SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

合成生物学ハンドブック

商品No.
R04P0337
出版月
2026年 6月
価格

印刷タイプ 69,300円 (税込)
CD-R(PDF)タイプ 69,300円 (税込)

ページ数
856頁、冊子版 B5/PDF版
発行<調査・編集>(株)エヌ・ティー・エス
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CD-R(PDF)タイプは無断複製防止の為、お申込者の団体名(又は氏名)が透かしで入ります。
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レポート内容
■概要■
◆生命科学にパラダイムシフトをもたらす合成生物学!総勢100名を超す研究者陣がその最先端を完全詳解!!
◆生命の起源・進化から、基盤技術、微生物と合成生物学を解説!
◆合成生物学の産業分野(医療・健康、植物・農業、環境・物質生産)への応用、さらに安全性、ELSI、デュアルユース問題など社会との関わりも詳解!!
-CONTENTS-
第1編 合成生物学による科学的探究と基盤技術の開発
   Overview
  (木賀 大介)

第1章 生命の起源・進化研究と合成生物学
第1節 合成生物学における生体情報処理と分子コンピューティング
   (瀧ノ上 正浩)
1.はじめに-生命と情報
2.DNAコンピューティング
3.遺伝子制御ネットワークの模倣-自律型DNA コンピュータ
4.コアセルベートと分子コンピューティング
5.人工細胞膜を利用したDNA コンピューティング
6.おわりに

第2節 遺伝暗号の改変と合成生物学
   (大竹 和正,木賀 大介)
1.情報変換としての「翻訳」 -写像を担う転移RNA(tRNA)とアミノアシルtRNA合成酵素(aaRS)
2.コドン資源の確保-遺伝暗号表に空きをつくるには
3.直交翻訳系(OTS)と宿主
4.aaRSのアミノ酸認識の改変
5.非天然型アミノ酸の利用 -遺伝暗号改変で拡張できる化学的多様性
6.細胞レベルでの大規模改変の試み
7.おわりに

第3節 ジャイアントベシクルという器を作って始めるボトムアップ合成生物学
   (豊田 太郎,赤嶺 柚希)
1.はじめに
2.ジャイアントベシクルの性質
3.ジャイアントベシクルの作製法
4.ジャイアントベシクルを用いたボトムアップ合成生物学
5.おわりに

第4節 人工細胞のエネルギー獲得
   (車 兪?)
1.はじめに
2.人工細胞の基本構成
3.エネルギーを生産する人工細胞
4.自己の構成成分を生産する人工細胞
5.それ以外のエネルギー生産戦略
6.おわりに

第5節 自己複製システムを使った生命進化の実証研究
   (市橋 伯一)
1.ボトムアップ合成生物学と基礎科学
2.進化とは何か
3.ダーウィン進化する分子システム
4.共進化する分子システム
5.翻訳共役型RNA複製システムでのダーウィン進化
6.まとめと展望

第6節 化学反応ネットワーク理論入門
   (Praful Gagrani,上村 淳,小林 徹也)
1.はじめに
2.化学反応ネットワーク(CRN)

第2章 合成生物学の基盤技術開発と応用研究
第1節 RNAとタンパク質の合成生物学
   (遠藤 慧,齊藤 博英,小野 紘貴)
1.はじめに
2.RNAとタンパク質によるタンパク質合成の制御
3.CRISPR/Cas複合体によりスプライシングを制御するシステム
4.足場としてのRNA-タンパク質複合体
5.多様なRNA-タンパク質複合体
6.おわりに

第2節 無細胞合成生物学の中核技術としての無細胞タンパク質合成システムとPUREシステム
   (清水 義宏)
1.はじめに
2.合成生物学におけるCFPSの位置づけ
3.CFPSの構成
4.CFPSを利用した応用技術
5.おわりに

第3節 リボソーム工学
   (小坂 唯心,青木 航)
1.序論-リボソーム工学の潮流
2.リボソーム工学のためのプラットフォーム技術
3.リボソーム機能改変のターゲットと成果
4.結論と展望

第4節 超並列タンパク質プロトタイピングデバイス技術に関する展望
   (野地 博行,皆川 慶嘉)
1.はじめに
2.プロトタイピングの現状とボトルネック
3.「たんぱくプリンタ」実現に向けて
4.将来展望

第5節 細胞間通信を利用した合成生物の展開
   (相馬 悠希)
1.合成生物学における細胞間コミュニケーション
2.細胞間コミュニケーションの合成生物学的応用
3.動的代謝工学における細胞間コミュニケーションの活用
4.細胞間コミュニケーションを利用した合成微生物叢・共培養系の設計
5.細胞間コミュニケーション回路の設計論と統合的展望

第6節 ゲノムワイドな代謝反応モデルの構築と代謝デザイン法の開発
   (清水 浩)
1.はじめに
2.代謝反応モデルの概要
3.代謝反応モデルの構築
4.代謝反応モデルの解法と培養実験との関連
5.代謝反応モデルを利用したシミュレーションと合成生物学による育種への応用
6.代謝反応モデルの限界と克服
7.おわりに

第7節 ゲノム編集の新技術と合成生物学
   (西田 敬二)
1.はじめに
2.ゲノム編集基盤技術
3.切らないゲノム編集
4.おわりに

第8節 真核生物に対するゲノム構築
   (相澤 康則,金子 真也)
1.はじめに-ゲノム構築とは
2.真核生物ゲノム構築の金字塔「Sc2.0」
3.ヒトゲノム構築への第一歩
4.おわりに

第9節 分子ロボティクスから見た合成生物学
   (野村 M.慎一郎,松林 英明)
1.はじめに-分子ロボティクスと合成生物学の接点
2.分子ロボットの基本概念と要素技術
3.合成生物学への応用展開
4.今後の展望と課題
5.おわりに

第3章 合成生物学による生物の設計と制御
第1節 システム制御理論による遺伝子回路の解析と設計
   (堀 豊)
1.システム制御工学と遺伝子回路
2.動的システムとしての遺伝子回路
3.積分制御とロバスト完全適応
4.おわりに

第2節 BioDOSによる生命システム候補の生成と数値計算
   (山村 雅幸)
1.はじめに
2.理工学における指数関数的な技術の発達の秘訣
3.合成生物学における「モデル」の効用
4.人工遺伝子回路設計支援システムBioDOS
5.おわりに

第3節 データ駆動型代謝シミュレーション技術の開発
   (松田 史生)
1.はじめに
2.代謝シミュレーションに必要なデータ
3.化学量論式データを使って代謝を解析する
4.反応データ駆動型の化学量論モデル構築とFBA
5.ゲノム情報,遺伝子発現データ駆動型のゲノムスケール代謝モデル構築
6.代謝速度論モデルを用いた代謝シミュレーションによる代謝コントロール解析
7.代謝速度論モデルの構築方法
8.多階層オミクスデータを用いた代謝速度論モデルの自動生成
9.モデルアンサンブルを用いた律速段階の推定
10.今後の展望

第4節 バイオインフォマティクスと合成生物学-計算による配列・構造・機能デザイン
   (浜田 道昭)
1.はじめに
2.DNA(ゲノム)デザイン
3.RNAデザイン
4.タンパク質デザイン
5.まとめ

第2編 合成生物学による微生物の改変・探索のための基盤技術
    Overview
   (蓮沼 誠久)

第1章 微生物の改変技術
第1節 枯草菌による長鎖DNA合成
   (柘植 謙爾)
1.遺伝子組換えの宿主としての枯草菌
2.枯草菌のゲノムを用いた長鎖DNAの合成方法
3.枯草菌のプラスミド形質転換系を用いた長鎖DNA合成法
4.おわりに

第2節 人工のゲノムを持った細菌
   (柿澤 茂行)
1.はじめに
2.長鎖DNAの合成と全ゲノムクローニング
3.ゲノム移植と人工ゲノム細菌の作成
4.ゲノムの最小化とその利用
5.その他の人工ゲノム生物
6.人工ゲノム生物の安全性と将来
7.おわりに

第3節 遺伝子組換え困難な細菌の細胞改変
   (石川 聖人)
1.はじめに
2.合成生物学における形質転換
3.非モデル細菌の遺伝子組換え
4.遺伝子組換え困難な非モデル細菌を遺伝子組換えしやすくする改変
5.おわりに

第4節 プラニマル細胞の創製-異種ゲノム共存による新たな細胞工学と生命概念の拡張
   (松永 朋子,青木 遼太,松永 幸大)
1.プラニマル細胞の概念と研究の位置づけ
2.原始紅藻Cyanidioschyzon merolae(シゾン)の特徴とドナーとしての優位性
3.細胞融合とゲノム移植の技術的基盤
4.動物培養細胞内における葉緑体の構造維持と光合成活性の実証
5.核内安定性と核-葉緑体連携の可能性
6.プラニマル細胞の応用展開と未来産業への展望

第2章 新規微生物の探索と応用
第1節 ゲノム・メタゲノム情報を利用した新奇微生物酵素の探索
   (井上 真男)
1.ゲノム新時代の幕開け
2.構造予測・機能予測AIをどう活用していくか?
3.ポイントは相同性と共起性,そして予測構造をその眼で見ること
4.環境メタゲノム情報の活用
5.ゲノム情報は正しいのか?
6.まとめ

第2節 バイオセンサーが加速する改変微生物の高速スクリーニング
   (三宅 良磨,大木 健二,金岡 良典)
1.はじめに
2.遺伝子回路を利用したバイオセンサーの仕組み
3.HTSを支える細胞選抜手法
4.TF型バイオセンサーを利用した微生物改良事例
5.将来の展望

第3節 微生物固定化技術
   (堀 克敏,吉本 将悟)
1.はじめに
2.固定化方法
3.新規固定化法?Acinetobacter sp. Tol 5とAtaAを用いた直接固定化
4.固定化の応用例
5.ガス関連プロセスへの応用
6.おわりに

第3編 合成生物学の産業分野への応用
    Overview
   (蓮沼 誠久)

第1章 医療・製薬分野への応用
第1節 エピジェネティクス修飾によるCAR-T細胞の改良
   (籠谷 勇紀)
1.CAR-T細胞の作動原理と臨床成績の現状
2.メモリーT細胞の分化
3.CAR-T細胞療法の機能向上を目指したエピジェネティック修飾
4.遺伝子改変によるT細胞のエピゲノム修飾
5.T細胞疲弊に伴うエピゲノム変化
6.サイトカインシグナル
7.治療効果と安全性を両立させるキメラサイトカイン受容体の開発
8.まとめ

第2節 多能血液前駆細胞増幅培養法と免疫細胞療法への応用
   (重廣 司,伊川 友活)
1.序論
2.リンパ球の分化過程と運命決定
3.血液前駆細胞の生体外増幅培養
4.血液前駆細胞を用いた免疫細胞療法
5.結語

第3節 合成生物学アプローチによるファージセラピューティクス
   (田村 あずみ,Aa Haeruman Azam,千原 康太郎,氣駕 恒太朗)
1.合成ファージ工学の進展-ex vivo手法(特にグラム陰性菌ファージ)
2.グラム陽性菌ファージの合成
3.組換え工学による合成ファージの構築と応用
4.展望

第4節 HMOs とプレバイオティクス
   (浦島 匡,鯵坂 勝美,阪中 幹祥)
1.ヒトミルクオリゴ糖(HMOs)とは何か
2.腸内細菌によるHMOsの代謝
3.HMOsの生理機能と機能性素材としての利用可能性
4.発酵法によるHMOsの生産
5.今後の展望

第5節 生合成研究から合成生物学・創薬へ
   (佐藤 文彦,山田 泰之)
1.序論-植物二次代謝研究の意義と研究史的位置づけ
2.植物細胞培養による研究基盤の確立(1970〜1990年代)
3.生合成酵素の同定と遺伝子クローニング(1980〜2000年代)
4.代謝工学の勃興と展開(1990〜2010年代)
5.網羅的解析の時代(2000〜2020年代)
6.生合成遺伝子クラスターとゲノム進化の理解
7.合成生物学による生合成経路の再構築
8.創薬応用と産業化に向けた課題
9.統合的考察と未来展望
10.総括

第6節 工業用動物細胞による抗体医薬生産から遺伝子治療ベクター生産まで
  (Ogbonna Sochi Judith,金井 貴蓉,山野?足立 範子,大政 健史)
1.はじめに
2.動物細胞を用いたタンパク質生産の特徴と現在のポテンシャル
3.工業用動物細胞を用いた遺伝子治療用ベクター生産
4.今後の展望-10g/Lを超えてどこまで生産性が向上するか

第2章 植物学・農業分野への応用
第1節 植物の合成生物学
   (坂井 伶平,白井 一正,花田 耕介)
1.はじめに
2.設計をコアとする合成生物学
3.モデル植物種の合成生物学
4.作物種での合成生物学
5.植物の二次代謝産物に着目した合成生物学
6.合成生物学的手法により天然分子を凌駕する機能を有する分子の創出の例
7.まとめ

第2節 ベンサミアナタバコを利用した有用テルペノイドの生産
   (Much Zaenal Fanani,關 光)
1.はじめに
2.ベンサミアナタバコ(Nicotiana benthamiana)の有用性
3.ベンサミアナタバコをホストとするテルペノイド生産の例と生産性向上に向けた戦略
4.今後の課題と展望

第3節 光合成における二酸化炭素固定酵素の機能と構造
   (松村 浩由)
1.はじめに
2.植物の光合成における炭素同化反応とその課題
3.Rubisco
4.PEPC
5.おわりに

第4節 気孔開口促進による光合成および成長の強化
   (木下 俊則,林 優紀)
1.気孔の働きと光による気孔開
2.細胞膜H+-ATPase(プロトンポンプ)
3.光誘導性の気孔開口促進による植物の生産量増加
4.イネにおける細胞膜プロトンポンプの働き
5.イネ細胞膜プロトンポンプ過剰発現による成長促進と収量増加
6.将来展望

第3章 環境・物質生産分野への応用
第1節 バイオ×デジタルの技術融合によるスマートセル創出と低炭素化技術への応用
   (蓮沼 誠久,田中 謙也)
1.バイオ×デジタルが拓く「スマートセル」とは何か
2.Design(設計)-制御工学としての生物システムと設計情報の獲得
3.Build(構築)-多重改変・ライブラリ化・自動化
4.Test(評価)-多面的・多スケール計測の標準化
5.Learn(学習)-機械学習・最適化・ラボOS
6.低炭素化への接続?評価を設計に内生化する
7.結言

第2節 代謝トグルスイッチを用いた有用物質生産
   (鈴木 研志,花井 泰三)
1.はじめに
2.人工遺伝子回路と代謝トグルスイッチ
3.代謝トグルスイッチの課題
4.さまざまな遺伝子発現制御機構の応用
5.複合微生物群の利用
6.おわりに

第3節 芳香族化合物生産のための合成生物学
   (駒 大輔,大橋 博之,藤原 良介)
1.糖質から芳香族化合物を発酵生産する菌株
2.さまざまな芳香族化合物の発酵生産菌の事例
3.芳香族化合物の糖付加修飾(配糖体化)

第4節 合成生物学を利用したテルペン類の微生物生産
   (棟方 涼介)
1.微生物の力を借りる
2.有用な植物テルペン類の生産例
3.生合成経路の改変
4.生合成の場のエンジニアリング
5.おわりに

第5節 合成生物学による植物アルカロイド発酵生産と生薬生理活性物質の創製
   (南 博道,中川 明)
1.緒言
2.ベンジルイソキノリンアルカロイド(BIA)生合成酵素の構造と反応機構
3.大腸菌によるBIA生産
4.世界の主要な研究動向-微生物細胞工場の高度化
5.生薬生理活性物質の創製と非天然型アルカロイド
6.バイオDXと産業化への展望
7.結言

第6節 合成生物学による化学合成困難な分子生産
   (武田 知己,山本 碩満,湯澤 賢)
1.概論
2.生合成遺伝子クラスターの合成・編集・発現
3.PKSやNRPSの機能改変
4.まとめ

第7節 有機合成化学に学ぶ非生物学的な酵素反応の開発
   (加藤 俊介)
1.はじめに
2.ヘム依存性酵素によるカルベン・ナイトレン転移反応
3.チアミン二リン酸依存性酵素によるラジカル的アシル化反応
4.その他酵素による非生物学的な化学反応
5.おわりに

第8節 酵素カスケードによる有用物質生産-実例と課題
   (本田 孝祐)
1.はじめに
2.酵素カスケードの産業利用
3.酵素カスケードで代謝経路を描く
4.酵素カスケード駆動のための補酵素再生技術
5.おわりに

第9節 C1化合物やCO2を直接原料とした微生物の開発
   (戸谷 吉博)
1.はじめに
2.還元的グリシン経路を利用したギ酸の資化
3.RuMP経路を利用したメタノール資化
4.カルビンベンソン回路を利用したCO2の資化
5.おわりに

第10節 C1微生物とその代謝酵素の合成生物学的利用
   (由里本 博也,阪井 康能)
1.はじめに
2.バイオものづくりにおけるメタノールの特性とC1微生物のメタノール代謝
3.C1微生物の合成生成物学による有用物質生産
4.C1微生物酵素の導入によるC1資化性の付与
5.おわりに

第11節 有用物質生産を目指したシアノバクテリアの代謝工学・合成生物学的研究
   (渡辺 智)
1.序論
2.シアノバクテリアの合成生物学的研究に用いられるツール
3.シアノバクテリアによる有用物質生産および合成生物学研究の進展と現状
4.バイオ燃料
5.おわりに

第12節 化学合成糖による有価物質のバイオ生産
   (中西 周次,田畑 裕)
1.バイオ生産の現状と原料供給の課題
2.新規触媒による糖の化学合成
3.化学合成糖を用いたバイオ生産
4.糖の化学合成の環境影響評価
5.総括と展望

第13節 偏性嫌気性微生物における遺伝子組換え技術の進展と育種戦略
   (中島田 豊)
1.はじめに
2.グラム陽性偏性嫌気性微生物の遺伝子組換え
3.グラム陰性偏性嫌気性微生物の遺伝子組換え
4.偏性嫌気性グラム陽性菌とグラム陰性菌の比較と応用領域
5.偏性嫌気性微生物の育種戦略
6.まとめ

第14節 水素細菌による生分解性プラスチックの生産
   (福居 俊昭)
1.はじめに
2.ポリヒドロキシアルカン酸
3.水素酸化細菌Cupriavidus necator
4.C. necatorによるP(3HB)および短鎖PHA共重合体の生合成
5.C. necatorによるP(3HB-co-3HHx)の生合成
6.おわりに

第15節 金属と微生物-電気化学微生物の合成生物学的展開
   (若井 暁)
1.はじめに
2.微生物腐食
3.金属腐食微生物の応用展開
4.おわりに

第4章 合成生物学のベンチャー視点
第1節 合成生物学×合成化学による有用物質生産と事業化戦略
   (庄司 信一郎)
1.はじめに
2.バイオものづくり市場
3.合成生物学×合成化学による有用物質生産
4.基盤技術
5.ターゲット
6.おわりに

第2節 再構成型無細胞タンパク質合成キット「PUREfrex(R)」の開発と事業展開
   (金森 崇)
1.はじめに
2.PUREfrexの開発・改良
3.PUREfrexの事業展開
4.おわりに

第3節 再構成型試験管内DNA複製系-技術開発から起業,海外売却まで
   (末次 正幸)
1.はじめに
2.DNA複製の再構成
3.試験管内再構成の意義
4.技術としての展開
5.起業準備
6.会社立ち上げ
7.創薬への展開
8.会社売却
9.おわりに

第4節 遺伝暗号リプログラミングによる特殊環状ペプチドの翻訳合成と高活性種探索技術の開発および創薬イノベーション
   (中町 優斗,加藤 敬行,菅 裕明)
1.はじめに
2.フレキシザイムの開発
3.FITシステムの開発とその拡張
4.RaPIDシステムによる特殊環状ペプチドのスクリーニング
5.創出された創薬シーズの特殊環状ペプチド
6.特殊ペプチド創薬イノベーション
7.おわりに

第5節 培養肉の開発
   (古橋 麻衣,竹内 昌治)
1.培養肉の定義と意義
2.培養肉に必要な技術
3.培養肉の目指す未来

第6節 コケ植物ゼニゴケを利用した植物代謝工学プラットフォームの構築
   (酒井 友希,守屋 健太,石崎 公庸)
1.はじめに
2.植物由来希少化合物の利用と生産をめぐる課題
3.ゼニゴケ
4.ゼニゴケ合成生物学における核ゲノム形質転換とゲノム編集
5.ゼニゴケにおける葉緑体工学の可能性
6.おわりに

第4編 合成生物学の社会との関わり
    Overview
   (岩崎 秀雄)

第1章 合成生物学の安全性担保に関連する研究
第1節 合成生物学の時代のバイオセーフティ技術
   (廣田 隆一)
1.はじめに
2.遺伝子組換え生物と合成生物の規制
3.環境放出を前提とした合成微生物の利用動向
4.EMERおよびカルタヘナ法第一種使用のリスクと技術的課題
5.バイオセーフティ技術
6.おわりに

第2節 植物特化代謝の設計と評価-産業植物としての合成生物学的展開
   (村中 俊哉)
1.はじめに-植物特化代謝の「設計対象」への転換
2.植物特化代謝設計の分子基盤
3.合成生物学による植物特化代謝改変の実例
4.植物特化代謝設計に伴うリスク
5.安全性担保と評価手法・
6.社会実装と産業展開
7.おわりに

第3節 de novo転写がもたらす想定外の遺伝子発現-ゲノム進化と遺伝子操作への影響
   (小保方 潤一,畑 貴之,佐藤 壮一郎,松尾 充啓)
1.はじめに
2.プロモータートラップ実験で生じていた想定外の遺伝子発現
3.de novo転写を実験進化学・合成生物学の手法で解析する
4.de novo転写のメカニズム
5.de novo転写と新しい遺伝子の出現・進化
6.de novo転写が遺伝子操作の安全性に与える影響
7.おわりに

第4節 プラスミドの接合伝達による遺伝子の水平伝播
   (野尻 秀昭,新谷 政己)
1.プラスミドとは
2.バイオテクノロジー分野・合成生物学分野におけるプラスミドの利用
3.プラスミド利用の問題点と改善策

第5節 自然界における他種生物由来オルガネラ獲得
   (前田 太郎)
1.盗葉緑体現象を起点とする「オルガネラ移植」研究の意義
2.オルガネラ獲得の進化史-一次・二次共生と盗葉緑体現象
3.嚢舌目内部での盗葉緑体現象の多様性-維持期間・餌藻選択・進化
4.遺伝子伝播に依存せず機能する葉緑体-嚢舌目盗葉緑体の特異性と機構仮説
5.遺伝子導入に依らない形質付加は可能か-盗葉緑体から拓くオルガネラ工学

第2章 合成生物学と社会
第1節 バイオエコノミーの推進における合成生物学を活用したバイオものづくりの社会実装に向けた国際動向
   (松尾 真紀子)
1.はじめに
2.バイオエコノミー・バイオものづくりをめぐるさまざまな国際動向の概観
3.バイオものづくりの社会実装上の課題に関わる議論
4.おわりに

第2節 合成生物学と現代芸術
   (岩崎 秀雄)
1.生命の探究と芸術の交錯
2.合成生物学と現代芸術の関連史
3.iGEMとバイオアート,バイオデザイン,スペキュラティヴ・デザイン
4.Synthetic Aesthetics(合成美学)
5.そのほかのスペキュラティヴな作品たち
6.人工細胞の慰霊

第3節 研究者の科学コミュニケーション実践
   (小宮 健,太田 努,竹下 あすか)
1.はじめに
2.科学コミュニケーションとは何か
3.研究者が実施する科学コミュニケーションの意義
4.科学コミュニケーションの実施方法
5.留意すべきポイント
6.おわりに

第4節 萌芽的科学技術とリスクコミュニケーション
   (久保田 唯史,高江 可奈子,田中 幹人)
1.はじめに
2.萌芽的科学技術をめぐるリスクコミュニケーションの倫理
3.萌芽的科学技術のリスクコミュニケーションの制度的意味
4.萌芽的科学技術のリスクコミュニケーションの手続き・試論
5.おわりに-リスクコミュケニーションの取り組みは研究と重なる

第5節 フィクションが創造する生命-想像と意図の両義性
   (川本 思心)
1.なぜフィクションか
2.生命創造の想像誌
3.想像生命学序説-生命の境界をめぐる創造

第6節 歴史の中の合成生物学
   (林 真理)
1.近代以前の「生命創造」
2.近代以前の「生物学」
3.科学革命の時代における機械論的な生命
4.「生命」をあらためて発見する
5.20世紀-生命の起源研究から合成生物学へ

第7節 合成生物学とテクノロジーアセスメント
   (吉澤 剛)
1.テクノロジーアセスメント(TA)とは
2.合成生物学のTA

第8節 合成生物学への社会的期待
   (見上 公一,村瀬 泰菜)
1.はじめに
2.「科学技術の社会的期待」への関心
3.社会的期待の移り変わり
4.「期待」を下支えするコミュニティ
5.おわりに

第9節 政策の観点から見た合成生物学のELSI(倫理的・法的・社会的課題)
  (菱山 豊)
1.はじめに
2.人文学や社会科学のアプローチの必要性
3.「国民や人類に幸福をもたらすか」の視点
4.ガバナンスやルールの検討の必要性
5.先進国政府の関心
6.おわりに

第10節 合成生物学とバイオセキュリティ
   (四ノ宮 成祥)
1.はじめに
2.バイオセーフティとバイオセキュリティ
3.生命科学技術の進展とバイオセキュリティ
4.合成生物学による感染性病原体の作成
5.パンデミック能を高めた病原体を新規に生み出すGOF研究
6.新規パンデミック病原体を作成する研究がもたらしたもの
7.核酸合成の規制と安全に係る問題
8.上流からのELSI をどう考えるのか

第11節 ゲノム関連技術をめぐるELSI-10年間の研究活動の振り返りから
   (三成 寿作)
1.はじめに
2.ISLE project
3.ReDURC project
4.「ゲノム倫理」研究会
5.おわりに

第12節 合成生物学とELSI/RRI
   (標葉 隆馬)
1.はじめに
2.ELSIという言葉の登場
3.責任ある研究・イノベーション(RRI)
4.ELSI/RRI前史-GMO論争がもたらした教訓
5.合成生物学をめぐるELSI/RRI
6.日本におけるELSI/RRI 事例
7.おわりに

第13節 将来技術に関する予見的な議論-鏡像生命を例に
   (藤原 慶)
1.まだ存在していない技術に対する予見的な議論
2.鏡像生命とは
3.鏡像生命の合成可能性-分子の集合を細胞にする
4.鏡像生命の合成可能性-鏡像分子で生命システムを再現する
5.鏡像生命は現存生命に危機をもたらす?
6.鏡像生命の脅威をめぐる議論の注意点
7.鏡像生命の創成は人類にとって利益があるのか?
8.鏡像生命の創成とそれに関わる技術の規制議論
9.将来技術に関する予見的な議論の試金石として

■監修■
木賀 大介(早稲田大学)
蓮沼 誠久(神戸大学)

■発行年月■
2026年6月
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