss

<2>ビジネス戦略
  Boyd
  Auras
  MiTAC
  NTTファシリティーズ
  Stulz
  nVent
  Infineon
  CoolIT Systems
  Johnson Controls
  Phononic
  Frore Systems
  Schneider Electric
  ST Telemedia Global Data Centres (STT GDC)
  TMGcore
  Modine
  Delta Electronics
  Vertiv
  Nortek Air Solutions
  Microsoft
  Sugon(曙光)
  Engineered Fluids
  Arteco
  LG Electronics
  LG U+
  Samsung C&T
  Samsung Electronics
  Selectel
  SK Telecom (SKT)
  Giga Computing
  Aligned Data Centers
  Carrier Global Corporation
  Guntner
  Valeo
  ニデック
  Lenovo
  GIGABYTE
  住友精密工業
  エクストリーム-D
  MCJ
  櫻工業
  IDCフロンティア
  SCSK
  Google
  Park Place Technologies
  KDDI
  富士通
  Dell
  DataVolt
  Cデジタル・リアルティ
  アット東京
  DC ASIA
  Digital Edge
  Cloud&Heat Technologies

<3>コンテナ型データセンター
1.概要
2.コンテナ型データセンターの長所・短所
3.業界分析
4.企業動向
  Delta Electronics
  Schneider Electric
  ゲットワークス
  KDDI、三菱重工業、NECネッツエスアイ
  富士電機
  インターネットイニシアティブ(IIJ)
  Vertiv
  NTTデータ
  ミライト・ワン
  さくらインターネット
  日立システムズ
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