SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

マイクロバブル・ナノバブルの技術と市場 2021

商品No.
R02V0953
出版月
2021年 6月
価格

印刷タイプ 88,000円 (税込)

ページ数
B5判 266ページ
発行<調査・編集>(株)シーエムシー出版
備 考
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レポート内容
■ポイント■
 ・シャワーヘッドやお風呂で知名度を広げるファインバブル!
 ・マイクロバブル、ナノバブル、ファインバブル、ウルトラファインバブルについて最新の技術動向と市場動向をまとめた一冊!
 ・【技術編】では、洗浄、有機合成、機械加工、食品、医療、農水産、美容など多岐にわたる分野での最新技術動向を解説!
 ・【市場編】では、市場動向、発生方式、計測法、用途別市場・参入メーカー動向、発生・計測装置メーカー動向について詳述!

■概要■
 2000年に広島でカキを養殖するとき、海中に微細な気泡を散気するとカキの生育が促進するという成果が報道された。この細かい気泡を「マイクロバブル」と呼んだことから、この呼び方が定着した。マイクロバブルは、水産養殖業だけでなく、農業、医療、食品、化学工学などにも応用されるようになってきた。
 さらに、2007年頃になると、マイクロバブルをより微細にした「ナノバブル」による有害物質の分解事例が注目された。
 その後、2017年に国際標準化機構(ISO)において基本規格が発行され、粒子径100μm未満の気泡を「ファインバブル」として総称しつつ、1μm以上100μm未満を「マイクロバブル」、1μm未満を「ウルトラファインバブル」と定義された。
 弊社ではこれまでに『マイクロバブル・ナノバブルの最新技術』(2007年)、『マイクロバブル・ナノバブルの最新技術Ⅱ』(2010年)を発行し、マイクロバブルとナノバブルの技術動向に焦点を当ててきた。
 今回、洗浄、化学工学、機械加工、食品加工、医療、農水産など多岐にわたる活用が始まっているマイクロバブル、ナノバブルそしてファインバブル、ウルトラファインバブルについて最新技術動向は勿論、拡大を続ける市場の動向についても分かりやすくまとめたいとの考えから本書を企画した。
 本書【技術編】では、第一線でご活躍中の専門家の方々にお願いし、マイクロバブル、ナノバブル、ファインバブル、ウルトラファインバブルの特性、粒子径・粒子濃度計測、有機物付着による安定化、精密洗浄技術、衣類洗浄、有機合成、工作機械の水溶性加工液、食品の殺菌・酵素失活、食品加工、医療、植物の栽培促進、水産養殖、排水処理、入浴効果、シャワーヘッドや洗濯機への利用など最新のトピックスを中心に執筆して頂いた。
 【市場編】では、マイクロバブル、ナノバブル、ファインバブル、ウルトラファインバブルについてその定義、市場動向、発生方式、計測法、用途別市場・参入メーカー動向、発生・計測装置メーカー動向について調べあげた。
 本書がマイクロバブル、ナノバブル、ファインバブル、ウルトラファインバブルの技術開発、製品販売、応用利用されている方々へ向けて、マーケティング活動の一助となれば幸いである。
-CONTENTS-
【技術編】
<1>ファインバブルの特性とその利用
1.ファインバブルの定義
2.ファインバブルの歴史
3.ファインバブルの特性
4.最後に

<2>ナノ粒子計測装置ナノサイトNS300
-ナノサイトシステム、及びファインバブル測定例の紹介-
1.はじめに
2.背景
3.ナノサイトシステムとは
4.測定原理
5.ナノサイトシステムを用いたファインバブル計測例
6.まとめ

<3>有機物付着によるウルトラファインバブルの安定化
1.はじめに
2.安定化メカニズムのモデル
3.UFB生成方法
4.実験と結果
5.UFB安定化機構に関する考察
6.おわりに

<4>超音波とファインバブルによる洗浄技術
-超音波とファインバブルのダイナミック制御による精密洗浄技術-
1.はじめに
2.どのようにして解決するのか ?
3 どうして新しい超音波システムなのか ?
4.具体例
5.まとめ

<5>ファインバブル水の衣類洗浄への応用
1.はじめに
2.粒子径サイズと性能の比較
3.マイクロバブル水の洗浄効果
4.ウルトラファインバブル水の衣類洗浄
5.おわりに

<6>グリーンものづくり:ファインバブル有機合成手法の開発
1.はじめに
2.グリーンものづくりにおけるFB有機合成
3.FB有機合成用FB発生装置の開発
4.バッチ反応系におけるFB有機合成手法の開発
5.フロー反応系におけるFB有機合成手法の開発
6.FB有機合成におけるFBの効果
7.おわりに

<7>工作機械の水溶性加工液へのファインバブルの利用
1.はじめに
2.切削・研削におけるファインバブル含有加工液に期待する効果
3.マイクロバブルクーラント
4.ウルトラファインバブルクーラント
5.おわりに

<8>二酸化炭素ファインバブルによる食品の殺菌・酵素失活
1.はじめに
2.低加圧二酸化炭素ファインバブル(CO2FB)装置
3.食品の殺菌・酵素失活
4.殺菌・酵素失活メカニズム解析の現状
5.おわりに

<9>ファインバブルの食品加工への利用
1.はじめに
2.食品加工におけるファインバブル技術の利用方法
3.食品加工での利用事例紹介
4.三重県工業研究所等での取組事例
5.今後の展開に向けて-課題と期待-

<10>ファインバブルの医療への応用
1.はじめに
2.超音波造影用マイクロバブルについて
3.マイクロバブルの種類と形態
4.マイクロバブル製剤の特徴
5.マイクロバブルによる超音波造影効果
6.標的指向型超音波造影剤の開発
7.マイクロバブル製剤の製造方法
8.機能性マイクロバブルの開発
9.マイクロバブルを利用したドラッグデリバリーシステム(DDS)開発
10.超音波セラノスティクスの構築
11.おわりに

<11>ファインバブルを用いた植物の栽培促進
1.はじめに
2.ホウレンソウの発芽と生育に関する実験
3.水耕コマツナの生育に関する実験(ゼータ電位に関する検討)
4.おわりに

<12>ファインバブルを活用した水産養殖への展開
1.水産養殖におけるファインバブルの成功事例と課題
2.検証に推奨される魚介類
3.セパレート型閉鎖循環式陸上養殖システムの構築
4.ファインバブル発生装置と各システムへの収容
5.飼育槽内のファインバブルのサイズ、濃度
6.検証試験の実際
7.課題と展望

<13>ファインバブルを応用した先進的排水処理技術「OZAC(オーザック)排水処理システム」
-汚泥減容(削減)、薬品(薬注)削減、臭気対策、油処理、ノルヘキ対策、能力アップ(増強・強化)、省エネ、脱色等に現状設備に後付けで対応!-
1.はじめに
2.システムの概要
3.活性汚泥法とオーザック処理の比較
4.従来型、活性汚泥法の問題点
5.オーザック排水処理システムフロー
6.オーザック処理システム構成機器
7.オーザック処理メリット
8.最後に-オーザック(OZAC)排水処理システムの比類なき特長-

<14>ファインバブルを用いた入浴時の温熱効果
1.はじめに
2.ファインバブルを用いた入浴試験
3.ファインバブル浴の温熱効果
4.おわりに

<15>民生品でのファインバブルの利用(シャワーヘッドや洗濯機など)
1.はじめに
2.概要と測定
3.民生品への展開
4.洗濯機での効果
5.その他のマイクロファインバブル製品について
6.マイクロファインバブル(MFB)の名称について

【市場編】
<1>マイクロバブル・ナノバブルとは
1.マイクロバブル・ナノバブルの定義
 ・マイクロバブル
 ・ナノバブル
2.マイクロバブル・ナノバブルの効果
 ・洗浄効果
 ・触媒効果
 ・殺菌・消毒効果
 ・脱臭効果
 ・微粒子吸着効果
 ・生体活性効果
 ・摩擦力低減効果
 ・気体溶解効果
 ・気体封入効果
3.マイクロバブル・ナノバブルの国際標準化

<2>市場動向
1.市場概況
2.マイクロバブル・ナノバブル発生装置・計測装置の市場動向
3.マイクロバブル・ナノバブル利用製品・サービスの市場動向

<3>マイクロバブル・ナノバブル発生方式
1.マイクロバブル発生方式
 ・旋回液流式
 ・スタティックミキサー式
 ・微細孔式
 ・エゼクター・ベンチュリー式
 ・加圧溶解式(減圧析出式)
 ・加温析出式(冷却溶解式)
 ・スパイラルキャビテーション式
 ・超音波キャビテーション式
 ・混合蒸気直接接触凝縮式
2.ナノバブル発生方式
 ・高速旋回液流式
 ・スタティックミキサー式
 ・加圧溶解式
 ・界面活性剤添加微細孔式
 ・超音波キャビテーション式
 ・旋回流キャビテーション式

<4>マイクロバブル・ナノバブルの計測法
1.動的光散乱法(Dynamic Light Scattering:DLS)
2.レーザー回折・散乱法
3.粒子軌跡解析法(PTA法)
4.共振式質量測定法
5.電気的検知帯法
6.動的画像解析法
7.蛍光顕微鏡

<5>用途別市場・参入メーカー動向
1.産業分野
 ・精密剥離
 ・シリコンウエハー
 ・生産ライン洗浄
 ・燃焼改善
 ・分離操作
2.環境分野
 ・水質浄化
 ・土壌浄化
 ・地下水浄化
 ・工場排水浄化
 ・汚泥減容化
 ・有害物分解
 ・藻類除去
3.食品・飲料水分野
 ・食品殺菌
 ・鮮度保持
 ・酸化防止
 ・風味・食感・香り付与
4.農業分野
 ・成長促進・収量増加・品質向上
 ・鮮度保持
 ・液肥
5.水産業分野
 ・成長促進・収量増加・品質向上
 ・鮮度保持
 ・養殖環境改善
6.医療・薬品分野
 ・造影剤
 ・薬品
7.美容分野
 ・お風呂
 ・シャワーヘッド
8.その他
 ・洗濯機
 ・トイレ
 ・船舶
 ・エネルギー

<6>発生・計測装置メーカー動向
1.発生装置メーカー
 ・アースリンク
 ・IDEC
 ・エンバイロ・ビジョン
 ・OKエンジニアリング
 ・オーラテック
 ・関西オートメ機器
 ・サイエンス
 ・シグマテクノロジー
 ・西華産業
 ・大生工業
 ・多自然テクノワークス
 ・田中金属製作所
 ・テックコーポレーション
 ・戸上電機製作所
 ・トスレック
 ・ナック
 ・ナノクス
 ・ナノプラネット研究所
 ・西研デバイズ
 ・西日本流体技研
 ・ニッタ
 ・ノリタケカンパニーリミテド
 ・HACK UFB
 ・ヒロセ・ユニエンス
 ・富喜製作所
 ・フジキン
 ・本多電子
 ・micro-bub
 ・増田研究所
 ・丸八ポンプ製作所
 ・ミナミ産業
 ・Ligaric
 ・リガルジョイント
 ・ワイビーエム
2.計測装置メーカー
 ・大塚電子
 ・キーエンス
 ・島津製作所
 ・スペクトリス
 ・日本カノマックス
 ・日本カンタム・デザイン
 ・堀場製作所
 ・マイクロテック・ニチオン
 ・リオン

■著者一覧■
秦 隆志
高知工業高等専門学校
入江 文子
日本カンタム・デザイン(株)
菅野 恒
パナソニック(株)
三由 裕一
パナソニック(株)
稲里 幸子
パナソニック(株)
斉木 和幸
超音波システム研究所
山口 庸子
共立女子短期大学
間瀬 暢之
静岡大学
二ノ宮 進一
日本工業大学
小林 史幸
日本獣医生命科学大学
佐合 徹
三重県工業研究所
鈴木 亮
帝京大学
小俣 大樹
帝京大学
宗像 理紗
帝京大学
丸山 一雄
帝京大学
南川 久人
滋賀県立大学
渡邊 崇
一関工業高等専門学校
豊岡 正志
エンバイロ・ビジョン(株)
西村 直記
日本福祉大学
市澤 順一
(株)micro-bub
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